元となった辞書の項目
immortal
解説
1. 基本情報と概要
単語: immortal
品詞: 形容詞 (場合によっては名詞としても使われることがあります)
英語の意味:
・Not subject to death; living forever.
日本語の意味:
・死ぬことがない、不死の、永遠に続く。
「immortal」は、死ぬことがないという意味で、「永遠の存在」や「不滅のもの」を強調するときに使われる単語です。神話やファンタジーにもよく登場しますが、比喩的に「記憶に残り続ける」「決して色あせない」といったニュアンスで使われることもあります。
活用形:
・形容詞として:immortal
・他の品詞:
- 名詞形:an immortal(「不死の存在」「不滅の人」の意味)
- 名詞形:immortality(「不死」「永遠の命」の意)
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
「immortal」は日常会話よりもやや文語的・文学的シーンで登場するため、中上級程度の英語力の学習者が理解・使用を目指せる単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語源構成:
- im-(否定の接頭語:「〜でない」)
- mortal(「死すべき」「寿命がある」)
→ これらが組み合わさり、「死すべきでない」→「不死の」という意味になっています。
派生語・類縁語:
- immortality (名詞) : 不死、不滅
- mortal (形容詞/名詞) : 死すべき、死亡率の高い(形容詞)、人間(名詞)
- morality (名詞) : 道徳(※ “immoral”「不道徳な」とはスペルが似ていますが、語源と意味が異なるので注意)
よく使われるコロケーションや関連表現(10個)
- immortal soul
- (不死の魂)
- (不死の魂)
- immortal being
- (不死の存在)
- (不死の存在)
- immortal gods
- (不死の神々)
- (不死の神々)
- immortal fame / reputation
- (不滅の名声 / 評判)
- (不滅の名声 / 評判)
- immortal legacy
- (不滅の遺産)
- (不滅の遺産)
- live an immortal life
- (不死の人生を生きる)
- (不死の人生を生きる)
- immortal lines (literature)
- (後世に残る不朽の文言)
- (後世に残る不朽の文言)
- immortal hero
- (不滅の英雄)
- (不滅の英雄)
- almost immortal
- (ほとんど不死に近い)
- (ほとんど不死に近い)
- immortalize (他動詞)
- (〜を不朽のものにする、永遠に残す)
3. 語源とニュアンス
語源:
- ラテン語の “immortālis” (im- + mortālis「死すべき」) から派生しました。
- 古代ローマ・ギリシャ神話など、「不死の神々」の文脈で使われ、文学的・哲学的なイメージが強い単語です。
ニュアンスと使用時の注意:
- 「永遠に生き続ける」「不死である」という強い意味をもつため、神々や伝説・ファンタジー作品、または抽象的に「ずっと記憶に残る」や「決して消えない」ものにも使います。
- フォーマル・文学的な響きがあり、日常会話内では比喩的に使う(例:「This song is immortal.」)場合を除けば頻度は多くありません。
使用シーン:
- 文語的または比喩的な表現で用いられることが多いです。
- カジュアルでも使えますが、ややドラマチックな印象を与えます。
4. 文法的な特徴と構文
形容詞としての特徴:
- 他の形容詞同様、名詞を修飾できます。
- 「永遠の」や「死なない」という意味合いを強調したい時に使用します。
イディオムや構文例:
- “to be considered immortal”
- 「不滅と考えられている」
- 「不滅と考えられている」
- “to render someone/something immortal”
- 「人や物を永遠に語り継がれる存在にする」
- 「人や物を永遠に語り継がれる存在にする」
- “His name became immortal.”
- 「彼の名は不滅となった。」
フォーマル/カジュアル:
- フォーマルな文章や文学・詩的表現に向いていますが、カジュアルでもドラマチックに強調したいときに使われることがあります。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “That actor gave an immortal performance in the movie; I’ll never forget it.”
- (あの俳優は映画で不滅の演技を見せたよ。絶対に忘れられない。)
- (あの俳優は映画で不滅の演技を見せたよ。絶対に忘れられない。)
- “Some songs feel immortal—no matter how old they are, people still love them.”
- (いくつになってもみんなに愛される曲って、不滅って感じがするよ。)
- (いくつになってもみんなに愛される曲って、不滅って感じがするよ。)
- “He calls this sauce immortal because it lasts so long in the fridge.” (ちょっとジョーク的な用法)
- (彼はこのソースを「不死身」と呼んでるよ。冷蔵庫でも全然傷まないからね。)
(2) ビジネスシーンでの例文
- “Our CEO often talks about creating an immortal brand that stands the test of time.”
