元となった辞書の項目
aircrew
解説
1. 基本情報と概要
単語: aircrew
品詞: 名詞(可算名詞/集合名詞として扱われる場合もあります)
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
B2レベルは日常的な話題以外にも、ある程度専門性のある内容を扱うことができる段階です。
英語での意味: The personnel who operate an aircraft during flight, such as pilots, flight attendants, engineers, and other crew members.
日本語での意味: 航空機の運航に携わる人員(パイロットや客室乗務員、整備士など)、いわゆる「乗務員・搭乗員」のことです。
飛行機に乗っている『乗務員』全体を指すイメージです。パイロットなどだけでなく、客室乗務員もまとめて呼ぶ場合に使われます。
活用形/他品詞化
- スペルや形の変化はあまりありませんが、文脈によって「複数形の aircrews」が使われることがあります。
- 形容詞化・動詞化は一般的ではありませんが、たとえば「aircrew member(エアクルーメンバー)」と複合的に使われる表現などがあります。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- air: 「空気」「空中」「航空機」などを意味する単語。
- crew: 「乗組員」「チーム」「仲間」を意味する単語。
ふたつの単語が組み合わさって「航空機で乗務するチーム」を表しています。
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- “aircrew member” – (エアクルーのメンバー)
- “aircrew personnel” – (エアクルー要員)
- “aircrew training” – (エアクルーの訓練)
- “aircrew uniform” – (エアクルーの制服)
- “aircrew certification” – (エアクルーの資格)
- “experienced aircrew” – (経験豊富なエアクルー)
- “aircrew briefing” – (エアクルーのブリーフィング)
- “cabin aircrew” – (客室乗務員、キャビンクルー)
- “flight deck aircrew” – (コックピット乗務員)
- “aircrew scheduling” – (エアクルーのシフトや予定の管理)
3. 語源とニュアンス
- 語源: 「air(空)」と「crew(乗組員)」を組み合わせた比較的新しい複合語です。航空機が普及した20世紀以降に広まった言葉です。
- ニュアンス: 飛行機の「パイロット・コパイロット・客室乗務員など、飛行に関連する乗務スタッフ全般」を含む柔軟な言い方です。軍用機でも民間機でも使われます。
- 使用時の注意点: 航空機に特化した “crew” の意味合いが強いので、宇宙飛行士などは “crew members” とだけ言い、 “aircrew” という表現は使いません。文書でも口語でも比較的よく使われる中立的な表現です。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算・不可算: 「an aircrew」「aircrews」のように可算名詞として扱われることもありますが、チーム単位の集合名詞として扱われることもあります。まとまりとして「the aircrew」という言い方をすることも多いです。
- 構文例: “The aircrew is/are ready.” のように、集合名詞として単数・複数扱いの文法上の相違点に注意(イギリス英語では集合名詞を複数扱いする傾向が、アメリカ英語では単数扱いする傾向があります)。
代表的な構文・イディオム
- “The aircrew went through the safety checks before takeoff.”
- “We appreciated the aircrew’s calm instructions during the turbulence.”
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “I always appreciate how friendly the aircrew is on this airline.”
- (この航空会社の乗務員はいつも親切でありがたいなと思うよ。)
- (この航空会社の乗務員はいつも親切でありがたいなと思うよ。)
- “My friend just got a job as part of the aircrew for an international carrier.”
- (友達が国際線のエアクルーとして就職したんだ。)
- (友達が国際線のエアクルーとして就職したんだ。)
- “The aircrew guided everyone to their seats carefully.”
- (エアクルーは全員を丁寧に座席に案内したよ。)
(2) ビジネスシーンでの例文
- “The airline is looking to hire additional aircrew for its new routes.”
- (その航空会社は新しい路線のために追加のエアクルーを採用しようとしている。)
- (その航空会社は新しい路線のために追加のエアクルーを採用しようとしている。)
- “We need to coordinate with the aircrew to schedule the maintenance checks.”
- (整備点検の日程を組むためにエアクルーと連携する必要があります。)
- (整備点検の日程を組むためにエアクルーと連携する必要があります。)
- “Our aircrew training program focuses on safety and customer service.”
- (当社のエアクルー研修プログラムは、安全対策と顧客サービスに重点を置いています。)
(3) 学術的/専門的な文脈での例文
- “Research on aircrew fatigue has led to new regulations regarding flight hours.”
- (エアクルーの疲労に関する研究により、飛行時間に関する新規則が導入されました。)
- (エアクルーの疲労に関する研究により、飛行時間に関する新規則が導入されました。)
- “Psychological support for aircrew is crucial to ensure consistent performance.”
- (エアクルーに対する心理的サポートは、安定したパフォーマンスを確保するために不可欠です。)
- (エアクルーに対する心理的サポートは、安定したパフォーマンスを確保するために不可欠です。)
- “The study examined the impact of noise levels on aircrew communication efficiency.”
- (その研究では、騒音レベルがエアクルーのコミュニケーション効率に及ぼす影響を調査しました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “flight crew” (フライトクルー)
- 意味合いはほぼ同じですが、一般的にパイロットやコパイロットなどコックピット要員を指すときにも用いられます。
- 意味合いはほぼ同じですが、一般的にパイロットやコパイロットなどコックピット要員を指すときにも用いられます。
- “cabin crew” (キャビンクルー)
- 乗務員のうち客室乗務員(CA)を指す場合が多い表現。
- 乗務員のうち客室乗務員(CA)を指す場合が多い表現。
- “airline staff” (航空会社スタッフ)
- 空港地上スタッフなどを含む場合があるため、範囲が広い言い方。
- 空港地上スタッフなどを含む場合があるため、範囲が広い言い方。
反意語
- 特定の直接的な反意語はありません。強いていうなら “passengers” (乗客) が対となる存在です。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ˈeərkruː/
- 強勢(アクセント):
AIR-crew
の “air” の部分に強勢が置かれることが多いです。 - よくある発音の間違い: 「エアークルー」(air + clue のよう) と区切って発音してしまうことがありますが、正しくは一続きで /ˈeərkruː/ です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “air” と “crew” の区切りを間違えて書く (例: “air-creew” など)。
- 同音異義語との混同: “airport” (空港) など “air-” で始まる単語はいろいろあるため、意味合いを混同しないよう注意。
- 集合名詞の扱い: イギリス英語では「The aircrew are...」のように複数扱いされることがありますが、アメリカ英語では「The aircrew is...」と単数扱いすることが多いため、統一に気をつけましょう。
- 試験での出題: TOEICや英検などでも、職業や空港に関するパートで“aircrew”という単語が出てくる場合があります。集合名詞の文法への注意が問題で問われる可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- ヒント: 「飛行機の中にいるクルー=aircrew」というイメージで、”air” + “crew” とつなげて覚えるとよいでしょう。
- イメージ: 飛行機マークの絵に「クルー全員が乗っている」という図を思い浮かべると覚えやすいです。
- スペリングのポイント: “air” (空気) + “crew”(乗組員) がくっついているので、両方とも単語として認識しておくと書き間違いを防ぎやすいです。
以上が “aircrew” の詳細な解説です。飛行機に関わる仕事をイメージするとすんなり頭に入る単語なので、ぜひ覚えておきましょう。
意味のイメージ
意味(1)
航空機乗組員(操縦士・客室乗務員など)