最終更新日:2025/11/07

『緋色』(ひいろ),深紅(しんく)色(あざやかな赤(bright red))

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元となった辞書の項目

scarlet

名詞

『緋色』(ひいろ),深紅(しんく)色(あざやかな赤(bright red))

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画家はコバルトブルーに緋色を慎重に混ぜ合わせ、驚くほど鮮やかな紫色を作り出した。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: scarlet

品詞: 名詞(もともと形容詞としても頻繁に用いられる)

CEFR レベルの目安: B2(少し高度な色名として学習者にはやや難しい表現)

意味(英語・日本語)


  • 英語: A bright red color with a slightly orange hue.

  • 日本語: 鮮やかで少しオレンジがかった赤色のことです。

「scarlet」は色を表す単語で、「赤よりも少し明るいオレンジのトーンが含まれる赤」というイメージです。日常会話ではあまり使わないかもしれませんが、小説や芸術、ファッションの文脈などではよく見かける色名です。

活用形

「scarlet」は名詞としてはそのままの形(可算・不可算の区別はなく、基本的に不可算寄りの扱い)で用いられ、形容詞としても同形で「scarlet dress(スカーレット色のドレス)」のように使われます。

他の品詞への変化例


  • 形容詞: scarlet (例: a scarlet robe)

    ※名詞と同形ですが、文中で使われるポジション(修飾語かどうか)で判断します。


2. 語構成と詳細な意味

語構成

「scarlet」は明確な接頭語・接尾語を含まない単語で、語幹として “scarlet” が存在します。語源としては中英語(Middle English)の “scarlat” がフランス語経由で入ってきたと言われています(後述の語源参照)。

関連語・派生語


  • scarlet fever: 猩紅熱(伝染性の病気の一種)

  • The Scarlet Letter: アメリカの小説家ナサニエル・ホーソーンの作品「緋文字」

よく使われるコロケーション(10選)


  1. scarlet dress(スカーレット色のドレス)

  2. scarlet robe(スカーレット色のローブ)

  3. scarlet cloth(スカーレット色の布)

  4. a scarlet glow(スカーレットの輝き)

  5. scarlet ribbon(スカーレット色のリボン)

  6. scarlet lipstick(スカーレット色の口紅)

  7. scarlet hue(スカーレット色の色合い)

  8. scarlet petals(スカーレット色の花びら)

  9. scarlet flame(スカーレット色の炎)

  10. deep scarlet(深みのあるスカーレット色)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 中英語(Middle English)の “scarlat” から入り、さらに古フランス語(Old French)の “escarlate” に由来するとされています。もともとは高級な赤い布を指していました。

ニュアンス・使用上の注意


  • 「red(赤)」よりも少し芸術や文学的ニュアンスが強く、やや鮮烈な印象のある言葉です。

  • 口語よりも文章表現や文学の場面、ファッション、絵画などで用いられることが多いです。

  • 「The Scarlet Letter(緋文字)」など、歴史的・文学的作品タイトルとしても有名です。


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞としての扱い:

    基本的には「a shade of scarlet」や「the scarlet of the sunset」のように色名を表す不可算名詞として扱うことが多いですが、状況によって「a scarlet」(色そのもの・布地)と言う場合もあり得ます。


  • 形容詞としての扱い:

    「a scarlet dress」のように名詞を限定する形容詞として頻出です。


  • 使用シーン:


    • フォーマル・カジュアル: 文学的作品や美術的記述など、ややかしこまった印象を与えます。



5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “I bought a new lipstick in scarlet—it’s so vibrant!”

    (新しい口紅をスカーレット色で買ったの。すごく鮮やかな色!)


  2. “Do you think a scarlet scarf would match my coat?”

    (スカーレット色のスカーフは私のコートに合うと思う?)


  3. “Her jacket was a stunning scarlet, so she really stood out.”

    (彼女のジャケットは目を引くスカーレット色で、とても目立っていたよ。)


ビジネスシーンでの例文(3つ)


  1. “The logo will feature a scarlet stripe for brand recognition.”

    (ロゴにはブランド認知のためにスカーレット色のストライプをあしらいます。)


  2. “We chose scarlet accents for the packaging design to convey energy.”

    (エネルギッシュさを伝えるため、パッケージデザインにはスカーレット色のアクセントを選びました。)


  3. “The client specifically requested a scarlet font color for the headline.”

    (クライアントから、見出しをスカーレット色のフォントにするように指定がありました。)


学術的・専門的な文脈(3つ)


  1. “In the Renaissance era, scarlet dyes were exceedingly expensive and signified wealth.”

    (ルネサンス期において、スカーレットの染料は非常に高価で富の象徴でした。)


  2. “Scarlet is often associated with strong emotional responses in color psychology.”

    (色彩心理学において、スカーレットは強い感情的反応と関連づけられることが多いです。)


  3. “Scarlet pigments can be derived from both natural and synthetic sources.”

    (スカーレットの顔料は天然と合成の両方の由来があります。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語(近い意味の単語)


  1. crimson(クリムゾン): 深みのある赤色。スカーレットよりもやや暗いイメージ。

  2. vermilion(バーミリオン): 鮮やかな朱色で、スカーレットよりもオレンジが強いニュアンス。

  3. ruby(ルビー): 宝石のルビーのような深紅色。やや高級感を伴う。

  4. cherry-red(チェリーレッド): チェリーのように鮮やかな赤。スカーレットよりも少しピンク寄り。

反意語(対になるイメージ)


  • pale(青白い): 赤みや彩度の少ない色。

  • colorless(無色): 文字通り色のない状態。

  • white(白): 赤の対極にある最も明るい無彩色。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA):


    • イギリス英語: /ˈskɑː.lət/

    • アメリカ英語: /ˈskɑr.lət/


  • アクセント: 最初の “scar-” に強勢が置かれる。

  • よくある発音ミス: 「scar」の部分を「スカー」ではなく「スカール」のように伸ばしすぎたり、「スカーリット」と余分な母音を入れたりすることに注意。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: 「scarlett」と “t” を重ねてしまう間違いが起こりやすい。

  • 同音異義語との混同: 似た形の単語 scare(怖がらせる)とはつづりも意味も全く異なる。

  • 試験対策: TOEICや英検では直接出題される頻度は低めですが、読解問題で色を説明する文章などに登場する場合があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「スカーレット」に含まれる “scar” の部分が「傷あと」ではなく、「眩しい赤!」と覚えると混同を防ぎやすいです。

  • ナサニエル・ホーソーンの小説「The Scarlet Letter(緋文字)」を思い浮かべると、赤い文字からイメージを強く結びつけられます。

  • 鮮やかな赤はインパクトが強いので、一度でも鮮明な「スカーレット色」を実際の色見本で確認すると記憶に残りやすいです。


以上が名詞「scarlet」の詳細な解説です。文学的・芸術的・ファッション的な文脈で非常に印象的に用いられるので、読解や作品鑑賞の際に活用してみてください。

意味のイメージ
scarlet
意味(1)

緋色(ひいろ),深紅(しんく)色(あざやかな赤(bright red))

和英選択問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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