- (CEOは、時の試練に耐えうる不滅のブランドを築くことをよく語ります。)
- (CEOは、時の試練に耐えうる不滅のブランドを築くことをよく語ります。)
- “This partnership could make the company’s reputation almost immortal in our industry.”
- (この提携によって、我が社の評判は業界でほぼ不滅のものになるかもしれません。)
- (この提携によって、我が社の評判は業界でほぼ不滅のものになるかもしれません。)
- “In this rapidly evolving market, no business model is truly immortal; we must adapt.”
- (急速に変化する市場では、どんなビジネスモデルも本当に不死ではありません。適応が必要です。)
(3) 学術的な文脈での例文
- “Historians argue that Shakespeare’s works are immortal due to their timeless themes.”
- (歴史学者たちは、シェイクスピアの作品が不滅なのは永遠に通じるテーマを持っているからだと主張している。)
- (歴史学者たちは、シェイクスピアの作品が不滅なのは永遠に通じるテーマを持っているからだと主張している。)
- “In biology, some species of jellyfish are thought to exhibit nearly immortal characteristics.”
- (生物学において、一部のクラゲはほぼ不死の特徴を示すと考えられている。)
- (生物学において、一部のクラゲはほぼ不死の特徴を示すと考えられている。)
- “Philosophers often debate whether the soul is immortal.”
- (哲学者たちはしばしば、魂が不死であるかどうか議論する。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- eternal (永遠の)
- 「永遠に続く」という意味で、時間的に終わりがないニュアンス。
- 「永遠に続く」という意味で、時間的に終わりがないニュアンス。
- undying (死なない・尽きない)
- poetic(詩的)な響き。「永遠の愛」などによく使われる。
- poetic(詩的)な響き。「永遠の愛」などによく使われる。
- everlasting (永遠に続く)
- より宗教的・文学的なトーンがある。
- より宗教的・文学的なトーンがある。
- imperishable (滅びない、腐らない)
- 物体や抽象的概念が傷まない・破壊されないという意味合い。
- 物体や抽象的概念が傷まない・破壊されないという意味合い。
反意語 (Antonym)
- mortal (死すべき、有限の)
- 「immortal」が強調する「死なない」に対して、「mortal」は「死にゆく存在」となる。
使い分けの例:
- “eternal” は時間面の永遠を強調するが、「immortal」は本来の意味での肉体的・存在的な「不死」を強く示す。
- “mortal” と “immortal” は直接的な対義で、「人間は死すべき存在であるかどうか」を論じるときに両方が対比される。
7. 発音とアクセントの特徴
IPA:
- アメリカ英語: /ɪˈmɔːr.t̬əl/
- イギリス英語: /ɪˈmɔː.təl/
アクセント:
- 「immortal」の第二音節 “-mor-” にストレスがあります: i-MOR-tal
よくある間違い:
- “immoral” (/ɪˈmɔːr.əl/) とスペルが似ており、「不道徳な」という全く違う意味になるので要注意。
- 二重の “m” を忘れて「imortal」と書いてしまいがちです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- “immortal” と “immoral” の混同
- 意味が全く違うのでスペルと発音をしっかり区別しましょう。
- 意味が全く違うのでスペルと発音をしっかり区別しましょう。
- スペルミス
- “im-” と “-mm-” に注意。
- “im-” と “-mm-” に注意。
- TOEICや英検などでの出題傾向
- 文中・会話文中に出てきて、文脈的に「不滅の」「永遠に生き続ける」などを選ばせる問題で見られることもあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- Prefix “im-” = “not” + “mortal” = “not mortal (死すべきではない)” → “不死の”
- ファンタジーの神話世界に出てくる神々やヴァンパイアなど“不死の存在”をイメージすると覚えやすい。
- スペルでは “m” が二つ重なっている点、「道徳(moral)」との混同に注意して、繰り返し書いて覚えましょう。
以上が形容詞 “immortal” の詳細な解説です。文学から日常会話まで幅広く応用できますが、特に文芸的・比喩的ニュアンスが強い単語として覚えておくとよいでしょう。
意味のイメージ
意味(1)
不死の,永遠に生きる
意味(2)
永遠の名声を持つ,不滅の