元となった辞書の項目
grown-up
解説
1. 基本情報と概要
単語: grown-up
品詞: 名詞(時に形容詞としても使われる)
意味(英語): an adult
意味(日本語): 大人
「grown-up」は、子どもに対して「大人」という意味で使われます。「大人になる」「成熟した」というニュアンスがあり、子ども目線から見ると「大人らしさ」を強調する場面でよく用いられます。
- 名詞形: grown-up (複数形: grown-ups)
- 形容詞形: grown-up (例: “grown-up behavior” = 大人の振る舞い)
英語学習者向け難易度(目安): A2(初級)〜B1(中級)
子ども向けや初学者にとっては、日常の会話でも比較的耳にする機会が多いため、A2 から B1 程度のレベルで理解するとよいでしょう。
2. 語構成と詳細な意味
語構成:
- grown (動詞 “grow” の過去分詞) + up (副詞/前置詞)
- もともとは “grow up” という句動詞から派生しており、「成長する」という意味合いが転じて「大人」「大人の状態」という名詞や形容詞として使用されるようになっています。
- grown (動詞 “grow” の過去分詞) + up (副詞/前置詞)
派生語・関連語
- “grow” (動詞): 成長する
- “growth” (名詞): 成長
- “growing” (形容詞): 成長中の
- “grow” (動詞): 成長する
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(それぞれ日本語訳つきで10個):
- “become a grown-up” → 「大人になる」
- “talk to a grown-up” → 「大人と話す」
- “act like a grown-up” → 「大人のように振る舞う」
- “grown-up advice” → 「大人からのアドバイス」
- “grown-up responsibilities” → 「大人としての責任」
- “feel like a grown-up” → 「大人になった気がする」
- “grown-up conversation” → 「大人の会話」
- “grown-up world” → 「大人の世界」
- “not yet a grown-up” → 「まだ大人ではない」
- “treat (someone) like a grown-up” → 「(人)を大人として扱う」
3. 語源とニュアンス
- 語源: “grown-up” は “grow up” の句動詞から発生した表現で、「成長して大人になる」ことを指すフレーズが名詞・形容詞化したものです。
- 歴史的背景: 「子どもではなく、大人である」という意識を強調するために、19世紀頃から“grown-up”という言い方が使われてきました。とくに子どもの視点や童話などでもよく見られます。
- ニュアンス・使用時の注意:
- ややカジュアル寄りの語感があるため、フォーマルな文書よりは日常会話やカジュアルなシーンで使われやすいです。
- 子どもが「大人」を指すときや、やや「大人らしさ」を皮肉ったり強調したりする場面でも用いられます。
- フォーマルな文脈では “adult” が好まれる場合があります。
- ややカジュアル寄りの語感があるため、フォーマルな文書よりは日常会話やカジュアルなシーンで使われやすいです。
4. 文法的な特徴と構文
文法上のポイント:
- 可算名詞: “He is a grown-up.” → 冠詞 “a” を伴い、可算名詞として使われる。
- 形容詞的用法: “She showed grown-up behavior.” → 形容詞として名詞を修飾する。
- 可算名詞: “He is a grown-up.” → 冠詞 “a” を伴い、可算名詞として使われる。
イディオムや一般的な構文:
- “He wants to be treated like a grown-up.”
- “Stop acting like you’re not a grown-up!”
- “That’s a grown-up decision.”
- “He wants to be treated like a grown-up.”
使用シーン:
- カジュアル: 友人や家族との会話、子ども向けの表現
- ややカジュアル>フォーマル: “adult” のほうがフォーマル度が高い
- カジュアル: 友人や家族との会話、子ども向けの表現
5. 実例と例文
(1) 日常会話
- “I want to stay up late like a grown-up!”
- 「大人みたいに夜更かししたいな!」
- 「大人みたいに夜更かししたいな!」
- “When I was a kid, I couldn’t wait to become a grown-up.”
- 「子どもの頃は、早く大人になりたくて仕方なかったよ。」
- 「子どもの頃は、早く大人になりたくて仕方なかったよ。」
- “You’re a grown-up now; you should take responsibility.”
- 「もう大人なんだから、責任をとらないといけないよ。」
(2) ビジネス
- “We need a grown-up approach when negotiating with our clients.”
