cathedral
1. 基本情報と概要
英単語: cathedral
品詞: 名詞 (countable noun)
意味(英語): A cathedral is the principal church of a bishop’s diocese, typically a large and imposing building.
意味(日本語): 司教(ビショップ)が管轄する地域の中心となる大聖堂のこと。大きくて荘厳な印象のある教会を指します。
「壮大な教会」をイメージさせる単語で、観光名所などでよく登場し、大都市や歴史のある町の中心にそびえていることが多いです。
活用形:
- 単数形: cathedral
- 複数形: cathedrals
他の品詞形:
- cathedral は形容詞として使われることがあります(例: “cathedral music”「大聖堂の音楽」)。
- ただし、一般的には名詞として使われるケースが圧倒的に多いです。
CEFRレベル目安: B2(中上級)
- A1: 超初心者
- A2: 初級
- B1: 中級
- B2: 中上級 ← ここ
- C1: 上級
- C2: 最上級
Cathedral は、宗教的要素や建築様式などを扱う語彙であるため、中上級以上になると会話や文章の中で自然に理解や使用が進むことが多いです。
2. 語構成と詳細な意味
- 語源パーツ:
- cath(ギリシャ語 “kathedra” から:座、椅子 = 上位者の座)
- -edral(ラテン語で座を表す “cathedra” の形が変化したもの + 形容詞化する接尾語 “-al”)
- cath(ギリシャ語 “kathedra” から:座、椅子 = 上位者の座)
要するに「司教が座する教会」という概念が由来となっています。
他の単語との関連性・派生語:
- “cathedra” (過去に用いられたラテン語由来の「司教の座」)
- “episcopal” (「司教の、司教に関する」の意)
- “cathedra” (過去に用いられたラテン語由来の「司教の座」)
よく使われるコロケーションや関連フレーズ (10個)
- “Gothic cathedral” → ゴシック様式の大聖堂
- “Roman Catholic cathedral” → ローマ・カトリックの大聖堂
- “cathedral choir” → 大聖堂の聖歌隊
- “cathedral service” → 大聖堂で行われるミサ・礼拝
- “cathedral ceiling” → 大聖堂のように高い天井
- “cathedral architecture” → 大聖堂建築(大聖堂の建築様式)
- “cathedral nave” → 大聖堂の身廊(中央広間)
- “cathedral grounds” → 大聖堂の敷地
- “historic cathedral” → 歴史的な大聖堂
- “cathedral city” → イギリスなどで「大聖堂がある都市」という意味(一般的に都市格が与えられる)
- “Gothic cathedral” → ゴシック様式の大聖堂
3. 語源とニュアンス
- 語源:
ギリシャ語の “kathedra” (「椅子、司教座」) がラテン語 “cathedra” を経て英語に入り、“cathedral” となりました。 - 歴史的用法:
中世ヨーロッパにおいて、司教が権威をもって執務する「司教座」が置かれた教会を指すようになり、さらに壮大で中心的な教会を意味するようになりました。 - ニュアンス・使用の注意:
- 伝統・歴史・威厳などを感じさせる厳かな雰囲気があります。
- 日常会話というよりは、観光、建築、歴史や文化について話す文脈で使われやすい単語です。
- フォーマルな文章やガイドブックなどでよく登場しますが、会話でも観光について話す時などに用いられます。
- 伝統・歴史・威厳などを感じさせる厳かな雰囲気があります。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞として:
大聖堂は可算名詞(countable noun)です。“one cathedral, two cathedrals” のように数えられます。 - 動詞やイディオムでは?:
“cathedral” 自体が動詞としては使われません。
比較的珍しいですが、形容詞として “cathedral” を使うこともあります (“cathedral window” など)。 - 構文例:
- “(Subject) + visited + the cathedral.”
- “(Subject) + admired + the cathedral’s architecture.”
- フォーマル性は強い単語ですが、観光ガイドなどでは一般的な表現として使用されます。
- “(Subject) + visited + the cathedral.”
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “We’re planning to visit the cathedral tomorrow. Do you want to join?”
(明日、大聖堂を見に行こうと思うんだけど、一緒に行く?) - “That cathedral is famous for its beautiful stained-glass windows.”
(あの大聖堂は美しいステンドグラスで有名なんだよ。) - “I love walking around old towns and checking out the cathedrals.”
(古い街を歩き回って大聖堂を見学するのが大好きなんだよね。)
(2) ビジネスシーンでの例文
- “Our company is sponsoring the restoration of the local cathedral’s roof.”
