doorway
1. 基本情報と概要
単語: doorway
品詞: 名詞 (countable)
意味(英語): an entrance or opening where a door usually is, or the space within a doorframe
意味(日本語): ドアのある開口部や入口、またはそのドア枠の部分を指す
「doorway」は、建物や部屋、何かの仕切りなどにある入口部分を指し示すときによく使われる単語です。たとえば、「入口に立つ」「入り口をふさぐ」のように、部屋や建物の出入り口のことを表します。意味としてはシンプルに「ドア口」「入口」ですが、「まさにドアの空間そのもの」というニュアンスが強いです。
活用形:
- 単数形: doorway
- 複数形: doorways
他の品詞への変化例:
- 「door」(名詞): ドアそのものを表す
- 「doorway」は慣用的に「ドアの空間・スペース」を指すため、動詞や形容詞などへの派生は一般的にはありません。
CEFRレベル (目安): B1(中級)
・日常でよく出てくる単語ですが、特定の状況(建築や部屋の描写)で使われるため、A1やA2の超初心者・初級より少し踏み込んだレベルです。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 「door」(ドア) + 「way」(道、通路) が結びついた複合語です。
- 前半の「door」は「ドア」、後半の「way」は「通路」や「方向」を表します。つまり「ドアの通路」「ドア付近の道」という意味から「ドア口」「入口」となりました。
派生語や類縁語
- door (名詞): ドア
- doorway (名詞): ドアがある開口部
- doorway 以外にも以下のような関連単語があります:
- entrance (名詞): 入口
- entryway (名詞): 玄関口、入口スペース
- entrance (名詞): 入口
よく使われるコロケーション(関連表現)10選
- stand in the doorway(ドア口に立つ)
- block the doorway(入口をふさぐ)
- approach the doorway(ドア口に近づく)
- frame the doorway(ドア口を縁取る・枠としてかたどる)
- narrow doorway(狭い入口)
- wide doorway(広い入口)
- front doorway(正面玄関の入口)
- stoop in the doorway(入口でかがむ)
- threshold of the doorway(ドア口の敷居)
- pass through the doorway(入口を通り抜ける)
3. 語源とニュアンス
「doorway」は、古英語でそれぞれ「ドア」「道/通り道」を意味する語が合わさったものです。意味としては文字通り「ドアの通り道」「ドアが存在する空間」です。
- ニュアンス: 「ドア口」と言うと、単なるドアや入口を指すより、実際にそこに人が立てたり通ったりする“スペース”としてのニュアンスが強いです。
- 使用時の注意: 「entrance」や「door」よりも、より具体的に「ドア枠の空間」という感じが強調されます。
フォーマルかカジュアルか
- 基本的には日常的・口語的に使われることが多いが、文章にも普通に登場します。カジュアル・フォーマル問わず、物理的なドア口や状況描写に幅広く使われます。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞 (countable noun): doorways(複数形)とすることができます。
- 一般的な構文例:
- 「主語 + be + 動詞 + in the doorway」
- 「There + be + 形容詞 + doorway + 修飾語」
- 「主語 + be + 動詞 + in the doorway」
イディオム・慣用表現
- 直接的なイディオムは少ないですが「on (someone’s) doorstep」という表現があり、「誰かのすぐ近くに/手の届く範囲に」という比喩的な意味になることがあります。ただし、「doorstep」は「doorway」とは少し異なる単語です。
5. 実例と例文
日常会話での例文
“She was standing in the doorway, waiting for me to come home.”
(彼女はドア口に立って、私が帰ってくるのを待っていた。)“Can you move out of the doorway? I need to get through.”
(入口からどいてくれる? 通りたいんだけど。)“The cat likes to sit right in the doorway so no one can pass.”
(そのネコは誰も通れないように、ちょうどドア口に座るのが好きなんだ。)
ビジネスシーンでの例文
“Please do not block the doorway during peak hours for safety reasons.”
(混雑時の安全のため、入口をふさがないでください。)“We’re planning to install a glass doorway at the office entrance to make it more welcoming.”
(オフィスの入口にガラスのドア口を取り付ける予定です。より魅力的に見せるためです。)“A new doorway to the conference room has been requested to improve traffic flow.”
(会議室へつながる新しい入口が、動線を改善するために要望されています。)
学術的・専門的な文脈での例文
“The archaeologists discovered an ancient doorway leading to what appears to be a hidden chamber.”
(考古学者たちは隠し部屋に通じると思われる古代の入口を発見した。)“In architectural design, the placement of a doorway significantly affects the room’s natural light.”
(建築設計において、入口の配置は部屋の採光に大きな影響を与える。)“The study analyzes the height and width of doorways in historical buildings for accessibility.”
(この研究は、歴史的建造物における入口の高さと幅をバリアフリーの観点から分析している。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- entrance(入口)
- 「doorway」よりややフォーマル、または広義に「入る場所全般」を指す。
- 「doorway」よりややフォーマル、または広義に「入る場所全般」を指す。
- entryway(玄関口・入口スペース)
- 「doorway」とほぼ同じだが、少し広めの空間・玄関ホールを指すことが多い。
- 「doorway」とほぼ同じだが、少し広めの空間・玄関ホールを指すことが多い。
- threshold(敷居、入り口)
- 「doorway」の敷居部分を強調する単語。比喩的に「境界線」を意味する場合もある。
- 「doorway」の敷居部分を強調する単語。比喩的に「境界線」を意味する場合もある。
- entrance(入口)
反意語 (Antonyms)
- 特に直接的な反意語はありませんが、強いて言えば「exit」(出口)が対になる概念となります。
どれも「入口」という点で似ていますが、
- doorwayは「ドアのある開口部(出入りするためのスペース)」
- entranceはもう少し広く「入る場所」全般
- entrywayは玄関やポーチのように、もう少しスペース感を持った入り口
- thresholdは「敷居そのもの」や比喩表現として「ある状態の境目」
という違いがあります。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA):
- アメリカ英語: /ˈdɔːrweɪ/
- イギリス英語: /ˈdɔːweɪ/
- アメリカ英語: /ˈdɔːrweɪ/
- アクセント: 「door」の部分に第一強勢がきます。
- アメリカ英語とイギリス英語の違い: 「r」の発音がアメリカ英語ではやや強く、「dɔːr」の響きが少し異なります。イギリス英語では「r」が弱めに聞こえます。
- よくある発音の間違い: 「door」部分を短く切って「dor-way」のように発音してしまうことがあるので注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “door” の綴りを “dor” や “doer” にしないように。
- 同音異義語との混同: 特に “door” と “dour” (形容詞: 陰気な) のような単語との混同に注意(発音もやや違います)。
- 試験対策(TOEIC・英検など): リスニング問題で「entrance」や「doorway」といった似た単語の区別を問われる可能性があります。イラスト問題などで「入口付近で人が立っている」シーン描写にも出てくるかもしれません。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「door」と「way」が合わさっているので、「ドアの道 → ドアのある空間」とイメージすると覚えやすいです。
- 「道 (way)」を含むことで、「人が通る部分」という要素が強調されています。
- 勉強テクニックとしては “stand in the doorway” などのフレーズをセットで覚えておくと、単語をイメージしやすくなります。
以上が名詞「doorway」の詳細な解説です。ドアそのものではなく、ドアがある“空間”や“入口部分”を指すという点を意識して使うと、自然な表現になるでしょう。
(家・部屋の)戸口,出入り口