元となった辞書の項目
denim
IPA(発音記号)
解説
1. 基本情報と概要
英単語: denim
品詞: 名詞 (場合によっては形容詞的に使われることもあります)
意味:
- 英語: A sturdy cotton twill fabric, often blue, used especially for jeans and other casual clothing.
- 日本語: ジーンズなどでよく使われる、丈夫な綿の綾織の生地。多くは藍色(インディゴ染め)で、カジュアルウェアの定番として使われる。
「denim」は少し厚手で頑丈な生地というニュアンスがあり、主に洋服に使われる言葉です。近年ではファッションアイテムだけでなく、インテリアや雑貨にも用いられることがあります。
活用形:
- 「denim」は数えられない素材名として使われることが多い(不可算名詞扱い)。
- 「denims」と複数形で使われる場合もありますが、これは「ジーンズ」という衣類そのものを指し示すときに用いられる口語表現です。
他の品詞形:
- 形容詞的用法:denim jacket, denim shirt などのように、形容的に使われる場合もあります。
CEFRレベル:
- A2(初級)~B1(中級)程度
- ファッションや日常の話題で比較的頻繁に登場し、学習者にとっても馴染みやすい単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 元々「denim」という語自体は単一の名詞で、はっきりとした接頭語・接尾語の区切りはありません。
- 語幹としては「denim」がそのまま用いられます。
他の単語との関連性や派生語
- 「jeans」:デニム素材のズボンを指す言葉。
- 「selvedge denim」:端がほつれにくいデニムの織り方。
- 「raw denim」:まだ洗い加工などをしていないデニム。
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- denim jacket(デニムジャケット)
- denim jeans(デニムジーンズ)
- faded denim(色落ちデニム)
- raw denim(生デニム)
- denim overalls(デニムのオーバーオール)
- stretch denim(ストレッチデニム)
- denim skirt(デニムスカート)
- denim shorts(デニムショーツ)
- denim upholstery(デニム張りの家具)
- premium denim brand(高級デニムブランド)
3. 語源とニュアンス
- 語源: 「denim」はフランス語の “serge de Nîmes”(セルジュ・ド・ニーム:ニーム産のサージ生地)が転じて「denim」となったといわれています。フランスのニーム地方で織られていた丈夫な綾織生地が由来です。
- 歴史的な使われ方: 19世紀後半、ゴールドラッシュ時代の労働着として丈夫なパンツが求められ、Levi Strauss & Co. などがデニムを用いたジーンズを製造・普及させました。
- ニュアンスや使用時の注意点:
- カジュアルシーンやファッション関連でよく使われる単語です。
- 口語でも文語でも頻繁に登場し、カジュアルな場面の方がメインですが、ファッション誌やビジネス(アパレル産業)でも使われます。
- カジュアルシーンやファッション関連でよく使われる単語です。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞(不可算名詞)としての使い方:
- 例: “This jacket is made of denim.”(このジャケットはデニム製です。)
- 例: “This jacket is made of denim.”(このジャケットはデニム製です。)
- 衣類として「denims」と表す場合は 可算名詞的扱いとなりますが、あまりフォーマルではありません。カジュアルな口語表現です。
- 形容詞的用法: “a denim shirt” のように他の名詞を修飾する形で使われることがあります。
- 使用シーン:
- カジュアル: 口語でもそのまま “denim” と表す。
- フォーマル: ビジネスレポートや記事で生地として「denim fabric」などと書く場合があります。
- カジュアル: 口語でもそのまま “denim” と表す。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “I love wearing denim in the fall because it goes with almost anything.”
(秋にはデニムを履くのが好き。ほとんどどんな服にも合うから。) - “My denim jacket is really comfortable and easy to style.”
(私のデニムジャケットはとても着心地がよく、コーディネートしやすいんだ。) - “Do you prefer raw denim or pre-washed denim?”
(生デニムと洗いをかけたデニム、どちらが好み?)
ビジネスでの例文(3つ)
- “Our company specializes in high-quality denim for global apparel brands.”
(当社は世界的なアパレルブランド向けに高品質のデニムを専門に扱っています。) - “The latest market trends show a growing demand for sustainable denim.”
(最新の市場動向によると、サステナブルなデニムの需要が高まっています。) - “We’re launching a new denim line next quarter targeting younger consumers.”
(次の四半期に、若年層をターゲットにした新しいデニムラインを立ち上げます。)
学術的な文脈(3つ)
- “The historical evolution of denim manufacturing offers insights into industrial textile processes.”
(デニム製造の歴史的変遷は、工業用繊維プロセスへの示唆を与えます。) - “Denim’s durability is partly due to its twill weave structure.”
(デニムの耐久性は、その綾織りの構造によるところが大きい。) - “Environmental concerns have led to research on water-efficient dyeing methods for denim.”
(環境問題への懸念から、デニム用の節水型染色方法に関する研究が進んでいます。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語:
- “jeans”(ジーンズ):ジーンズという衣類そのものを指す。デニム素材のズボン。
- “chino”(チノ):似たようにパンツによく使われるが、より軽い綿素材でありカジュアルからビジネスカジュアルまで幅広く使われる。
- “corduroy”(コーデュロイ):生地の太うねが特徴の綿素材。肌触りや見た目がデニムとは異なる。
- “jeans”(ジーンズ):ジーンズという衣類そのものを指す。デニム素材のズボン。
反意語に近い素材名:
- シルク (silk):薄く柔らかい高級素材。デニムのように厚手で丈夫ではない。
- リネン (linen):涼やかな天然繊維。デニムとは質感や用途が異なる。
- シルク (silk):薄く柔らかい高級素材。デニムのように厚手で丈夫ではない。
デニムは厚くて丈夫、省略できない「ワークウェア」や「カジュアルウェア」のイメージがありますが、チノやコーデュロイなどは異なる風合いを持っており、使用場面も若干異なります。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ˈden.ɪm/
- 強勢(アクセント): 「den」の部分にアクセントがあります。
- アメリカ英語とイギリス英語: 大きな違いはありませんが、アメリカ英語では「デニム」というようにはっきり “dén-im” と言い、イギリス英語でもほぼ同じ音です。
- よくある発音の間違い: /dəˈnim/ のように弱いアクセントになったり、母音を曖昧に発音して「ダニム」と聞こえる場合があるので注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “denim” を “dienim” や “dennim” と誤ってつづることなど。短い語なので確認が大切です。
- 同音異義語: 特になし。ただし “demin” とスペルを間違えるケースに注意。
- 試験対策: TOEICや英検などでファッションやアパレルのテーマが出るときに出題されることがあります。素材名・衣類の名称を問う問題で覚えておくと役立ちます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「de Nîmes → denim」という綴りの変化をイメージすると覚えやすいです。
- 「かたい生地の代表=デニム」と覚えておくと、素材のニュアンスを捉えやすいでしょう。
- 自分の持っているデニム製品に触れたり、写真に文字を書き込んだりして「denim = 厚手の綿素材」と記憶を結びつけるのがおすすめです。
以上が「denim」の詳細解説です。デニムはファッションや日常生活でも頻繁に使われる単語なので、実際に手持ちのデニムアイテムを意識しながら覚えると定着しやすいでしょう。
意味のイメージ
意味(1)
〈U〉デニム(厚地の綿布)
意味(2)
〈C〉《複数形で》デニム製作業服