元となった辞書の項目
antique
解説
1. 基本情報と概要
意味(英語・日本語)
- antique (形容詞): “very old and often valuable, especially because of being from an earlier time”
「非常に古く、特に古い時代のものであるため価値がある、という意味の単語です。」
「骨董品のように昔から存在していて、今でも珍しく大切に扱われるものを形容するときに使われます。たとえば古い家具や装飾品など、価値が高く貴重と思われるものについて話すときに便利な表現です。日常会話よりもややフォーマルな場面や、芸術・歴史にまつわる会話で使われることが多いです。」
品詞
- 形容詞 (adjective)
活用形
- 形容詞のため、特に時制変化はありませんが、副詞形は存在しません。
- 同じスペルで名詞として使われることがあり、その場合は「骨董品」「美術品」などを指します。
他の品詞形
- antique (名詞): 「骨董品」「古美術品」
例: “She loves collecting antiques.” (彼女は骨董品を集めるのが大好きです。)
CEFRレベルの目安
- B2(中上級)
- 社会的・学術的な文脈でも使われる可能性があり、歴史・芸術分野でよく登場します。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- antique は、ラテン語の “antiquus”(古い、古代の)に由来し、フランス語を経由して英語に入った単語です。
- 接頭語や接尾語が明確に分解できる形ではありませんが、語幹 “antiqu-” が「古い」を意味します。
詳細な意味
- 古い時代のものを指す形容詞として
- 歴史的価値や芸術的価値がある古いものを説明するときに使われます。
- フォーマル・丁寧なニュアンス
- “old” よりも価値や由緒のニュアンスが強い印象を与えます。
よく使われるコロケーション(10例)
- antique shop (骨董品店)
- antique dealer (骨董品商)
- antique furniture (アンティーク家具)
- antique clock (アンティーク時計)
- antique vase (アンティークの花瓶)
- antique car (クラシックカー、アンティークカー)
- antique auction (骨董品オークション)
- antique market (骨董市)
- antique jewelry (アンティークジュエリー)
- antique collection (アンティークコレクション)
3. 語源とニュアンス
- 語源: ラテン語 “antiquus”(古代の・昔の) → フランス語 “antique” → 英語 “antique”
- 歴史的使用: 古い時代の芸術品や歴史的価値のある物を指す際に使われ、17世紀頃から英語でもこうした文脈で幅広く使用されてきました。
- ニュアンス・使用時の注意:
- “old” と比べて、価値や由緒、歴史的・美術的な重要性を伴う場合によく用いられます。
- カジュアルな文脈よりも、芸術やインテリア、コレクター同士の会話で使われることが多いです。
- ただし、「古すぎて時代遅れ」というネガティブなニュアンスを与える “antiquated” とは異なり、ポジティブな価値や希少性のニュアンスを含みます。
- “old” と比べて、価値や由緒、歴史的・美術的な重要性を伴う場合によく用いられます。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞として使う場合
- 限定用法: 名詞を直接修飾して「古くて価値ある~」という意味を表す。
- 例: “an antique chair” (アンティークの椅子)
- 例: “an antique chair” (アンティークの椅子)
- 叙述用法: ほとんど使われませんが、「古風な価値がある」というニュアンスを述べる場合に用いることも。
- 例: “This furniture is antique.” (この家具はアンティークです。)
- 限定用法: 名詞を直接修飾して「古くて価値ある~」という意味を表す。
- 名詞として使う場合
- 可算名詞として扱われ、「骨董品」という意味を表す。
- 例: “She treasured the antique.” (彼女はその骨董品を大事にしていた。)
- 可算名詞として扱われ、「骨董品」という意味を表す。
- フォーマル/カジュアルでの違い:
- フォーマルな場面や美術・学術文脈で特に使われやすい。
- 日常会話でもアンティークショップや趣味について話すときに用いられる。
- フォーマルな場面や美術・学術文脈で特に使われやすい。
5. 実例と例文
日常会話(3例)
- “I found an antique vase at the garage sale yesterday.”
「昨日のガレージセールでアンティークの花瓶を見つけたんだ。」 - “Her home is full of antique furniture she inherited from her grandparents.”
