最終更新日:2025/09/17

不適当な,ふさわしくない;(…に)不適な《+for(to)+名》

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元となった辞書の項目

unsuitable

形容詞

不適当な,ふさわしくない;(…に)不適な《+for(to)+名》

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彼の行動はその場にふさわしくなかった。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: unsuitable

品詞: 形容詞 (adjective)

意味(英語): not appropriate or fitting for a particular situation or purpose

意味(日本語): ある状況や目的に対して適切ではない、合わない


「unsuitable」は、「使うには不向き」「状況に合わない」というニュアンスを持つ形容詞です。何かが条件や目的に見合わなかったり、合わなかったりするときに使われます。日常的にもビジネスシーンでも、「これはふさわしくない」という文脈でよく登場します。


活用形

形容詞なので活用はしませんが、比較変化でより強調したい場合は下記のように表せます:


  • more unsuitable

  • most unsuitable

他の品詞形


  • 「suit (合う)」: 動詞・名詞

  • 「suitable (適している)」: 形容詞

  • 「unsuitably (不適切に)」: 副詞

CEFRレベルの目安


  • B1 (中級): 日常会話やビジネスなどで「ふさわしくない」という表現として、ある程度の文脈理解が必要。


2. 語構成と詳細な意味

unsuitable は、


  • 接頭語 un-(否定を表す)

  • 語幹 suit(「合う」「適している」)

  • 接尾語 -able(「〜できる」「〜しうる」)

元々「suitable」が「適している、合っている」という意味を持つ形容詞です。そこに否定の「un-」がつくことで「適していない」「不向きな」という意味になります。

コロケーションや関連フレーズ(10個)


  1. unsuitable for children(子供には不適切)

  2. unsuitable for work(仕事には向かない)

  3. unsuitable environment(不適切な環境)

  4. deemed unsuitable(不適切と見なされる)

  5. totally unsuitable(まったくふさわしくない)

  6. unsuitable attire(場に合わない服装)

  7. unsuitable candidate(不向きな候補者)

  8. found unsuitable(不適切であると判明する)

  9. unsuitable language(場にそぐわない言葉)

  10. prove unsuitable(不適切だと判明する)


3. 語源とニュアンス

「unsuitable」は、英語の「suitable (適した)」に否定の接頭語「un-」が加わった形です。


  • 「suitable」の語根は「suit(合う)」に由来し、フランス語由来の「suite (一続き、組み合わせ)」やラテン語の「sequī (従う)」との関連が指摘されています。

  • 中世以降、「適している」という意味で「suitable」が使われるようになり、さらに「un-」を付与することで「不適切な」という意味が生まれました。

ニュアンス・使用上の注意


  • 「unsuitable」はフォーマルな文章から日常会話まで広く使われます。

  • 「inappropriate」と比べると、やや客観的に「〜に合わない」というニュアンスがあります。

  • ビジネス文書では「This item is unsuitable for the project.(この品はプロジェクトに適さない)」のように使い、カジュアルな会話では「That outfit is totally unsuitable for this event!(その服装はイベントには全然向いてないよ!)」のように気軽に使われます。


4. 文法的な特徴と構文

unsuitable は形容詞なので、名詞を修飾する場合や補語として用いられます。


  • 修飾:


    • They bought an unsuitable car for long trips.

      (彼らは長距離旅行には不向きな車を買った。)


  • 補語:


    • This environment is unsuitable for young children.

      (この環境は小さな子供には不適切だ。)


使い方の注意


  • 「unsuitable for + 名詞(/動名詞)」が一般的なパターンです。

  • フォーマル / カジュアルどちらでも使えます。


5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “This movie is unsuitable for kids. Let’s choose something else.”

    (この映画は子供には向かないよ。他のにしよう。)

  2. “That shirt is unsuitable for a wedding, don’t you think?”

    (そのシャツ、結婚式にはちょっと合わないと思わない?)

  3. “He found the shoes unsuitable for running long distances.”

    (彼はその靴は長距離走には向かないと感じた。)

ビジネスシーンでの例文(3つ)


  1. “This candidate seems unsuitable for the managerial position.”

    (この候補者は管理職には不向きのように思えます。)

  2. “We’ve concluded that the software is unsuitable for large-scale projects.”

    (我々はそのソフトウェアは大規模プロジェクトには適していないと結論付けました。)

  3. “The current budget is unsuitable for implementing all these features.”

    (現行の予算では、これらすべての機能を実装するのは困難です。)

学術的な文脈での例文(3つ)


  1. “The chosen methodology was found unsuitable for the sample size.”

    (選択された方法論はサンプル数に適さないと判明した。)

  2. “His hypothesis seemed unsuitable given the current theoretical framework.”

    (彼の仮説は、現在の理論枠組みから考えると合わないように見えた。)

  3. “The older models proved unsuitable for modern data analysis techniques.”

    (古いモデルは現代のデータ分析手法には合わないことがわかった。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語(Synonyms)


  1. inappropriate(不適切な)


    • 「社会通念や道徳、マナーにそぐわない」というニュアンスが強め


  2. ill-suited(不向きな)


    • 「その目的に全く合わない」という点を強調


  3. unfit(適していない)


    • 「能力や健康を欠いて」適さない、という時にも用いられる


  4. not right(正しく/合っていない)


    • 口語的でややカジュアル


  5. improper(不適切な)


    • 道徳や作法を逸脱しているニュアンス


反意語(Antonym)


  • suitable(適切な)

  • appropriate(ふさわしい)

  • fitting(ぴったりした)


「unsuitable」は「suitable」の完全な反転表現なので、状況的に適切/不適切を対比する際に便利です。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA):


    • アメリカ英語: /ˌʌnˈsuːt̬əbl/

    • イギリス英語: /ˌʌnˈsuːtəb(ə)l/


  • アクセント(強勢)の位置: 「-su-」の部分に強勢があります(un-SUITable)。


  • アメリカ英語とイギリス英語の違い:


    • アメリカ英語では “t” がやや「t̬」のように弾く音になりやすく、BrE ではややはっきり「t」を発音する傾向



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: 「unsuitable」の「i」と「a」や「able」の部分を「ible」と混同しやすい例があるので注意。

  • 類似形の「unsuit*ed*」と混同しないように。


    • 「unsuited」は「性質や素質が合わない」ニュアンスが強い。


  • 「inappropriate」とは近い意味だが、道徳的・礼儀的な不適切を強調したいなら「inappropriate」が好まれる。

試験対策

TOEIC や英検などの語いセクション・長文読解で「状況に合わない」という意味を問われることがあるので、派生語や反意語も合わせて覚えておくと便利です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「un-」で「否定の意味」、そして「suitable」のスペルをしっかり覚えましょう。

  • 「un + suit + able」で「スーツが着られない!? → 似合わない → 不適切」とイメージすると覚えやすいかもしれません。

  • 文字通り「合う(suit)」が「できる(-able)」ための否定なので、「合わない」が連想しやすいです。

以上が「unsuitable」の詳細な解説となります。普段の学習やビジネスレポート、会話で「合わない」「ふさわしくない」という状況を伝えたいときに、ぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
unsuitable
意味(1)

不適当な,ふさわしくない;(…に)不適な《+for(to)+名》

和英選択問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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