最終更新日:2025/11/12

The knight charged forward with his lance.

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騎士はやりを持って突撃した。

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元となった辞書の項目

lance

IPA(発音記号)
名詞

(槍騎兵(そうきへい)が突撃のときに使う)やり / (魚を突く)やす,もり / 槍騎兵(=lancer) / =lancet / …‘を'やりで突く / …‘を'ランセット(lancet)で切開する / …‘を'投げつける,投げ飛ばす

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解説

以下では、英単語 “lance” をできるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

単語: lance

品詞: 名詞 (主に「槍」の意味で使われる)

※「lance」は動詞として「 lance a boil(腫れ物を切開する)」のように使われることもありますが、ここでは名詞としての意味を中心に解説します。

英語での意味:


  • A long weapon with a pointed steel head used by knights and cavalry.

日本語での意味:


  • 「長槍」「騎士が使う槍」のこと。長い棒状の武器で先端がとがっています。

騎士や中世の戦いをイメージさせる、少しかためで歴史的なニュアンスのある単語です。

活用形と他の品詞


  • 名詞として複数形は lances

  • 動詞としては「to lance 〜」(〜を突き刺す、または外科的に切開する)という形になります。


    • 例: “The doctor decided to lance the boil.” (医者は腫れ物を切開することにした)


CEFRレベル(目安):


  • B2(中上級): 「lance」は日常的に使われる単語ではありませんが、一部の文学作品や歴史的文脈で見かける可能性があります。中上級レベルぐらいで学習することがあります。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語: なし

  • 語幹: “lance”

  • 接尾語: なし

もともと「槍」を意味するシンプルな語です。古フランス語などを経て現代英語に入ったため、はっきりとした接頭・接尾語の区別はありません。

関連語・派生語


  • Lancer: 槍兵、ランサー(騎兵の一種)

  • Lancing: 動詞 lance の現在分詞形(医療行為の切開など)

コロケーション(共起表現)10選


  1. “a knight’s lance”


    • (騎士の槍)


  2. “cavalry lance”


    • (騎兵の長槍)


  3. “wooden lance”


    • (木製の槍)


  4. “the tip of the lance”


    • (槍の先端)


  5. “wield a lance”


    • (槍を振る)


  6. “break a lance”


    • (槍が折れる/槍試合で折れる)


  7. “lance in jousting”


    • (馬上槍試合で使われる槍)


  8. “long lance”


    • (長い槍)


  9. “to draw a lance”


    • (槍を構える)


  10. “decorative lance”


    • (装飾用の槍)



3. 語源とニュアンス

語源


  • 語源: ラテン語の “lancea” から古フランス語 “lance” を経由して英語へ。

  • 中世ヨーロッパにおける騎士文化と深く関係しており、騎馬戦や馬上槍試合(jousting)などで使われた長槍を指します。

ニュアンス・使用時の注意


  • 主に歴史や文学、ファンタジー作品の文脈で出てくる単語です。日常会話ではあまり使いません。

  • 現代で医療用語で使われる “to lance” は、比喩的に「切開する・突き開ける」を指すほか、「槍を構えて突くように切り開く」イメージをもった古風な表現です。

  • 文章でも口語でも使えますが、歴史的・特定の文脈(ファンタジーや医療等)に限定されるのでフォーマル/カジュアルというより専門的・特定シーン向けです。


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞 (可算名詞):


    • “a lance” / “two lances”


  • 動詞 (他動詞):


    • 例: “to lance something” (何かを切開する、突き刺す)

    • フォーマルというよりは専門語や文学的表現になりやすいです。


一般的な構文・イディオム


  • “to break a lance with someone”


    • 昔の慣用句で、「(槍試合をするように)論争する、競い合う」の比喩表現。現在では古風または文学的表現。


  • “to lance a boil”


    • 医療の現場で使われるフレーズで、「腫瘍やできものを切開する」こと。



5. 実例と例文

ここでは文脈ごとに例文を示します。

日常会話 (あまり頻繁には登場しませんが、ファンタジー好きなどの文脈想定)


  1. “I saw a medieval knight holding a lance at the festival.”


