〈U〉〈C〉におい, かおり / 〈C〉《単数形で》(動物・人が残す) 臭跡 / (人・物を見つけ出す)方法,手がかり / 〈U〉嗅覚 / 《英》香水
scent
1. 基本情報と概要
単語: scent
品詞: 名詞 (一部、動詞としても用いられます)
活用形(動詞として): scents / scented / scenting
意味 (英語・日本語)
- 英語: “scent” means a distinctive smell, often pleasant.
- 日本語: 「香り・匂い」を指し、多くの場合は心地よい香りを示す言葉です。
「scent」は、良い香りや微かな匂いを表すときに使われる単語です。かすかな香りに気づいたり、お花の芳香などを表現する際によく用いられます。
他の品詞としての例
- 動詞 (to scent): 「~に香りをつける」「~の匂いを嗅ぎつける」といった意味で使われます。「The dogs were able to scent the trail (犬たちはその足取りの匂いを嗅ぎつけることができた)」のように用います。
CEFRレベル目安
- B2 (中上級)
身近なトピックだけでなく、感覚や抽象的なトピックを表現する語彙の一つとして、B2レベルで身につけたい単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- scent は、接頭語・接尾語が特に付いているわけではなく、単独で存在する語です。
派生語や関連語
- scented (形容詞): 香りのある
- unscented (形容詞): 香りがついていない、無香料の
よく使われるコロケーションと関連フレーズ(10個)
- pleasant scent(心地よい香り)
- faint scent(かすかな香り)
- sweet scent(甘い香り)
- distinctive scent(特徴的な匂い)
- strong scent(強い匂い)
- scent of flowers(花の香り)
- lingering scent(残り香)
- scent trail(匂いの跡)
- follow the scent(匂いをたどる)
- scented candle(香り付きのキャンドル)
3. 語源とニュアンス
語源
- scent は、古フランス語の “sentir” あるいはラテン語の “sentire” (感じる、知覚する)に由来するとされています。
- 元々は匂いを感じ取るという意味で使われていましたが、そこから「香り」自体を意味するようになりました。
ニュアンス・使用時の注意点
- 一般的に「心地よい香り」を表すことが多いですが、単に「匂い」というニュートラルな意味でも使われます。
- 口語でも文章でもよく使われる単語ですが、やや上品・文学的な響きをもつ場合があります。
- カジュアルな文脈では「smell」も用いられることがありますが、「smell」は少しニュートラルか、場合によってはネガティブに響くこともあるため、「scent」の方がポジティブ・優雅な印象を与えます。
4. 文法的な特徴と構文
可算・不可算: 通常、「a scent」として可算名詞扱いすることが多いです。ただし、香りの種類としてではなく、抽象的に匂いを指すときには不可算名詞的に扱うこともあります。
- 例: “What is that scent?” (それは何の香り?) – 個々の香りを示す。
- 例: “There was scent in the air.” (空気中に香りが漂っていた) – 抽象的に香りがあったことを示す。
- 例: “What is that scent?” (それは何の香り?) – 個々の香りを示す。
動詞用法 (to scent):
- 他動詞として「~に香りをつける」
- 例: “She scented the room with fresh flowers.”
- 他動詞として「~の匂いをかぎつける」
- 例: “The dog scented the rabbit in the bushes.”
- 他動詞として「~に香りをつける」
イディオム等:
- “on the scent of something” : 何かの手がかりを見つけて追っている最中
- “on the scent of something” : 何かの手がかりを見つけて追っている最中
5. 実例と例文
A. 日常会話での例文(3つ)
“I love the scent of fresh coffee in the morning.”
(朝に淹れたてのコーヒーの香りが大好きなんだ。)“Do you smell that sweet scent? It’s coming from the bakery.”
(あの甘い香り、わかる?パン屋さんからしてるよ。)“This perfume has a subtle floral scent that isn’t too strong.”
