元となった辞書の項目
duplication
解説
1. 基本情報と概要
単語: duplication
品詞: 名詞 (noun)
意味(英語): The act or process of making an exact copy of something.
意味(日本語): 何かを正確に複製したり、コピーしたりする行為、またはその状態を表します。
「duplicaton」は「複製」「コピー」「二重化」といったニュアンスの名詞です。書類やデータを同じものとして増やしたいとき、あるいは何かが重複している状態を指すときなどに使われます。
活用形
- 名詞形: duplication (複製・重複)
- 動詞形: duplicate (複製する)
- 例: I need to duplicate these files.(これらのファイルを複製する必要があります。)
- 例: I need to duplicate these files.(これらのファイルを複製する必要があります。)
- 形容詞形: duplicated (複製された) / duplicative (複製に関する、重複を招く)
難易度目安 (CEFR)
- B2 (中上級)
- ある程度英語に慣れてきて、日常やビジネスシーンでも応用がきくレベルの単語です。長めの文章や会話で使用頻度が上がってきます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹:
duplic-(「二重にする」「二つにする」という意味に由来) - 接尾語:
-ation(動作や状態、過程を表す名詞化の接尾語)
「duplicate (動詞: 複製する)」+「-ion (名詞化)」という形で、「複製する行為・状態」という意味になります。
派生語や関連語
- duplicate (動詞): 複製する
- duplicated (形容詞): 複製された
- duplicative (形容詞): 複製の傾向がある、重複しがちな
よく使われるコロケーション (共起表現) 10選
- data duplication(データの複製)
- file duplication(ファイルの複製)
- unnecessary duplication(不要な複製)
- duplication of effort(作業の重複)
- exact duplication(完全な複製)
- duplication process(複製手順)
- duplication and backup(複製とバックアップ)
- duplication cost(複製にかかるコスト)
- duplication prevention(重複防止)
- genetic duplication(遺伝子の重複)
3. 語源とニュアンス
語源:
- ラテン語の “duplicāre” (二重にする) から派生し、フランス語 “dupliquer” を経て英語に入りました。
- もともと「2つに増やす」という意味合いが、複製・複写を指すようになりました。
ニュアンス・使用時の注意:
- 「複製を作る」という単純な意味から、「重複が発生してしまう」というややネガティブな状況にも使われます。
- 文章やビジネス文書で使われやすい、ややフォーマル寄りの単語です。カジュアルな会話では “copy” と言う方が一般的です。
4. 文法的な特徴と構文
- 品詞: 名詞 (countable or uncountable に関しては文脈次第)
- 「複製するという行為」(不可算的) でも使いますし、「重複したもの」(可算的) として扱われる場合もあります。
- 「複製するという行為」(不可算的) でも使いますし、「重複したもの」(可算的) として扱われる場合もあります。
- 「duplication of 〇〇」などの形で、何を複製しているのかを明確に表現します。
- 文章では主にフォーマルまたは専門的場面で使用されます。
一般的な構文例
- duplication of + 名詞: 〜の複製
- The duplication of this document is prohibited.
- The duplication of this document is prohibited.
- the process of duplication: 複製というプロセス
- The process of duplication requires precision.
- The process of duplication requires precision.
5. 実例と例文
日常会話
- “Can you explain the duplication of these photos again?”
(これらの写真の複製について、もう一度説明してもらえますか?) - “I noticed a duplication of the same message in my inbox.”
(受信ボックスに同じメッセージが重複していたのに気づいたよ。) - “We’re trying to avoid any duplication of tasks at home.”
(家での作業の重複を避けようとしているんです。)
ビジネスシーン
- “To reduce costs, we must eliminate unnecessary duplication in our processes.”
(コスト削減のために、我々のプロセスで不要な重複をなくさなければいけません。) - “Let’s schedule a meeting to discuss data duplication issues.”
(データの重複問題を話し合うため、ミーティングを設定しましょう。) - “We have a strict policy against unauthorized duplication of company documents.”
(社内文書の無許可の複製は禁止しています。)
学術的な文脈
- “Genomic duplication can lead to significant evolutionary changes.”
(ゲノムの重複は大きな進化上の変化をもたらす可能性があります。) - “The study focuses on the duplication of cultural artifacts over centuries.”
(その研究は、何世紀にもわたる文化的遺産の複製に焦点を当てています。) - “Our main concern is the duplication of experimental results in independent labs.”
(私たちの主な関心は、独立した研究室で実験結果を再現できるかどうかということです。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- copy(コピー)
- 一般的に最もよく使われる「写し、複写」を指す単語。カジュアルに使われます。
- 一般的に最もよく使われる「写し、複写」を指す単語。カジュアルに使われます。
- reproduction(再生産、複製)
- 芸術作品などの正式な複製に用いられることが多く、ややフォーマル。
- 芸術作品などの正式な複製に用いられることが多く、ややフォーマル。
- replication(再現、複製)
- 科学実験などで結果を再現するときによく使われる専門的な表現。
- 科学実験などで結果を再現するときによく使われる専門的な表現。
反意語 (Antonyms)
- original(オリジナル)
- 複製に対して、最初のもの、元になったもの。
- 複製に対して、最初のもの、元になったもの。
- uniqueness(唯一無二、独自性)
- 「複製がない」「重複がない」という概念。
7. 発音とアクセントの特徴
- アメリカ英語 (IPA): /ˌduːplɪˈkeɪʃən/
- イギリス英語 (IPA): /ˌdjuːplɪˈkeɪʃ(ə)n/
強勢 (アクセント): 「-ca-」の部分にアクセントがあります。
- “du-pli-ca-tion”
よくある間違い:
- 「dupli*c*ation」のように /k/ の音が抜け落ちて “dupliation” と発音しないように注意しましょう。
- イギリス英語では “dyu-” のように発音される場合がありますが、アメリカ英語では “doo-” の発音になります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “dupication” (c が抜ける)、“duplicationn” (n の重複) などに注意。
- 「duplicate」と「replicate」の混同: 研究や科学分野の文章では “replicate” を使う場合も多いので、文脈で正しく区別する必要があります。
- 試験対策 (TOEIC・英検 など):
- ビジネスシーンの読解問題において、書類やファイルの重複についての文章がタスクとして出題される場合があります。意味を正確に理解しましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “double” という単語を連想: “du-” に「二重」というニュアンスがあるので「何かが2つに増える、2つになる」というイメージを持つと覚えやすいです。
- ストーリーテクニック:
- 「1つしかないはずのものがもう1つ出現してしまうイメージ」としてストーリーを組み立てると記憶しやすいでしょう。
- 「1つしかないはずのものがもう1つ出現してしまうイメージ」としてストーリーを組み立てると記憶しやすいでしょう。
- スペリング練習: “du-pli-ca-tion” と区切りながら書くと覚えやすいです。
duplication はビジネスや学術分野、正式な書き言葉などで使われることが多い名詞で、「複製」や「重複」という意味を伝えたいときに便利な単語です。
意味のイメージ
意味(1)
〈U〉複製(複写)すること
意味(2)
〈C〉複製した物