    • (お祭りで中世の騎士が槍を持っているのを見たよ。)


  2. “He collected replica lances as a hobby.”


    • (彼は趣味でレプリカの槍を集めていました。)


  3. “The museum displayed an ancient lance from the 15th century.”


    • (その博物館には15世紀の古い槍が展示されていました。)


ビジネスシーン(医療現場の連想含む)


  1. “Our clinic sometimes needs to lance small abscesses.”


    • (当院では時々、小さな膿瘍を切開する必要があります。)


  2. “The procedure to lance the cyst must be done carefully.”


    • (嚢胞を切開する処置は慎重に行わなければなりません。)


  3. “The surgeon used a sterile blade to lance the swelling.”


    • (外科医は腫れを切開するのに滅菌したメスを使いました。)


学術的・歴史的文脈


  1. “The cavalry relied on the lance for close combat in medieval warfare.”


    • (中世戦争において、騎兵は接近戦で槍に頼っていました。)


  2. “Historical texts describe how knights trained with the lance.”


    • (歴史書には、騎士が槍の訓練をどのように行ったかが記されています。)


  3. “Jousting tournaments showcased the knights’ skill with the lance.”


    • (馬上槍試合は、騎士の槍さばきの技量を披露する場でした。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. Spear (槍): より一般的な「槍」を指します。lance は特に騎士や騎兵が使う長槍または馬上槍のニュアンス。

  2. Pike (パイク): 歩兵用の長い槍。騎兵用ではなく、投げる目的にもあまり使いません。

  3. Polearm (ポールアーム): 「柄の長い武器」の総称。槍や薙刀、斧槍など広義に含みます。

反意語 (Antonyms)


  • 「lance」に直接対立する“武器でないもの”や“盾”などを反意語とすることはあまりありません。明確な反意語は存在しないと言えます。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA:


    • アメリカ英語: /læns/ (語中の “a” はカタカナ表記なら「ランス」)

    • イギリス英語: /lɑːns/ (少し長めに「ラーンス」っぽくなる)


  • 強勢(アクセント):


    • “lance” の “l” の前に特別な弱音はなく、単音節語なので、そのまま /læns/ (米) /lɑːns/ (英) と発音します。


  • よくある間違い:


    • “launch”(打ち上げる)と混同しやすいですが、スペルと音が微妙に異なります (“lance” vs. “launch”)。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペル:


    • “lance” を “launch” や “lanch” と誤記しないよう注意してください。


  • 同音異義語との混同:


    • 同音異義語としてはあまりありませんが、読みやすさから “lance” と “lens” が混同されることもまれにあります。


  • 試験対策:


    • TOEICなどの日常ビジネス英語ではほとんど出題されません。英検の読解や、大学入試の文学的な英文でまれに登場する可能性があります。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「ランス」という日本語表記から、中世ファンタジー・騎士のイメージを思い浮かべましょう。

  • 「ランサー」(槍兵)という言葉から派生をイメージすると覚えやすいです。

  • 医療的文脈「lance a boil」として「腫れ物に槍を当てるイメージ」=「切開する」という連想で記憶しやすいです。


以上が “lance” という名詞の詳細な解説です。

中世の騎士による馬上槍試合や、医療現場での切開イメージがある単語だと覚えておくと、はっきり記憶に残るでしょう。

意味(1)

(槍騎兵(そうきへい)が突撃のときに使う)やり

意味(2)

(魚を突く)やす,もり

意味(3)

槍騎兵(=lancer)

意味(4)

=lancet

意味(5)

…‘を'やりで突く

意味(6)

…‘を'投げつける,投げ飛ばす

意味(7)

…‘を'ランセット(lancet)で切開する

英和例文問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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