「彼女の家は祖父母から受け継いだアンティーク家具でいっぱいだよ。」 - “Do you think this old ring is antique or just old-fashioned?”
「この古い指輪って、アンティークだと思う?それともただの古いものかな?」
ビジネス(3例)
- “Our client is looking for antique pieces to display in their hotel lobby.”
「お客様はホテルのロビーに飾るアンティークの品を探しています。」 - “The art gallery specializes in antique sculptures from the Renaissance period.”
「その美術ギャラリーはルネサンス期のアンティーク彫刻を専門に扱っています。」 - “They are hosting an antique auction next week, and many collectors will attend.”
「来週は骨董品のオークションが開かれるので、多くのコレクターが参加する見込みです。」
学術的な文脈(3例)
- “Researchers have discovered an antique bronze statue dating back to the 5th century.”
「研究者たちは5世紀にさかのぼるアンティークの青銅像を発見しました。」 - “This museum features antique artifacts from ancient civilizations.”
「この博物館では古代文明のアンティークな遺物を展示しています。」 - “Scholars often debate the authenticity of antique manuscripts found in private collections.”
「学者たちはしばしば、個人コレクションで見つかるアンティークの写本の真正性について議論します。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- vintage(ビンテージ、年代物)
- 主にワインや服、車などで「特定の年代の価値がある」ものを表す。
- “antique” よりも対象が幅広い。
- 主にワインや服、車などで「特定の年代の価値がある」ものを表す。
- ancient(古代の)
- 「非常に昔に属する」「古い時代」と強調したいときに使う。
- 歴史的文脈がより強い。
- 「非常に昔に属する」「古い時代」と強調したいときに使う。
- classical(古典的な)
- 主に古典文学や古典音楽など、伝統や格式を指す際に使われる。
- 必ずしも「物の古さ」を意味しない。
- 主に古典文学や古典音楽など、伝統や格式を指す際に使われる。
反意語
- modern(現代の、最新の)
- 「今の時代に作られたもの」という明確な対比になる。
- 「今の時代に作られたもの」という明確な対比になる。
- contemporary(現代の、同時代の)
- 「同時代に存在する/最新の」という意味合いで対立的。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA)
- アメリカ英語: /ænˈtiːk/
- イギリス英語: /ænˈtiːk/
- アメリカ英語: /ænˈtiːk/
- アクセント: 第二音節 “-tique” に強勢があります。
- よくある発音の間違い:
- /ˈæn-.tɪk/ のように最初の音節に強勢を置きがち。
- 正しくは「アン・ティーク」と「ティーク」の部分を強めるイメージ。
- /ˈæn-.tɪk/ のように最初の音節に強勢を置きがち。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “antique” の最後が “-e” で終わるため、”antique” ではなく
antiqu
や “antiqe” と書き間違えることがあるので注意。 - 同音異義語との混同: とくに同音異義語はありませんが、
unique
など似た語尾の単語と混同しないようにしましょう。 - 試験対策: 英検やTOEICなどでも、読解問題やリスニングで「美術品・骨董品」を扱う文脈が登場することはあります。CEFR B2 レベル相当だと歴史・文化・芸術の話題でも用いられるため、単語の意味を覚えておきましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語尾 “-tique” から「古いものに英国風のエレガントな響き」をイメージしやすいでしょう。
- 語源: ラテン語由来の “antiquus” から「古く価値のあるもの」という印象を持つと覚えやすいです。
- イメージ: 「映画やドラマで出てくる古い家具・時計や、歴史ある建造物の趣」などを思い浮かべると、単語のニュアンスが定着しやすいです。
- 勉強テクニック: お気に入りのアンティーク風の雑貨やインテリアがあれば、そのイメージを頭に浮かべて単語と結び付けると記憶しやすくなります。
以上が、形容詞 “antique” の詳細な解説です。骨董品や美術品など、古いものの価値を表すときにはぜひ使ってみてください。
意味のイメージ
意味(1)
(物・形が)古風な,旧式の,時代遅れの(old-fashioned)
意味(2)
古い時代の,古来の