元となった辞書の項目
striking
IPA(発音記号)
解説
1. 基本情報と概要
単語: striking
品詞: 形容詞 (adjective)
意味(英語): very noticeable or impressive
意味(日本語): とても目立つ、印象的な
「とても目につくものや、強く印象に残るものに対して使われる形容詞です。たとえば、見た目が派手なものや、意外性があって思わず目が引かれるようなものを形容する時に使います。」
活用形:
- 比較級: more striking
- 最上級: most striking
他の品詞形:
- 動詞形: strike(打つ、ぶつける、ストライキをする、など)
- 現在分詞: striking(「印象的な」という形容詞用法のほか、動詞の進行形や分詞構文としても使われる)
- 過去形: struck
- 過去分詞: struck/stricken(文書や表現によっては「stricken」を使うこともある)
CEFRレベル目安: B2(中上級)
主に「かなり精密な表現が求められるレベル」で使われる単語ですが、上級者であれば自然に使いこなせます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- strike(打つ) + -ing(進行形や形容詞を作る接尾語)
ここで -ing は動作を進行形として示すほか、形容詞を形成する働きがあります。
“striking” は「打つ」の派生ですが、「打つほど衝撃を与える→人の目を引く、印象を強く与える」というイメージに繋がっています。
類縁語や派生語
- strike(動詞)
- striker(名詞:打つ人、ストライカー)
- stricken(形容詞:打ちのめされた、苦しんでいる)
- strike out(熟語:三振させる、失敗する など)
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(例文10個)
- striking contrast (きわ立った対比)
- striking resemblance (驚くほどの類似)
- striking difference (目立つ違い)
- a striking feature (際立つ特徴)
- strikingly beautiful (驚くほど美しい)
- striking success (目覚ましい成功)
- make a striking impression (強烈な印象を与える)
- striking detail (目を引く細部)
- striking silhouette (際立ったシルエット)
- striking color scheme (印象的な色使い)
3. 語源とニュアンス
語源
- 古英語の “strican”(撫でる、打つ)からの流れ。中英語で “strike” となり、「打つ」という行為から「衝撃を与える」、「印象を与える」という概念が生まれました。
- そこに進行形接尾語 “-ing” がつくことで「打ちつけるように目立つ → 印象的な」という意味につながっています。
ニュアンス・使用時の注意
- 「人の目を強く惹く」というポジティブまたはニュートラルなニュアンスが多いです。容姿などを褒める時、または景色・パフォーマンスが印象的であると感じた時に使います。
- フォーマル・カジュアル問わず使われますが、ニュース記事や文章でもよく見られます。日常会話でも「That’s striking!」のように言うと、「それ、すごく目に付くね!」という意味合いになります。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞として名詞を修飾:
例) She wears a striking dress. (彼女は目を引くドレスを着ている。) - 叙述用法(補語として主語を説明する形)でも使用可能:
例) The view is striking. (その景色は印象的だ。)
名詞としては使われませんが、動詞 “strike” の現在分詞として、進行形や分詞構文で使われることもあります。
- 例) Striking the metal repeatedly, he shaped it into a sword.
(金属を何度も打ちながら、彼はそれを剣の形にした。)
可算・不可算:
- 形容詞のため、可算・不可算の区別はありません。
フォーマル/カジュアル:
- どちらでも使えますが、文章においてはよりフォーマル・硬めな印象を与える場合が多いです。
5. 実例と例文
日常会話 (3例)
- “Wow, that painting is really striking!”
「わあ、その絵本当に目立つね!」 - “He made a striking entrance with that costume.”
「あの衣装で、彼はすごい印象的な登場の仕方をしたね。」 - “Your new haircut is striking. It looks great on you!”
「新しい髪型、すごく目立ってるよ。よく似合ってる!」
ビジネスシーン (3例)
- “The report shows a striking increase in sales this quarter.”
「この報告書は、今期の売上が目覚ましく増加していることを示しています。」 - “His presentation had a striking impact on the board members.”
「彼のプレゼンは役員たちに強い印象を与えました。」 - “We need a striking design to catch the attention of potential customers.”
「見込み客の注意を引くために、印象的なデザインが必要です。」
学術的な文脈 (3例)
- “There is a striking correlation between these two variables.”
「これら2つの変数の間には驚くべき相関があります。」 - “The species shows a striking adaptation to extreme climates.”
「この種は極端な気候に対して顕著な適応を示します。」 - “The research presents striking findings on socioeconomic factors.”
「その研究は、社会経済的要因に関する衝撃的な発見を提示しています。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- remarkable(注目に値する)
- より「驚くべき距離を超えた価値がある」というニュアンス。
- 例) That’s a remarkable achievement.
- より「驚くべき距離を超えた価値がある」というニュアンス。
- noticeable(目立つ)
- 一般的に「気づきやすい」という意味。
- 例) There’s a noticeable difference in quality.
- 一般的に「気づきやすい」という意味。
- impressive(深い印象を与える)
- 相手を感動させる程度を含意。
- 例) The fireworks display was truly impressive.
- 相手を感動させる程度を含意。
- conspicuous(目につきやすい)
- ややフォーマルであり、公の場面でも使われやすい。
- 例) He left a conspicuous mark on the wall.
- ややフォーマルであり、公の場面でも使われやすい。
反意語
- unremarkable(特筆すべき点のない)
- ordinary(普通の)
- insignificant(大したことのない)
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号: /ˈstraɪ.kɪŋ/
- アメリカ英語: [strái-king]
- イギリス英語: [strái-king](大きな違いはありません)
アクセント: 第1音節「strík」部分に強勢があります。
- /STRIKE-ing/ のイメージで発音します。
- よくある間違いは、第2音節を強く発音してしまうことです。アクセントは前半に置きましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス
- “strinking” や “stirking” などの誤りが起きやすいので注意しましょう。
- “strinking” や “stirking” などの誤りが起きやすいので注意しましょう。
- 発音上の強勢の位置
- 第2音節に強勢を置かないように気をつけてください。
- 第2音節に強勢を置かないように気をつけてください。
- “strike” や “stroke” との混同
- “stroke” は「なでる」、名詞では「脳卒中/一打」など意味が異なります。
- “stroke” は「なでる」、名詞では「脳卒中/一打」など意味が異なります。
- 試験対策でのポイント
- TOEICや英検などでは「形容詞としての印象的な」という意味で出る場合が多いですが、動詞 “strike” の派生形を問う問題にも注意するとよいでしょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「ストライク!」と同じ語根で「打つ」という意味から発展して、「人の目を打つ→強く印象づける」と覚えるとイメージしやすいです。
- スペリングに注意する際は「strik(e) + ing」で、「strike」に「ing」をそのまま加えた形だと意識してみてください。
- 覚えるときには、何か強烈に印象に残るものを頭に思い浮かべたり、自分が「Wow!」と思った経験を結びつけたりすると、単語のニュアンスもセットで覚えやすくなります。
上記を参考に、ぜひ “striking” の使い方を押さえてみてください。日常的にもビジネスでも、また学術的な文脈でも幅広く活用できます。
意味のイメージ
意味(1)
人目につく,目立つ,印象的な