The firmness of the foundation is crucial for the stability of the building.
建物の安定性にとって、基礎の堅固さは重要です。
firmness
1. 基本情報と概要
単語: firmness
品詞: 名詞 (noun)
- 英語での意味: The quality or state of being firm, steady, or resolute.
- 日本語での意味: 「堅さ」「安定」「断固たる態度」などを表す言葉です。物理的に堅いことだけでなく、意志・態度などが揺るがないことも意味します。「迷わずにしっかりとしている感じ」を表すときに使われる単語です。
活用形:
- 単数形:firmness
- 複数形:firmnesses(あまり一般的ではありません)
他の品詞形:
- 形容詞:firm(堅い、しっかりした)
- 例:He has a firm grip.(彼はしっかりと握っている)
- 例:He has a firm grip.(彼はしっかりと握っている)
- 副詞:firmly(しっかりと)
- 例:She firmly believes in her success.(彼女は成功をしっかりと信じている)
- 例:She firmly believes in her success.(彼女は成功をしっかりと信じている)
- 動詞(まれに):to firm (up)(~を堅くする、~を堅固に固める)
- 例:We need to firm up our proposal.(私たちは提案をしっかり固める必要がある)
CEFRレベル目安: B2(中上級)
- 語彙のニュアンスを理解して使いこなすには中上級レベルの英語力が必要とされる場合があります。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹(root): firm(「堅い」「確固たる」「会社」の意味もあるが、ここでは「堅い、確固たる」)
- 接尾語(suffix): -ness(「~の状態」「~であること」を表す名詞化接尾辞)
「firm + -ness」で「しっかりしている状態」の意味を形成します。
関連する派生語
- firm (形容詞):「堅い、しっかりとした」
- firmly (副詞):「しっかりと、堅く」
- affirm (動詞):「断言する、肯定する」(ラテン語由来で “ad + firmare”)
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- firm belief(揺るがぬ信念)
- firm conviction(固い確信)
- firmness of purpose(目的の揺るぎなさ)
- firmness in tone(口調の堅さ・断固たる口調)
- physical firmness(物理的な堅さ)
- emotional firmness(感情面での揺るぎなさ)
- firmness and resolve(堅さと決意)
- show firmness(断固たる態度を示す)
- lose firmness(堅さを失う、態度があいまいになる)
- maintain firmness(堅さを保つ、態度を貫く)
3. 語源とニュアンス
語源
- 「firm」はラテン語の「firmus」(堅い、安定した)に由来するとされます。
- 英語では、中世フランス語 “ferme” を経て “firm” になり、さらに“-ness”の接尾語で名詞化されています。
ニュアンス・使用時の注意点
- 物理的な堅さを表すときにも使われますが、より多くは意志や態度の堅さに用いられます。
- 堅実で揺るぎのないイメージを与えるため、ややフォーマルな文書やスピーチでも使われやすい単語です。
- カジュアルな場面でも使えますが、「硬さ」「固さ」を強調する少し強めの表現になります。
4. 文法的な特徴と構文
- 不可算名詞: ふつうは数えられない抽象名詞として扱われます。ただし理論上は“firmnesses”の形も可能ですが、あまり一般的ではありません。
- 「of + 抽象名詞」構文で具体物の特徴を述べる場面や、「in + 抽象名詞」で状態を表すときに使われます。たとえば “firmness of character” や “firmness in tone” など。
イディオム表現
特定のイディオムは多くありませんが、以下のように前置詞を伴う表現があります:
- “with firmness” = 断固とした態度で
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
“I appreciate your firmness in saying no to peer pressure.”
- (周囲の誘いを断るあなたの断固とした態度を尊敬します。)
“Her firmness on sticking to a healthy diet is impressive.”
- (彼女が健康的な食事を続けるときの揺るぎない意志はすごい。)
“I need more firmness in my decisions; I tend to be indecisive.”
- (自分の決断をもっとしっかりさせたい。優柔不断になりがちなんだよね。)
ビジネスシーンでの例文(3つ)
“The manager’s firmness in negotiations helped secure a better deal.”
