最終更新日:2025/09/08

He received a dishonorable discharge from the military.

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彼は軍隊から不名誉な除隊を受けた。

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元となった辞書の項目

discharge

IPA(発音記号)
名詞

〈U〉荷下ろし / 遂行 / 返済 / 〈C〉放出

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解説

1. 基本情報と概要

単語: discharge

品詞: 名詞 (動詞としても存在しますが、ここでは名詞に注目します)

英語の意味:


  1. (物質・液体などの) 排出、放出

  2. (義務・責務などからの) 解放、免除

  3. (病院・軍隊などからの) 退院、除隊、解任

日本語の意味:


  1. 何か(液体や気体)を外に出すこと、またはその出されたもの

  2. 任務や責任などから解放すること、またはその状態

  3. 病院や軍などで所属していた人を退院・除隊させる行為や、その結果

「退院」と言うときや「除隊(兵役を終えた)」と言うときなどにも名詞として使われます。また、ビジネス文脈では「責任を果たす」あるいは「債務の完了・免除」のようなニュアンスでも使われる単語です。

活用形(名詞の場合):

名詞は数えられる場合と数えられない場合がありますが、複数形は “discharges” となります。医療文脈などでは「患者の退院数」を指して “discharges” と複数形で用いられることがあります。

他の品詞例:


  • 動詞: (to) discharge → 「排出する、放出する、解放する」という意味で用いられます。


    • 主な活用形: discharges - discharged - discharging


CEFRレベルの目安: B2 (中上級)

ビジネスや医療、軍など幅広い領域で専門的な用語として使われるため、A1/A2の初級者にはやや難しく感じられる単語ですが、B2レベルくらいになると教科書やニュースなどで見かけることが増えます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成:


  • “dis-” (接頭語): 「離れる、取り除く」などのニュアンスを伴う接頭語

  • “charge” (語幹): 「責任、負担、積むこと、帯電」などの意味

「dis + charge」で「(責任や負担を)取り除く、放出する」のイメージを持った単語です。

派生語・類縁語:


  • discharge (動詞)

  • charger (名詞: 充電器) ※同じ “charge” から派生

  • overcharge (過剰請求する、過充電する)

  • undercharge (過少請求する)

よく使われるコロケーション・関連フレーズ (10個)


  1. hospital discharge → (病院からの)退院

  2. military discharge → (軍隊からの)除隊

  3. discharge papers → 退院/除隊などの書類

  4. discharge permit → 排出許可証

  5. the point of discharge → 排出口

  6. discharge of debt → 債務免除

  7. discharge from duty → 勤務/義務免除

  8. wrongful discharge → (不当)解雇

  9. discharge summary → 退院要約(医療文書)

  10. discharge date → 退院/除隊日


3. 語源とニュアンス

語源:


  • ラテン語の “caricare” (荷を積む) がフランス語を経て “charge” となり、それに「分離」を表す “dis-” が付加されて “discharge” となりました。

  • 元々は「積み荷を降ろす」というイメージから、「放出する」「免除する」という意味へと広がりました。

使用上の注意点・ニュアンス:


  • 医療や軍事などの文脈で公式的に使われることが多いです。「病院を退院する」「軍隊を除隊する」といったフォーマルな文章でも使われます。

  • 不可算名詞的に扱う場合もあれば、可算名詞として扱う場合もあるので文脈に注意が必要です(「a discharge from the hospital」のように表現される場合もあれば「hospital discharge」として不可算的にまとめて表現される場合もあります)。

  • ビジネスや法律の文脈では「請求や債務を免除する」「責任を果たす」という意味で使われるので、文脈によっては多少フォーマルな響きを伴います。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 可算・不可算の両方あり


    • 医療・軍事分野などで個別の退院・除隊・解任を指す場合は可算(“a discharge” / “two discharges”)。

    • 一般的に「放出(物)」「排出(行為)」をまとめて言うときは不可算(“discharge of pollutants” のように数えずに使う)。


  2. 関連する構文 (名詞として)


    • “(someone’s) discharge from the hospital” → 「(人が)病院を退院すること」

    • “(someone’s) discharge from the military” → 「(人が)軍から除隊すること」


  3. イディオム等:


    • 「grant a discharge」→「退院や除隊を認める/許可する」

    • 「under discharge」→「退院(除隊)手続き中である」(やや専門的)



5. 実例と例文

以下、日常会話・ビジネス・学術的な文脈別に3つずつ例文を示します。

日常会話での例文


  1. “I heard your father’s discharge from the hospital is scheduled for tomorrow.”


    • 「あなたのお父さん、明日退院予定って聞いたよ。」


  2. “The discharge of water from the washing machine flooded the kitchen.”


