最終更新日:2025/07/24

ラジウム(放射性金属;化学記号は『Ra』)

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元となった辞書の項目

radium

名詞

ラジウム(放射性金属;化学記号は『Ra』)

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マリー・キュリーは1898年にラジウムを発見しました。

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解説

以下では、英単語 radium(名詞)をできるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

英語表記: radium

日本語訳: ラジウム

品詞: 名詞(化学元素名)

CEFRレベルの目安: C1(上級)


  • ※理科や科学の分野で学ぶ単語であり、一般的な日常会話にはあまり出てきません。

意味(英語): A radioactive chemical element with the symbol Ra and atomic number 88.

意味(日本語): 放射性を持つ化学元素で、原子番号88、元素記号は Ra。非常に放射能が強い物質です。

「放射線関連の文脈でよく使われる専門的な単語です。原子力や科学の話題で登場することが多く、日常会話よりは学術・技術的な場面で使われます。」

活用形


  • 「radium」は不可算名詞扱い(要するに「数えられない名詞」)として扱われ、単数・複数形は変化しません。

他の品詞形


  • 形容詞的用法は通常ありませんが、科学文章の中で「radium-laced(ラジウムが混ざった)」のように複合語として形容詞的に用いられる場合があります。例: “radium-laced paint” (ラジウムを混ぜた塗料)


2. 語構成と詳細な意味


  • 接頭語 radi-: ラテン語で「光線」「放射線」を意味する “radius” などに由来し、「放射」「光」を連想させます。

  • 接尾語 -ium: 多くの元素名(helium, sodium, calciumなど)で使われる元素名の典型的な語尾です。

関連語や派生語


  • radioactive (形容詞): 放射性の

  • radiation (名詞): 放射、放射能

  • radon (名詞): ラジウムの壊変生成物の一種(放射性ガス)

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. radium therapy(ラジウム治療)

  2. radium dial(ラジウム塗装の文字盤)

  3. radium paint(ラジウム塗料)

  4. radium sample(ラジウム試料)

  5. radium salts(ラジウム塩)

  6. discovery of radium(ラジウムの発見)

  7. radium exposure(ラジウム被曝)

  8. radium-based compound(ラジウムを含む化合物)

  9. harmful effects of radium(ラジウムの有害な影響)

  10. radium emission(ラジウムからの放射)


3. 語源とニュアンス

語源:

「radium」は、ラテン語で「光線」「放射線」を意味する “radius” に由来します。1898年にマリ・キュリー(Marie Curie)とピエール・キュリー(Pierre Curie)によって発見されたとき、強い放射線を放つ様子から、ラテン語由来の “radium” と名づけられました。

ニュアンス・使用時の注意点:


  • 非常に専門的な文脈で使われる単語です。

  • 「radium」は強力な放射性元素であり、危険を伴うため、安全性の観点での話題(医療や工業、発見当時の歴史)などでよく登場します。

  • 日常会話というより、学術論文や専門書での使用が中心です。フォーマルな文脈で使われることが多いです。


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞(不可算名詞): 一般的に数えられない名詞として扱われます。

  • 使用シーン: 科学・医学・工業など専門的な文脈。

一般的な構文やイディオム


  • “the discovery of radium” (ラジウムの発見)

  • “radium was used as…” (ラジウムは〜として使われていた)

フォーマルな文書や学術的論文でよく登場し、このように 受動態 で使われたり、名詞句 として使われることが多いです。


5. 実例と例文

(A) 日常会話の例文


  1. “I read that radium used to be applied in watches to make them glow.”

    (時計を光らせるために、昔はラジウムが使われていたって読んだよ。)

  2. “Have you heard about the dangers of radium exposure?”

    (ラジウムに曝されることの危険性について聞いたことある?)

  3. “Radium is not something we handle casually; it’s highly radioactive.”

    (ラジウムは気軽に扱うものじゃないんだ。放射能がかなり強いからね。)

(B) ビジネスシーンの例文


  1. “Our company stopped using radium-based paint years ago due to safety regulations.”

    (当社は安全規制のため、何年も前にラジウムを含む塗料の使用を停止しました。)

  2. “During the inspection, we discovered an old stock of radium salts.”

    (検査中に、古いラジウム塩の在庫を見つけました。)

  3. “The new policy strictly limits radium handling without proper authorization.”

    (新しい方針では、適切な許可なしにラジウムを扱うことは厳しく制限されています。)

(C) 学術的・学術論文の例文


  1. “Marie Curie’s pioneering research on radium significantly advanced the field of radioactivity.”

    (マリ・キュリーのラジウムに関する先駆的研究は、放射能の分野を大きく進歩させました。)

  2. “Radium contamination in groundwater poses serious health risks.”

    (地下水中のラジウム汚染は深刻な健康被害をもたらします。)

  3. “The half-life of radium-226 is approximately 1,600 years.”

    (ラジウム226の半減期は約1600年です。)


6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語(と言える関連単語)


    • uranium(ウラン): 同じく放射性元素だが、原子番号92。核兵器や原子力発電などに使われる。

    • plutonium(プルトニウム): 原子番号94の放射性元素。核兵器や高速増殖炉などで使用。

    • radon(ラドン): ラジウムが崩壊して生成される放射性の希ガス。


これらはすべて「放射性元素」という点で共通しますが、使われ方や危険性、化学的性質がそれぞれ異なります。

「radium」は歴史的にマリ・キュリーの発見で有名で、時計の文字盤の塗料などにも一時期使われていました。


  • 反意語


    • 放射性物質の対義語は明確にはありませんが、強いて挙げるなら “non-radioactive element” のように「非放射性の元素・物質」と言えます。



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA表記: /ˈreɪdiəm/


    • アクセント(強勢)は先頭の “rá-(ray)” に置かれます。


  • アメリカ英語: [レイディアム] とカタカナ的に発音すると「レイディアム」

  • イギリス英語: 大きく変わりませんが、やや “レイディアム” と母音の感じが異なる程度です。

  • よくある間違い: 末尾を「-um」を「-ium」ではなく「-iam」などと書き間違う、または “radius” と混同すること。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “radium” の “i” と “u” の順番を間違えて “raduim” のようにしてしまうこと。

  • 同音異義語との混同: “radon” や “radius” など、つづりや発音が似ていて混乱する可能性があります。

  • 試験対策: 英検やTOEICでは直接的な頻出単語ではありませんが、理系の英語、科学的トピックの読解問題では目にする可能性があります。理系分野の専門用語として覚えておくのも一手です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • Marie Curie(マリ・キュリー)の発見で有名な元素 → 「キュリー夫人」と「ラジウム」というイメージをセットで覚えると記憶しやすいです。

  • 元素記号が “Ra” → エジプト神話の太陽神 “Ra” と関連付けると、放射能の「光や放射」をイメージしやすくなります。

  • スペルのポイント: “ra” + “di” + “um” → “radi” + “um” と意識してつなげると覚えやすい。


以上が “radium” の詳細解説です。専門的な文脈で頻繁に登場する単語なので、放射性元素やマリ・キュリーの研究など、科学系のトピックを学ぶ際に役立ちます。

意味のイメージ
radium
意味(1)

ラジウム(放射性金属;化学記号はRa)

和英選択問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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