evil

以下では、英単語「evil」(名詞)を、できるだけ詳しく解説します。

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1. 基本情報と概要

意味（英語・日本語）

• 「evil」
  
  
  
  • 英語：Something that is very bad, morally wrong, or harmful.
    
  
  
  • 日本語：とても悪いこと、道徳的に間違っていること、または害を及ぼすもの。
    
  
  
  • 「evil」という単語は、「悪」「邪悪」「害悪」を表す名詞として使われます。「良くない」「道義的に反する」というようなときに用いられる、かなり強いニュアンスを持った単語です。
  
  

品詞

• 名詞 (noun)
  
  「evil」は名詞のほか、形容詞として「邪悪な」という意味でも使われることがあります。

活用形

• 名詞は通常、数えられない扱い（不可算）として使われることが多いですが、文脈によっては可算名詞として複数形(e.g., “evils”)が使われる場合もあります。
  
  例：the evils of society （社会の諸悪）

他の品詞バリエーション

• 形容詞：evil → 「邪悪な」「悪い」
  
  例：an evil plan （邪悪な計画）
  

CEFRレベルの目安

• 「evil」はB1(B2)レベル程度の語彙に入ります。
  
  
  
  • B1：中級 / B2：中上級
    
    「悪」「害悪」という概念なので、抽象的な場面でも使われますが、日常会話でもある程度出てくる単語です。
  
  

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2. 語構成と詳細な意味

語構成

• 「evil」は短い単語なので、特定の接頭語・接尾語は含みません。
  


• 語幹として “e-vil” という形を取りますが、派生語はあまり多くありません。

派生語・関連語

1. evilness (名詞) ：「邪悪さ」
   


2. devil (名詞) ：「悪魔」 (“evil” と「d」が加わった単語で無関係ではありませんが、語源上は異なります)

よく使われるコロケーションや関連フレーズ（10個）

1. combat evil → 「悪と戦う」
   


2. root of all evil → 「諸悪の根源」
   


3. personification of evil → 「悪の化身」
   


4. evil spirit → 「悪霊」
   


5. evil deeds → 「悪事」
   


6. necessary evil → 「必要悪」
   


7. evil thoughts → 「邪な思い」
   


8. to fight evil → 「悪と戦う」
   


9. evil influence → 「悪影響」
   


10. evil intention → 「邪な意図」

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3. 語源とニュアンス

語源

• 古英語の “yfel” に由来し、ゲルマン語派の言語で「悪い」を意味する語と関係があります。中英語期に “evil” の綴りが安定し、「悪」「罪深いもの」という意味が確立しました。

歴史的な使用

• 宗教的な文脈（キリスト教など）では「悪魔」や「悪の力」を指すのに頻繁に使われてきました。非常に強い道徳的斥力を伴う言葉です。

ダーク/深刻なニュアンス

• 「evil」はきわめて強くネガティブな響きを持ちます。例えば「悪党」のような日常的な軽い悪意を表すときとは違い、本質的・根本的な「邪悪さ」「道徳的に赦されないもの」という雰囲気を含みます。

使用時の注意

• 口語・文章どちらでも使われますが、かなり強い言葉なので軽い場面で使うと誤解を招くことがあります。
  
  カジュアルな場面で冗談で使われることもありますが、多くは深刻・フォーマルなニュアンスを帯びる場合が多いです。

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4. 文法的な特徴と構文

1. 名詞の可算・不可算

   
   
   • 「evil」は抽象的な「悪」を指すときは不可算扱いが多いです。
     
   
   
   • 「社会の悪」「罪」など個別の悪事を列挙する場合は可算名詞として扱い、複数形 “evils” が使われることもあります。
   
   



2. イディオムや一般的な構文

   
   
   • “the root of all evil” (諸悪の根源) は定番のイディオム。宗教的文脈では「金銭が諸悪の根源」(the love of money is the root of all evil) という句が非常に有名です。
     
   
   
   • “necessary evil” (必要悪) もビジネスシーンなどで広く使われます。
   
   



3. フォーマル/カジュアル

   
   
   • 重々しい文脈や宗教的な文章でよく使われますが、口語で「That’s evil!（あいつは最悪だ！）」とカジュアルに強調するときもあります。文脈によって強さが変わります。
   
   

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5. 実例と例文

日常会話で使われる例文（3つ）

1. “I think gossiping is an unnecessary evil in our workplace.”
   
