boiling
形容詞 boiling
の詳細解説
1. 基本情報と概要
英語の意味: extremely hot, at or near the boiling point
日本語の意味: 「沸騰するほど熱い」「沸点に近い状態の」「非常に暑い」
「boiling」は、熱湯がぐらぐらと沸騰している状態を表すときや、気温・室温などがとても暑い状態を強調するときに使われます。「外がとても暑い」「めちゃくちゃ熱い」というニュアンスでカジュアルに使われる形容詞です。
- 品詞: 形容詞 (adjective)
- 活用形: 形容詞なので比較級・最上級は通常は用いず、
more boiling
やmost boiling
という使い方はあまりしません。ただし比喩的に「もっと熱い」など別の表現をしたい場合は、even hotter
やscorching
などを使います。 他の品詞になった例:
- 動詞形: 「boil (~を沸かす/沸く)」
- 例: “I will boil some water.”(お湯を沸かします)
- 名詞形: 「boiling (沸騰、沸かすこと)」という動名詞・名詞用法での用例もあります。
- 例: “The boiling of water takes a few minutes.”(水が沸騰するのに数分かかる)
- 動詞形: 「boil (~を沸かす/沸く)」
CEFRレベル目安: B1(中級)
- B1(中級): 日常生活や身近な話題であれば、ある程度はスムーズに理解できるレベルです。
2. 語構成と詳細な意味
- 語構成: 「boiling」は「boil(沸騰する/沸かす) + -ing(形容詞化や動名詞化などを示す語尾)」で成り立っています。
- 派生語/類縁語:
- boil (動詞)
- boiling point (名詞)
- boiled (形容詞:ゆでた、茹でられた)
- boil (動詞)
- よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- boiling water → 沸騰しているお湯
- boiling point → 沸点
- boiling hot weather → 焼けつくように暑い天気
- boiling kettle → 沸騰中のやかん
- boiling pot → 沸騰している鍋
- boiling liquid → 沸騰している液体
- boiling emotions → 煮えたぎる感情
- boiling heat → 猛烈な暑さ
- near boiling → 沸点近く
- boiling fury → 煮えくり返るような怒り
- boiling water → 沸騰しているお湯
3. 語源とニュアンス
- 語源: 「boil」は、フランス語の “boillir”(ラテン語 “bullire”: 泡立つ、沸き立つ)に由来すると考えられています。泡立って熱が高まっているイメージが英語の “boil” および “boiling” に受け継がれています。
- ニュアンス:
- 文字通り「沸騰している」の意味。
- 比喩的に「とても暑い」「かなり怒っている」など、感情や気温の高さを強調する言い回しとしても使われます。
- 口語的でカジュアルな文脈で使われることが多めですが、研究論文などで “boiling point” として科学的に使われることもあります。
- 文字通り「沸騰している」の意味。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞としての使い方:
- 主に「非常に熱い」「ぐらぐら沸いている」などを修飾するために用いられます。
- 稀に “It’s boiling outside!”(外はめっちゃ暑い)のように主語 + be動詞 + boiling という平叙文形でも使われます。
- 主に「非常に熱い」「ぐらぐら沸いている」などを修飾するために用いられます。
- イディオム・一般的な構文:
- “boiling hot” → 「茹だるように暑い」
- “boiling mad” → 「激怒している」(比喩的表現)
- “boiling hot” → 「茹だるように暑い」
- フォーマル/カジュアル:
- 「気温がものすごく暑い」など日常会話ではカジュアルに使われる一方、科学的な文脈で「沸騰している」という状態を述べる場合はフォーマルな文脈でも使用されます。
- 「気温がものすごく暑い」など日常会話ではカジュアルに使われる一方、科学的な文脈で「沸騰している」という状態を述べる場合はフォーマルな文脈でも使用されます。
- 可算・不可算:
- 形容詞のため可算・不可算の区別はありません。
- 動名詞(the boiling of water)としては不可算扱いが一般的です。
- 形容詞のため可算・不可算の区別はありません。
5. 実例と例文
5.1 日常会話での例文
“It’s boiling in here! Can we open a window?”
→ 「ここ、めちゃくちゃ暑いね!窓開けてもいいかな?」“Be careful, the soup is still boiling.”
→ 「気をつけて、スープはまだぐつぐつ煮立っているから。」“I’m boiling mad about what happened yesterday.”
→ 「昨日の出来事について、めっちゃ頭にきてる。」
5.2 ビジネスでの例文
“The office feels boiling in the afternoon due to poor ventilation.”
→ 「換気が悪いせいで、午後にはオフィスがものすごく暑く感じます。」“Please check if the water in the kettle is boiling before pouring it into the teapot.”
→ 「ポットに注ぐ前に、やかんのお湯がちゃんと沸騰しているか確認してください。」“We need to ensure the solution is boiling before adding the next chemical.”
→ 「次の薬品を加える前に、溶液が沸騰していることを確認する必要があります。」
5.3 学術的な・研究での例文
“At sea level, water’s boiling point is approximately 100°C.”
→ 「海面上では、水の沸点はおよそ100℃です。」“The experiment required a boiling solvent for proper reaction.”
→ 「実験では、適切な反応のために沸騰した溶媒が必要だった。」“He observed a boiling mixture of acids and bases reacting vigorously.”
→ 「彼は酸と塩基の混合物が沸騰しながら激しく反応する様子を観察した。」
6. 類義語・反意語と比較
- 類義語 (Synonyms):
- scorching(焼けつくように暑い)
- sweltering(うだるように暑い)
- blistering(灼熱の)
- scorching(焼けつくように暑い)
これらはすべて「非常に暑い」「耐えがたい暑さ」を表す形容詞ですが、boiling
はより「沸騰レベルの暑さ」「水や液体がぐらぐら」している感を強調します。
- 反意語 (Antonyms):
- freezing(凍えるように寒い)
- chilly(ひんやりとした)
- freezing(凍えるように寒い)
いずれも寒冷を示す形容詞です。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˈbɔɪ.lɪŋ/
- アメリカ英語とイギリス英語の違い:
- アメリカ英語: /ˈbɔɪ.lɪŋ/(「ボイリング」に近い)
- イギリス英語: /ˈbɔɪ.lɪŋ/(大きな違いはなくほぼ同じ)
- アメリカ英語: /ˈbɔɪ.lɪŋ/(「ボイリング」に近い)
- 強勢(アクセント): 最初の
boil
の音節(/bɔɪ/)に強勢がきます。 - よくある発音の間違い:
- /boʊ.lɪŋ/(ボウリング)のように “bowling” と混同する例があるので注意が必要。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “boilling” と “l”を重ね書きしてしまうミスが起きがちです。
- 同音異義語との混同: “bowling”(ボウリング)と音の区別。
- 試験対策:
- TOEICや英検などで「温度や調理関係の話題」の文脈で頻出します。
- “boiling point” は理科系の用語としても定番なので、覚えておくと便利です。
- TOEICや英検などで「温度や調理関係の話題」の文脈で頻出します。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「boil = 沸騰する + ing」で「ぐらぐら沸いている+形容詞化」とイメージすると覚えやすいです。
- 「ボイリング」と発音して、「ボウリング」とは別物、とイメージづければスペリングと発音の混同を防げます。
- お湯がブクブク泡立つ様子や、灼熱の太陽を想像して「暑くてぐらぐらしている状態」と関連づけると頭に定着しやすいでしょう。
以上が、形容詞 boiling
の詳しい解説です。熱さや状態を強調したいときに、ぜひ活用してみてください。