    • 「洗濯機からの排水がキッチンを水浸しにしてしまったんだ。」


  3. “After the discharge, he needs to rest for a few days at home.”


    • 「退院したあとは、数日間は家で安静にする必要があるよ。」


ビジネスシーンでの例文


  1. “Upon discharge of her contractual obligations, she left the company.”


    • 「契約上の義務を果たした後に、彼女は会社を離れました。」


  2. “The final invoice confirmed the discharge of all outstanding debts.”


    • 「最終的な請求書で、すべての未払い債務が免除(完済)されたことが確認されました。」


  3. “They reviewed the product’s waste discharge process to comply with regulations.”


    • 「規制に準拠するために、製品の廃棄物排出プロセスを見直しました。」


学術・専門的な文脈での例文


  1. “The study focused on the toxic discharge from industrial plants.”


    • 「その研究は工場からの有害排出物に焦点を当てていました。」


  2. “A patient’s discharge summary must be carefully reviewed by the attending physician.”


    • 「患者の退院要約は、担当医が慎重に確認しなければなりません。」


  3. “Economists analyzed the discharge of long-term liabilities by the government.”


    • 「経済学者たちは政府による長期負債の免除(処理)を分析しました。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. release (解放、放出)


    • 日本語訳: 「解放すること/解放」

    • discharge は公式的な解任や排出なども含む。release はより広義で、束縛からの解放や映画の「公開」など多用途。


  2. emission (排出)


    • 日本語訳: 「排出物」(特にガスや煙など)

    • discharge は液体や固体も含むが、emission はガスや光、音などに多く使われる。


  3. dismissal (解雇、却下)


    • 日本語訳: 「解雇、却下」

    • discharge も「解雇」という意味を持つが、dismissal は人を組織から辞めさせるニュアンスが主。


反意語 (Antonyms)


  • admission (入院、入隊、受け入れ)


    • 日本語訳: 「入院、入隊、受け入れ」

    • discharge (退院・除隊) に対して、admission は「入院、入隊」を指す。



7. 発音とアクセントの特徴

発音記号(IPA):


  • 米国英語: /ˈdɪs.tʃɑːrdʒ/

  • 英国英語: /ˈdɪs.tʃɑːdʒ/

強勢(アクセント):


  • “dis-” の部分にやや強勢がきます。/ˈdɪs.tʃɑːrdʒ/

アメリカ英語とイギリス英語の違い:


  • 母音部分 /ɑːr/ の扱いが若干異なり、イギリス英語では “r” 音が弱めです。

  • ただし大きく異ならず、ほぼ同じ発音と捉えて問題ありません。

よくある発音ミス:


  • /dɪs.tʃɚːdʒ/ のように /tʃ/ がうまく言えず /s/ に寄ってしまうことが多いです。

  • “charge” の部分で /tʃ/ をはっきり発音するように注意しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス


    • “discharge” → [dis + charge] で覚えるとよい。

    • “disharge” や “discarge” などのミスに注意。


  2. 同音異義語との混同


    • “charge” (請求する) と語形が似ているため、discharge も「請求する」と勘違いする初学者がいますが、意味は逆で「解放/放出/免除」です。


  3. TOEICや英検などでの出題傾向


    • 医療や軍事・法律文脈の読解問題などで「退院、除隊、免責」などの意味が問われる可能性があります。

    • 派生語として “to discharge someone from ~” (人を~から退院させる/除隊させる) の動詞用法もよく出題されます。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “dis-” は「離れる」、 “charge” は「負担、責任、積み荷」のイメージ →「責任や積み荷を取り除く」のが “discharge” とイメージしやすい。

  • 物理的に「中に溜まったものを外に出す(排出)」と覚えると応用しやすいです。

  • スペルを覚えるコツとしては “dis + charge” と分けて考えると、誤綴のリスクが減ります。

  • 軍隊や病院など「入る(admission)」と「出る(discharge)」はセットで出てくることが多いので、一緒に覚えましょう。

以上が名詞 “discharge” の詳細解説です。あらゆる場面で見かける重要単語ですので、ぜひしっかりと意味と用法を押さえてください。

意味のイメージ
discharge
意味(1)

〈U〉荷降ろし,荷揚げ

意味(2)

〈C〉発砲,発射

意味(3)

〈C〉放出,流出,排出;排出物

意味(4)

〈U〉解任,退出,解雇;解放,釈放

意味(5)

〈U〉(職務・義務などの)遂行,履行

意味(6)

〈U〉(負債の)返済,弁済

意味(7)

〈C〉〈U〉(電気の)放電

英和例文問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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