(我が社は地元の大聖堂の屋根修復を支援しています。) - “Several investors attended a fundraiser at the cathedral’s community hall.”
(いくつかの投資家が、大聖堂のコミュニティホールで行われた資金調達イベントに参加しました。) - “His presentation on cathedral tourism increased our interest in historical architecture.”
(彼の大聖堂観光に関するプレゼンは、私たちの歴史建築への関心を高めました。)
(3) 学術的/アカデミックな文脈での例文
- “Medieval cathedrals exemplify the transition from Romanesque to Gothic architecture.”
(中世の大聖堂は、ロマネスク様式からゴシック様式への移行を象徴しています。) - “Her research focuses on the socioeconomic impact of cathedral building in the 12th century.”
(彼女の研究は、12世紀における大聖堂建設の社会経済的な影響に焦点を当てています。) - “A comparison of English and French cathedrals reveals distinct cultural influences.”
(イギリスの大聖堂とフランスの大聖堂を比較すると、それぞれ異なる文化的影響が明らかになります。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- “church” (教会)
- 一般的な教会。規模が小さいことも多く、特定の宗派に限らない。
- 一般的な教会。規模が小さいことも多く、特定の宗派に限らない。
- “basilica” (バシリカ)
- 古代ローマの公共建築や、特定の格式を持つカトリック教会に使われる。
- 古代ローマの公共建築や、特定の格式を持つカトリック教会に使われる。
- “chapel” (礼拝堂)
- 小規模な礼拝所。大聖堂や教会内に付属している小部屋のこともある。
- 小規模な礼拝所。大聖堂や教会内に付属している小部屋のこともある。
- “abbey” (大修道院・僧院)
- 修道士や修道女が共同生活を送る施設で、大きい場合は教会機能も含む。
- 修道士や修道女が共同生活を送る施設で、大きい場合は教会機能も含む。
- “church” (教会)
反意語 (Antonyms)
- 完全な「反意語」は存在しませんが、例として “small shrine” (小さな祈念所) や “minor chapel” (小さな礼拝堂) などは、規模やステータス的に対照を成す存在です。
ニュアンスの違い
“cathedral” は特に司教が管轄する「中心教会」という点で威厳や権威を感じさせます。単に“大きい教会”というだけでなく、「司教座」が置かれている正式なもの、という意味合いが強いのが特徴です。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA):
- イギリス英語 (BrE): /kəˈθiː.drəl/
- アメリカ英語 (AmE): /kəˈθiː.drəl/
- イギリス英語 (BrE): /kəˈθiː.drəl/
強勢(アクセント)の位置:
“ca-THÉ-dral” のように、2 音節目 “the” に強勢があります。よくある発音ミス:
- “ca-thé-dral” の “thé” をはっきりと /θiː/ と発音せず /tə/ になってしまうケース。
- /θ/ (無声歯摩擦音) の部分を /s/ や /t/ と混同してしまう。
- “ca-thé-dral” の “thé” をはっきりと /θiː/ と発音せず /tə/ になってしまうケース。
アメリカ英語とイギリス英語の違い:
どちらもほぼ同じ発音ですが、イギリス英語は少し巻き舌が弱い傾向で、アメリカ英語では “r” の音がやや強めに听こえる場合があります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス:
- “cathederal” と “e” を余計に入れてしまう
- “cathedrial” と “i” や “r” を入れ替えてしまう
- “cathederal” と “e” を余計に入れてしまう
- 同音異義語との混同:
“cathartic” (心の浄化を促す) などとはスペルが似ているようで違うので注意。 - 試験対策:
- TOEIC や英検では長文読解で観光や歴史に関する話題として出現する可能性があります。
- ステゴ問(文化的・歴史的背景に関わる語彙問題)でも登場しやすい単語です。
- TOEIC や英検では長文読解で観光や歴史に関する話題として出現する可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 覚え方のヒント:
「司教の“座” (chair) = ‘cathedra’ が語源、そこに ‘-al’ がついて “cathedral”」と連想すると理解しやすいです。 - イメージ:
町の中心に荘厳な教会がどんと構えている様子を思い浮かべると、記憶に残りやすいでしょう。 - 勉強テクニック:
旅行ガイドや世界遺産関連のWebサイトなどで “cathedral” がどのように使われているかを読んでみると、自然に覚えられます。
大聖堂=“cathedral” は、宗教・建築・歴史など、様々な領域で登場する重要な単語です。ぜひ観光や歴史の話題で活用してみてください。
(bishopが統轄する)大寺院,大聖堂,大伽藍(がらん)
(一般の)大教会