(この香水は強すぎず、控えめな花の香りがするんだ。)
B. ビジネスシーンでの例文(3つ)
“Our company is launching a new line of scented candles next month.”
(当社は来月、新しい香り付きキャンドルのラインナップを発売します。)“We need to ensure our product has a signature scent that customers can recognize immediately.”
(顧客がすぐに分かる“シグネチャーの香り”を製品に持たせる必要があります。)“The marketing team is researching how different scents influence consumer behavior.”
(マーケティングチームはさまざまな香りが消費者行動に与える影響を調査しています。)
C. 学術的・フォーマルな文脈での例文(3つ)
“The study investigated the neural pathways involved in scent recognition.”
(その研究は、香りの認識に関わる神経経路を調査しました。)“Scholars have long debated the cultural significance of scent in religious ceremonies.”
(学者たちは、宗教的儀式における香りの文化的意義について長く議論してきました。)“Recent findings suggest that scent can trigger vivid memories more effectively than visual cues.”
(最近の研究結果は、香りが視覚的手がかりよりも鮮明な記憶を呼び起こす可能性を示唆しています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
aroma (アロマ)
- 「心地よい芳香」を指すことが多い。食べ物や飲み物によく使われ、「aroma of freshly baked bread」のように言います。
- 「scent」よりも、しばしば食べ物やコーヒー・ワインなどの香りを表現するのに特化。
- 「心地よい芳香」を指すことが多い。食べ物や飲み物によく使われ、「aroma of freshly baked bread」のように言います。
fragrance (フレイグランス)
- 「香り」、「芳香」という意味で、特に香水やコスメ・花などの心地よい香りを表現する際に用いられます。
- 「scent」とほぼ同意ですが、「fragrance」はさらに華やかな響きがある場合が多いです。
- 「香り」、「芳香」という意味で、特に香水やコスメ・花などの心地よい香りを表現する際に用いられます。
perfume (パフューム)
- 香水そのもの、もしくは「香り」を指すこともあります。
- 製品名などで用いられる際はほぼ「香水」を意味します。
- 香水そのもの、もしくは「香り」を指すこともあります。
反意語
- stench (ステンチ)
- 「悪臭」「ひどい匂い」を意味します。対照的に、非常に不快な匂いを強調したいときに使われます。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /sɛnt/
- アクセント: 単音節なので特別なアクセントの位置はありませんが、”e” を「エ」とはっきり発音し、語尾の “t” を適度に発音します。
- アメリカ英語とイギリス英語: 大きな差異はほとんどありません。どちらも /sɛnt/ で発音されます。
- よくある間違い: “scent” の “c” はサイレント(発音しない)ですが、“cent” /sent/ や “sent” /sent/(いずれも発音は同じ)と混同しやすい点に注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “scent” を “sent” や “cent” と間違えないようにしましょう。
- 同音異義語: “cent” (硬貨のセント) と “sent” (send の過去形) は発音/sent/ で同じです。文脈で使い分けを覚えましょう。
- 試験対策
- TOEICや英検などでは、文中の単語として「香り」「気配」「嗅覚的情報」として出題される場合あり。意味の取り違いに注意。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 覚え方の工夫: “sCent = S + Cent” と考えると “c” がサイレントであることを意識しやすいです。
- 「セン(t)」というカタカナ発音もできますが、“c” を発音しないルールに注意してみるとスペルを記憶しやすくなります。
- 好きな香水や花のイメージと結びつけたり、アロマキャンドルなど実際に香りを伴うものと関連づけて覚えると感覚的に定着しやすいでしょう。
以上が、名詞「scent」の詳細な解説です。心地よい香りを表現するときにぜひ使ってみてください。
〈C〉《単数形で》(動物・人が残す)臭跡
〈C〉《単数形で》(人・物を見つけ出す)経路,方法,手がかり
〈U〉《しばしばA~》嗅覚
〈U〉《おもに英》香水
〈U〉〈C〉におい(smell),かおり,香気