最終更新日:2025/08/16

(同一社会内の)異文化集団 / サブカルチャー

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元となった辞書の項目

subculture

名詞

(同一社会内の)異文化集団 / サブカルチャー

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サブカルチャーは、同じ社会内の異なる文化グループによって形成されます。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: subculture

品詞: 名詞(countable noun)

活用形: 単数形: subculture / 複数形: subcultures

英語の意味:

A subculture is a cultural group within a larger culture, often having beliefs or interests that differ from those of the larger culture.

日本語の意味:

サブカルチャーとは、大きな文化の中に存在する、小規模で独自の価値観や興味をもつ集団や文化のことです。

「メインストリーム(主流文化)と少し異なるグループや独自の要素をもった文化集団」を表す言葉として使われます。

CEFRレベルの目安:


  • B2(中上級)レベル以上でよく使われる語。学術的な文脈やインタビュー記事などで見かける言葉ですが、日常会話でも耳にする機会があります。

日本語で説明すると、「メインカルチャーに対して、特定の趣味・価値観・ライフスタイルを共有するグループ、たとえばオタク文化やパンク文化などを指す言葉」です。 やや専門的・学術的なニュアンスを含む場合があります。

2. 語構成と詳細な意味


  • 接頭語:sub-

    ラテン語由来の「下に」「下位の」という意味。

  • 語幹:culture

    ラテン語「cultura」に由来し、「培養」「育成」あるいは「文化」を意味。

関連語や派生語:


  1. subcultural (形容詞) : サブカルチャーの、サブカルチャーに関する

  2. counterculture (名詞) : 反体制文化、主流文化に対抗する文化

  3. mainstream culture (名詞) : 主流文化

よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個):


  1. underground subculture → 地下(アンダーグラウンド)のサブカルチャー

  2. youth subculture → 若者のサブカルチャー

  3. punk subculture → パンク系のサブカルチャー

  4. gaming subculture → ゲーム系のサブカルチャー

  5. fashion subculture → ファッション・サブカルチャー

  6. artistic subculture → 芸術系のサブカルチャー

  7. subculture movement → サブカルチャー運動

  8. identify with a subculture → サブカルチャーに共感/所属意識をもつ

  9. rise of a subculture → サブカルチャーの台頭

  10. influence of subculture → サブカルチャーの影響

3. 語源とニュアンス


  • 語源:

    「sub-(下に)」+「culture(文化)」から成り、19世紀末〜20世紀頃から社会学・人類学の分野で使用され始めました。


  • 歴史的背景:

    都市化やメディアの発展により、同じ趣味や価値観をもつ人々が集まりやすくなったことで形成された文化集団を指す言葉として確立。


  • 場面/ニュアンス:


    • やや学術寄り、社会学・文化人類学の分野で用いられる

    • 日常会話やメディアでも使われる

    • カジュアルな場面でも「サブカル」と言う形で略して使われることが多い

    • フォーマルな文面では “subculture” のまま


  • 注意点:


    • メインストリーム文化の中に生じる一部分というニュアンス

    • 独自性やマイノリティ色の強いグループを指す場合が多い


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算名詞 (countable noun)

    例:「There are many subcultures in this city.」のように複数形をとることができる。


  • 一般的な構文・イディオム:


    • be part of a subculture → サブカルチャーの一員である

    • belong to a subculture → サブカルチャーに属する


  • 使用シーン:


    • フォーマル: 社会学論文、文化研究レポートなど

    • カジュアル: 日常会話、オンラインコミュニティ、若者文化の話題など


5. 実例と例文

日常会話 (カジュアル)


  1. “I love exploring different music subcultures to find new bands.”

    →「新しいバンドを見つけるために、さまざまな音楽のサブカルチャーを探検するのが好きなんだ。」


  2. “She’s really into that anime subculture.”

    →「彼女はアニメのサブカルチャーにどっぷりハマっているよ。」


  3. “You can learn a lot about people by understanding their subcultures.”

    →「人がどんなサブカルチャーに属しているかを知ると、その人のことがよくわかるよ。」


ビジネスシーン (ややフォーマル)


  1. “Our marketing strategy aims to engage different subcultures on social media.”

    →「私たちのマーケティング戦略は、SNS上の異なるサブカルチャーとのエンゲージメントを狙っています。」


  2. “We need to research the subculture associated with these niche products.”

    →「これらのニッチ商品に関連するサブカルチャーをリサーチする必要があります。」


  3. “Understanding subcultural trends can help us predict consumer behavior.”

    →「サブカルチャーのトレンドを理解することで、消費者行動を予測する助けになるでしょう。」


学術・専門的な文脈


  1. “His thesis focuses on the formation of subcultures in urban neighborhoods.”

    →「彼の論文は、都市部の近隣社会におけるサブカルチャーの形成を扱っています。」


  2. “The study examines how subcultures influence mainstream cultural practices.”

    →「その研究は、サブカルチャーが主流文化のあり方にどのような影響を与えるかを調査しています。」


  3. “Sociologists have long debated the definition of a subculture.”

    →「社会学者たちは、サブカルチャーの定義をめぐって長い間議論を続けてきました。」


6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語:


    1. counterculture(反体制文化)

      → 主流文化への対抗的要素が強調される

    2. underground culture(アンダーグラウンド文化)

      → 一般的に非公然、非商業的なニュアンスがある

    3. minority culture(少数派文化)

      → サブカルチャーよりも少数民族的・社会的少数派の色彩が強い


  • 反意語:


    1. mainstream culture(主流文化)

      → 社会の多数派が共有する文化


サブカルチャーと似た用語は多いですが、サブカルチャーは主流文化の一部として存在するという位置づけを強調するのが特徴です。

7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA):


    • アメリカ英語 (AmE): /ˈsʌbˌkʌltʃər/

    • イギリス英語 (BrE): /ˈsʌbˌkʌltʃə/


  • アクセント:

    「SUB」 の部分にアクセントがきます: SUB-culture


  • よくある間違い:


    • “sub-” の後を「カルチャー」のように流して発音してしまう場合。英語では “sub-CUL” の部分をはっきり発音し、 “ch” の音に注意。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス:
    sub-culture とハイフンを入れて書く人がいますが、一般的には “subculture” が正しい綴り。学術論文では “sub-culture” と表記される場合も稀にありますが、最近は “subculture” と1語で表記することが多いです。


  • 同音異義語との混同:

    “subculture” と同音異義語は特にありませんが、“subconscious” や “substitute” のような “sub-” で始まる別単語と混同しないように注意。


  • 試験対策:

    TOEICや英検で直接出る機会は多くありませんが、リーディングやリスニングでサブカルチャーが話題になる場合には重要語です。特に社会・文化・SNS関連の文章で出題される可能性があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “sub” は「水面下で潜っているイメージ」。メインカルチャーの「下に」ある別世界とイメージすると覚えやすいです。

  • 「サブカル」と日本語でも略すことが多いので、そこから英語へ派生させると覚えやすいでしょう。

  • 「主流 (mainstream) 対 下層 / 下位 (sub)」という対比で覚えると、ほかの “sub-” 語(subway, submarine など)ともリンクして理解しやすくなります。

以上が “subculture” の詳細な解説です。サブカルチャーという言葉は、特定の趣味や意見、ライフスタイルを共有するグループに対して使われるので、日常会話や学術的な話題どちらでも役立つ単語です。

意味のイメージ
subculture
意味(1)

(同一社会内の)異文化集団

和英選択問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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