   （職場でのゴシップって必要のない悪だと思うよ。）
   


2. “He didn’t mean to do evil, but his actions caused a lot of trouble.”
   
   （彼に悪意はなかったんだけど、その行動は大きな問題を引き起こしたんだ。）
   


3. “My grandma always warns me to stay away from evil influences.”
   
   （祖母はいつも、悪い影響を避けるように私に注意するんだ。）

ビジネスの文脈で使われる例文（3つ）

1. “Some regulations are considered a necessary evil to protect consumers.”
   
   （消費者を守るために、いくつかの規制はやむを得ない必要悪と考えられています。）
   


2. “We must address these corporate evils if we want to rebuild public trust.”
   
   （社会の信頼を回復したいのであれば、こうした企業の悪事に対処しなければなりません。）
   


3. “Corruption is an evil that undermines fair competition in the market.”
   
   （汚職は市場の公正な競争を損なう悪です。）

学術的な文脈で使われる例文（3つ）

1. “Philosophers have long debated whether evil is inherent or socially constructed.”
   
   （哲学者たちは、悪が生得的なものか、それとも社会的に構築されたものかを長い間議論してきました。）
   


2. “The concept of evil is central to many religious and ethical studies.”
   
   （悪の概念は、多くの宗教的・道徳的研究において中心的なテーマとなっています。）
   


3. “In psychology, the role of evil may be examined through the lens of moral disengagement.”
   
   （心理学では、悪の役割は道徳的解離という視点から検討されることがあります。）

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6. 類義語・反意語と比較

類義語（synonyms）

1. wickedness (邪悪さ)
   
   
   
   • 「evil」に近い意味だが、形容詞“wicked”に由来。主に人や行いが「邪悪」な様子を描写。
     
   
   


2. malice (悪意)
   
   
   
   • 他者に危害を加えようとする意図を暗示する「悪意」
     
   
   


3. wrongdoing (不正行為)
   
   
   
   • 法律や道徳に反する行為。「悪」全体よりも行為そのものを指すことが多い。
     
   
   

反意語（antonyms）

1. goodness (善)
   
   
   
   • 「evil」の反意語として、善良さや優しさを表す。
     
   
   


2. virtue (美徳)
   
   
   
   • 道徳的に称賛すべき性質や行い。「悪」との対比で使われることが多い。
   
   

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7. 発音とアクセントの特徴

• 発音記号 (IPA)

  
  
  • イギリス英語 (BrE): /ˈiː.vəl/
    
  
  
  • アメリカ英語 (AmE): /ˈiː.vəl/
    
    (イギリス英語とアメリカ英語でほぼ同じ発音が一般的)
  
  



• 強勢（アクセント）の位置

  
  
  • “ee” の部分「E」に強勢がきます (「イーヴル」のような音)。
  
  



• よくある間違い

  
  
  • “evil” を “devil” と混同したり、「イビル」、「イーバル」などと誤って発音したりすることがあります。
  
  

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8. 学習上の注意点・よくある間違い

1. スペルミス
   
   
   
   • “evel” “evill” などの誤りが多いですが、正しくは “evil” です。
     
   
   


2. 同音異義語との混同
   
   
   
   • 同音異義語は特にはありませんが、形容詞としても名詞としても使われるため、文脈による区別に注意。
     
   
   


3. 試験対策での出題傾向
   
   
   
   • 悪や道徳、宗教のトピックが登場した時に「evil」はよく選択肢に挙げられます。英作文で「悪」と表現したいときも使われやすいです。
   
   

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9. 記憶に残るヒントやイメージ

• 「悪魔(devil)の“d”を取ったら“evil”」と覚えるとすぐに思い出しやすいかもしれません。
  


• “evil” の綴りは 4文字と短いため、スペルミスに注意して繰り返し書いて慣れるのが効果的です。
  


• 音としては「イーヴル」。伸ばす「イー」の音と、後ろにあまりはっきりしない母音の「ル」を組み合わせる感覚で覚えましょう。

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以上が、名詞「evil」の詳細解説です。道徳的、宗教的な観点を含む概念のため、使用する文脈に気をつけながら覚えてみてください。