karaoke
1. 基本情報と概要
単語: karaoke
品詞: 名詞 (noun)
意味(英語): A form of entertainment in which people sing along to instrumental backing tracks of popular songs.
意味(日本語): 音楽の伴奏だけが流れる中で、マイクを使いながら歌う娯楽や行為のことです。カラオケボックスやバーなどで、みんなで楽しむ際によく使われる言葉です。気軽に歌を楽しむイメージのある単語です。
活用形:
「karaoke」は名詞なので動詞的な活用はありませんが、口語的・スラング的に「karaokeing(カラオケをする)」や「karaokeed(カラオケをした)」などと表現される場合があります。ただし正式な動詞の活用としては用いられません。
他の品詞形:
・動詞としてはあまり一般的ではありませんが、「to karaoke」(スラング的用法) として「カラオケをする」という意味で使われることがあります。
・形容詞などの形は基本的にありません。
CEFRレベル目安: B1(中級)
「karaoke」という言葉は世界的にも有名で、英語学習者にも比較的なじみがあるため、中級レベル(B1)くらいで理解できる単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- kara: 日本語の「空(から)」 (empty)
- oke: 「オーケストラ」(orchestra)の略
元々は、日本語の「空オーケストラ」から生まれた外来語で、録音された伴奏(オーケストラ)があるだけで歌手がいないことを表す「空っぽのオーケストラ」という意味が込められています。
派生語・類縁語
- karaoke bar(カラオケバー)
- karaoke box(カラオケボックス)
- karaoke machine(カラオケ機器)
- karaoke lounge(カラオケラウンジ)
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10例)
- karaoke bar → カラオケ・バー
- karaoke machine → カラオケ機器
- karaoke night → カラオケナイト(カラオケの夜)
- host a karaoke party → カラオケパーティーを主催する
- karaoke contest → カラオケ大会
- karaoke track → カラオケの伴奏音源
- karaoke session → カラオケで歌う時間・セッション
- karaoke version → 楽曲のカラオケバージョン
- karaoke microphone → カラオケ用マイク
- sing karaoke → カラオケをする/カラオケで歌う
3. 語源とニュアンス
語源:
1970年代頃、日本の飲食店などで客が伴奏に合わせて歌を楽しむために用意されたシステムが「カラオケ(空オーケストラ)」と呼ばれたのが始まりです。やがて世界中に普及し、英語圏でも「karaoke」として定着しました。
ニュアンスと使用時の注意点:
- 非常にカジュアルかつ娯楽要素の強い言葉。友人同士やパーティーなどでよく使われます。
- ビジネスの会食や接待でも利用されることがありますが、基本的にはカジュアルな文脈です。
- 日本語由来の外来語として英語圏でも一般的に通じるため、面白い話題として語源を紹介できることもあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞(可算・不可算?): 一般的には不可算名詞(mass noun)として扱うことが多いですが、「a karaoke bar」のように、他の名詞を修飾する形で使われる例はあります。英語では「Let’s do karaoke.」のように「do + karaoke」で表すことが多いです。
- イディオム・構文例:
- “sing karaoke” = カラオケで歌う
- “go (out) for karaoke” = カラオケに出かける
- “sing karaoke” = カラオケで歌う
フォーマルな文章ではあまり使われませんが、日常会話やカジュアルな文脈では非常に自然に登場します。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “Let’s go do karaoke tonight!”
(今夜カラオケに行かない?) - “I can’t sing well, but I love karaoke.”
(歌は上手くないけど、カラオケが大好きなんだ。) - “We had a great time at the karaoke bar yesterday.”
(昨日カラオケバーで最高に楽しかったよ。)
ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “Our team-building event included dinner and karaoke.”
(チームビルディングのイベントでは食事とカラオケが含まれていました。) - “The manager suggested we all sing karaoke to relieve stress after the conference.”
(マネージャーは、会議の後のストレス発散にみんなでカラオケを歌おうと提案しました。) - “At the end of the year party, many co-workers joined the karaoke session.”
(年末パーティーで、多くの同僚がカラオケセッションに参加しました。)
学術的・フォーマルな文脈での例文(3つ)
- “The study examined the cultural impact of karaoke on social bonding.”
(その研究は、カラオケが社会的な絆に与える文化的影響を調査した。) - “Researchers found that karaoke participation can reduce performance anxiety in group settings.”
(研究者たちは、カラオケへの参加が集団の場面でのパフォーマンス不安を軽減できることを発見した。) - “This paper explores how karaoke fosters linguistic learning in language education programs.”
(本論文は、カラオケが語学教育プログラムにおいて言語学習をどのように促進するかを検証する。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- sing-along(シングアロング)
- みんなで歌を歌う活動。主に歌詞が表示される場合や、合同で歌う場合などに使われる。
- カラオケはマイクを使い個人が歌う場合も多いが、sing-alongは集団で一緒に歌うニュアンスが強め。
- みんなで歌を歌う活動。主に歌詞が表示される場合や、合同で歌う場合などに使われる。
- open mic(オープンマイク)
- 誰でも自由に歌ったり演奏したりできるステージイベント。
- カラオケとは異なり、生楽器や詩の朗読など多彩な表現が含まれる。
- 誰でも自由に歌ったり演奏したりできるステージイベント。
- sing-along(シングアロング)
反意語
- 特徴的な反意語は存在しませんが、強いて言えば「live performance(生演奏)」は対照的です。カラオケは事前録音を使うため、“live”とは異なるケースとして考えられます。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA表記(アメリカ英語): /ˌkær.iˈoʊ.ki/
- IPA表記(イギリス英語): /ˌkær.iˈəʊ.ki/
アクセント(強勢)
- 第3音節の “o” の部分に強勢が置かれ、 “ka-ra-O-ke” のように聞こえます。
- 日本語の発音 “カラオケ” と比べると、英語では “キャリオウキー” に近い音になります。
よくある発音ミス
- “kareoke” などと “r” と “a” の位置を間違えたり、 “kah-ra-okay” のように平坦に発音してしまうことが多いです。強勢と母音を意識しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “karaoke” を “karoke” “karioke” などと綴り間違いしやすいです。
- 同音異義語との混同: 特に同音異義語はありませんが、「carrying」などの発音に似せてしまうケースがあるので注意。
- 試験対策: TOEICや英検などでもたまに登場することがありますが、主に会話のトピックや読解の中で出題されます。スペリングと語源が問われる場合もあるかもしれません。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「カラオケ=空っぽ(から)のオーケストラ(oke)」という語源を思い出すと覚えやすいでしょう。
- “kara” = empty と “oke” = orchestra の組み合わせ、とイメージすることでスペリングが定着します。
- カラオケの機器や画面を思い浮かべれば、日本語由来の外来語として、簡単に記憶に残りやすくなります。
以上が名詞「karaoke」の詳細解説です。友人とのパーティーやチームビルディング、また学習や文化比較の題材として幅広く使われる便利な単語なので、ぜひ活用してみてください。