最終更新日:2025/07/30

写し,コピー,写本,謄本;《おもに米》[学業]成績証明書

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元となった辞書の項目

transcript

名詞

写し,コピー,写本,謄本;《おもに米》[学業]成績証明書

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解説

以下では、名詞 transcript をできるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

意味(英語・日本語)


  • 英語: “transcript” = a written or printed copy of spoken words or an official record (especially of educational achievements).

  • 日本語: 一般的には「文字起こし」「記録」「成績証明書」を指します。会話や音声を文字として書き起こしたものや、学業成績の公式な記録のことを指す単語です。様々な場面で使われますが、公式な書面や、学業に関する証明書としてのニュアンスが強いです。

品詞・活用


  • 品詞: 名詞 (countable noun: 可算名詞)

  • 活用: 一般に可算名詞なので、単数形 “transcript”、複数形 “transcripts” となります。

他の品詞形


  • “transcribe” (動詞):書き起こす、転写する。

    例: I need to transcribe this interview.(私はこのインタビューを書き起こす必要がある。)

  • “transcription” (名詞):書き起こし作業やその結果。

    例: The transcription of the meeting took several hours.(会議の書き起こしには数時間かかった。)

CEFRレベルの目安


  • B2(中上級)

    「transcript」は日常会話でも出てくる機会はあるものの、特に学術的文脈や公的文書の世界でよく使われる語なので、中上級レベル以上の学習者が理解しておくと便利です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • prefix(接頭語): 「trans-」= 「向こう側に」「越えて」「横切って」

  • root(語幹): 「script」= 「書くこと」 (ラテン語由来 “scribere”)

つまり“transcript”は「別の場所へ書き写されたもの」「書き取ったもの」というイメージになります。

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. official transcript(公式の成績証明書)

  2. court transcript(裁判記録)

  3. audio transcript(音声の文字起こし)

  4. interview transcript(インタビューの文字起こし)

  5. transcript request form(成績証明書請求用紙)

  6. academic transcript(学業成績証明書)

  7. transcript fee(成績証明書発行手数料)

  8. high school transcript(高校の成績証明書)

  9. verbatim transcript(逐語的な文字起こし)

  10. transcript of the meeting(会議の議事録)


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語 “transcribere” (trans + scribere)「向こうへ書き起こす」が元となっており、17世紀ごろから “transcript” という形で「転写された文書」「書き写し」を意味するようになりました。

ニュアンス・使用時の注意点


  • “transcript” は公式・公的な響きのある単語です。書き写した「音声の文字起こし」から、「学業成績を証明する正式な文書」まで幅広く使われます。

  • 文章やフォーマルな場面での使用が多いですが、カジュアルな文脈でも「インタビューを書き起こしたもの」などを示すのに用いられます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞として可算名詞なので、a transcript(単数形)、transcripts(複数形)と使います。

  • 前置詞 “of” と一緒に使われることが多いです(例: a transcript of the lecture)。

一般的な構文・イディオム


  • “provide a transcript of …”: …の記録(文字起こし・写し)を提供する

  • “request a transcript”: 成績証明書などを請求する

  • “review the transcript”: 文字起こしや成績証明書を確認する


5. 実例と例文

日常会話(カジュアルな場面)


  1. “I read the transcript of the podcast because I missed the actual show.”

    (そのポッドキャストの文字起こしを読んだんだ。実際の放送を聞き逃しちゃったから。)

  2. “Could you share the meeting transcript with me later?”

    (後で会議の議事録を私に共有してくれない?)

  3. “I found a transcript of that TV interview online.”

    (あのテレビインタビューの文字起こしをオンラインで見つけたよ。)

ビジネス(フォーマルまたはビジネス文脈)


  1. “Please submit the transcript of last quarter’s conference call by the end of the week.”

    (先四半期のカンファレンスコールの議事録を今週末までに提出してください。)

  2. “We need an official transcript of your academic record for our HR department.”

    (人事部のためにあなたの正式な学業成績証明書が必要です。)

  3. “The transcript will help us review the important points discussed in the meeting.”

    (会議で話し合われた重要な点を確認するのに、その議事録が役立ちます。)

学術的な文脈


  1. “Students must attach an official transcript when applying for graduate programs.”

    (大学院に出願する際は、正式な成績証明書を添付しなければなりません。)

  2. “A transcript of the lecture will be provided on the course website.”

    (講義の文字起こしはコースウェブサイトで提供されます。)

  3. “Researchers examined the transcript of the interview to analyze the participant’s responses.”

    (研究者たちは、参加者の回答を分析するためにインタビューの文字起こしを検証しました。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語(Synonyms)


  1. record(記録)


    • より広義で、文書や音声、映像などあらゆる「記録」を指す。


  2. documentation(文書化、資料)


    • 手続きや作業などを文書化したもの。もう少し広いニュアンス。


  3. copy(コピー、写し)


    • 原本を複写したもの一般。ただし “transcript” は特に音声や口述を文字化したものに強く使われる。


  4. text version(テキスト版)


    • 場合によっては “transcript” と近いが、こちらは厳密に音声の文字起こしを指すとは限らない。


反意語(Antonyms)


  • original speech(オリジナルのスピーチ)


    • 音声・口頭で行われた発話自体を指し、文字として書き起こしたもの “transcript” とは対照的。


  • verbal exchange(口頭のやりとり)


    • 文字として残していない、生の会話。



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA (アメリカ英語): /ˈtræn.skrɪpt/

  • IPA (イギリス英語): /ˈtræn.skrɪpt/

  • 強勢(アクセント)は“tran”のところにあります。「トラン」の部分をしっかり強く発音します。

  • よくある間違いとしては、母音 “a” を強く発音せず “trənscript” のように弱くしてしまうことが挙げられます。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: 途中で “t” が二重になるスペル(transcr*i*pt)に注意。 “transript” などのタイプミスが起こりやすい。

  • “transcribe” と混同しがち: “transcribe” は動詞で「書き起こす」、その結果が “transcript” という名詞。

  • TOEIC・英検などでは: ビジネスシーンでのやりとり(音声の書き起こしや成績証明書)として出題される場合あり、意味を知っておくと文脈把握に役立ちます。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「trans-」は「向こう側に移動する」イメージ → 音声や会話を文字へ移動させる。

  • 「script」は「書く(書かれたもの)」の意味 → “script” は脚本・台本など「書かれたもの」。

  • 勉強テクニック: 似た単語 “subscription, prescription, description …” とあわせて「-scribe/-script」関連でまとめて覚えると、単語の関連性が見えやすくなるでしょう。

  • 「電話を録音して文字に起こす」ような動作をイメージすると記憶しやすいです。


以上が名詞 “transcript” の詳細な解説です。学習や実際の文書作成にぜひ役立ててください。

意味のイメージ
transcript
意味(1)

写し,コピー,写本,謄本;《おもに米》[学業]成績証明書

和英選択問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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