- 「クライアントとの交渉では、大人としての対応が必要です。」
- 「クライアントとの交渉では、大人としての対応が必要です。」
- “Don’t undermine our team’s grown-up decisions with childish arguments.”
- 「子どもじみた議論で、我々の大人の決断を無駄にしないでください。」
- 「子どもじみた議論で、我々の大人の決断を無駄にしないでください。」
- “We should maintain a grown-up demeanor when representing the company.”
- 「会社を代表するときは、大人らしい振る舞いを心がけるべきです。」
(3) 学術的・フォーマル
- “The concept of a ‘grown-up’ mentality is crucial in developmental psychology.”
- 「発達心理学においては、『大人の』心的状態という概念が重要です。」
- 「発達心理学においては、『大人の』心的状態という概念が重要です。」
- “Further studies examine how children perceive the role of grown-ups in society.”
- 「さらなる研究では、子どもが社会における大人の役割をどのように認識するかを検証しています。」
- 「さらなる研究では、子どもが社会における大人の役割をどのように認識するかを検証しています。」
- “A grown-up’s responsibilities extend beyond mere personal interests.”
- 「大人の責任は、単なる自己の利益を超えて広がります。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- adult (大人)
- “adult” はよりフォーマルで広く使われる語。公文書や正式な記述に好まれる。
- “adult” はよりフォーマルで広く使われる語。公文書や正式な記述に好まれる。
- mature individual (成熟した人)
- 性格的・思考的に成熟しているニュアンスを強調する。
- 性格的・思考的に成熟しているニュアンスを強調する。
- grown person (大人になった人)
- “grown-up” とほぼ同義だが、日常会話ではあまり聞かない。
- adult (大人)
反意語 (Antonyms)
- child (子ども)
- kid (子ども, 口語)
- minor (未成年) - 法的な文脈で使われることが多い。
- child (子ども)
比較例:
- “adult” はより公的で、書き言葉や正式な書類で使われやすい。
- “grown-up” はややカジュアルで、子どもの視点や口語表現で使われることが多い。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA)
- アメリカ英語: /ˌɡroʊn ˈʌp/
- イギリス英語: /ˌɡrəʊn ˈʌp/
- アメリカ英語: /ˌɡroʊn ˈʌp/
- 強勢 (アクセント):
- 「grown」の1音節目(groʊn / grəʊn)と「up」の前にアクセントがくるイメージ。
- 軽く “grown” が強調され、後ろの “up” も短く上がり気味に発音されます。
- 「grown」の1音節目(groʊn / grəʊn)と「up」の前にアクセントがくるイメージ。
- よくある発音ミス:
- /graʊn/ のように母音を曖昧にしてしまうミス。
- “grown” と “groan”(うめき声)とを混同しがちですが、スペル・意味ともに異なります。
- /graʊn/ のように母音を曖昧にしてしまうミス。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “grownup” と続けて書いてしまう場合がありますが、原則はハイフン付きの “grown-up” が一般的。
- “adult” との使い分け: 公式文書やビジネス文章なら “adult” を好む場合が多い。子どもやくだけた文脈なら “grown-up” が自然。
- TOEIC・英検などの試験対策:
- 語彙問題や読解問題で“grown-up” が「大人」という意味で出題されることがあります。
- “adult” と同義語問題で混乱しないよう注意しましょう。
- 語彙問題や読解問題で“grown-up” が「大人」という意味で出題されることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 覚えやすいイメージ: “grown” は “grow” の過去分詞、「大きくなった、成長した」という感じ。それに “up” がついて「完全に成長した→大人」と覚えると印象に残りやすいです。
- 勉強テクニック:
- “I’m a grown-up” と鏡に向かって言ってみることで、「大人な自分」という自己イメージづけをして発音練習する。
- 子ども向け・家族向け映画のセリフにも登場しやすいので、リスニング素材を探して反復練習する。
- “I’m a grown-up” と鏡に向かって言ってみることで、「大人な自分」という自己イメージづけをして発音練習する。
子ども目線で「大人になりたい」と思う気持ちを表すフレーズとしてよく使われるため、映画やアニメなどでも耳にすることがあります。日常会話、カジュアルシーンで活躍する単語なので、ぜひ覚えておくと便利ですよ。
意味のイメージ
意味(1)
成人