- (マネージャーの断固とした交渉態度が、より良い取引を獲得する助けとなった。)
“We admire her firmness of purpose when facing challenging deadlines.”
- (困難な締め切りに直面しても、彼女が目的を揺るがさず進める姿勢は素晴らしい。)
“Maintaining firmness in company policies ensures consistency across departments.”
- (会社の方針を揺るぎなく維持することで、部署全体での一貫性が保たれます。)
学術的な文脈での例文(3つ)
“The firmness of the compound’s structure was confirmed through multiple stress tests.”
- (その化合物の構造の堅固さは、複数の応力試験を通じて確認された。)
“In psychology, the firmness of one’s resolve can significantly impact goal attainment.”
- (心理学において、一人ひとりの決意の堅さは目標達成に大きな影響を与える可能性がある。)
“The study highlights the firmness of cultural norms in shaping social behavior.”
- (その研究では、社会的行動を形作る上での文化的規範の強固さが強調されている。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- stability(安定)
- 物理的・精神的に動じない安定を表す。「firmness」はもう少し「硬さ」や「意思の強さ」を含むニュアンス。
- 物理的・精神的に動じない安定を表す。「firmness」はもう少し「硬さ」や「意思の強さ」を含むニュアンス。
- solidity(堅さ)
- 物理的な堅固さを中心に表す。「firmness」は抽象的な意志の堅さにも使える。
- 物理的な堅固さを中心に表す。「firmness」は抽象的な意志の堅さにも使える。
- resoluteness(断固たる態度)
- 意思 quyết意の強さを強調する単語。「firmness」と近い意味だが、より決意・決断の強さに焦点がある。
- 意思 quyết意の強さを強調する単語。「firmness」と近い意味だが、より決意・決断の強さに焦点がある。
- steadiness(着実さ)
- ゆるぎない落ち着き、着実な様を表す。「firmness」は揺るぎのなさに少し硬質なニュアンスがある。
- ゆるぎない落ち着き、着実な様を表す。「firmness」は揺るぎのなさに少し硬質なニュアンスがある。
反意語 (Antonyms)
- weakness(弱さ)
- softness(柔軟さ/柔らかさ)
- instability(不安定)
これらの単語は「断固とした態度がないこと」や「軟弱さ」を示し、「firmness」とは対照的に使われます。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ˈfɜːrmnəs/ (米: [ˈfɝːmnəs], 英: [ˈfɜːmnəs])
- アクセントは最初の音節「firm」にあります。「fir」= /fɜːr/ (英), /fɝː/ (米) の発音に注意してください。
- 最後の部分 /nəs/ は弱く発音されます。
- イギリス英語では /fɜː/(口を少し開いて母音を発音)になり、アメリカ英語では /fɝː/(舌をやや巻き気味)になりがちです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “firmess” や “firmeness” などと誤ってスペルすることがあります。
- 同音異義語との混同: “firm” は「会社(名詞)」の意味もあるため、一緒に混同しないよう注意しましょう(ただし “firmness” は「会社」の意味で使いません)。
- 試験対策: TOEICや英検で「態度(意志)の堅さ」を表す文脈や、形容詞形 “firm” と合わせた用法などが問われる可能性があります。形容詞か名詞かを見抜く問題などにも注意。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「firm」は「堅い地面を踏む」イメージを持つと覚えやすいです。そこに「-ness」が加わると「堅さという状態」というニュアンスです。
- 「firm」は「しっかりした」「安定した」「会社」など複数の意味を持ちますが、「どっしりと動かない」イメージを共通点として記憶すると混乱しにくいでしょう。
- スペルで“r”が2つにならないように注目し、「fir-tree(もみの木)」と似ているが違う単語だと意識すると間違いを減らせます。
以上が名詞 firmness の詳細な解説です。物理的にも精神的にも「堅さ」「安定」「断固たる態度」を表す便利な単語です。文脈に応じて「揺るぎのない意思」や「しっかりした態度」を強調したいときに活用してみてください。
堅固;安定;断固