元となった辞書の項目
prestige
IPA(発音記号)
解説
1. 基本情報と概要
単語: prestige
品詞: 名詞 (不可算名詞として使われることが多い)
英語での意味:
・High status or respect gained by accomplishments, quality, or reputation.
日本語での意味:
・高い地位や名声、社会的評価のことです。成功や評価によって得られる威厳や尊敬を表します。「社会的に評価されている様子」や「高いイメージを持つ状態」を指すニュアンスがあります。
「prestige」は、「名誉や地位の高さによる尊敬や評価」といった、周囲から受ける良いイメージのような場面で使われる単語です。
- 活用形: 名詞のため、時制による変化(活用)はありません。
- 関連する品詞: 形容詞は
prestigious
(名声のある、高名な)、副詞形は一般的にはありません。
難易度(CEFR): B2(中上級)
・日常会話ではそこまで頻繁に登場しないかもしれませんが、学術やビジネスでよく使われる重要単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- prestige はフランス語からの借用語で、ラテン語で「手品や幻影」を意味する praestigium が語源とされています。
- 直接的に「接頭語・接尾語」に分解されるタイプの単語ではありませんが、pre- の要素(「前に」「先に」などの意味を持つことが多い)や -ige の形はフランス由来という点で見られます。
詳細な意味
- 社会的に高い評価や尊敬を受ける状態
- 質の高さによって得られる名声
- 個人・組織・ブランドに対する「権威」や「威信」
関連語・派生語
- prestigious (形容詞): 名声のある、威厳のある
- prestigiously (副詞): めったに使われませんが、「名声のある状態で」を示す場合に使われることがあります。
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- high prestige (高い評価・名声)
- gain prestige (名声を得る)
- lose prestige (評判を落とす)
- prestige brand (高級ブランド、一流ブランド)
- social prestige (社会的威信)
- international prestige (国際的な名声)
- prestige project (威信をかけたプロジェクト)
- prestige factor (名声に関わる要因)
- prestige status (高い社会的地位)
- prestige college (名門大学)
3. 語源とニュアンス
- 語源: ラテン語の praestigium(手品や幻影)からフランス語を経て英語の “prestige” へと変化しました。元々は「人々を魅了する魔法的な力」を指す言葉が、「名声」「魅力」の意味に転じたと考えられています。
- ニュアンス:
- 高評価や尊敬を表すため、ビジネス・学術・フォーマルな文章などで用いられます。
- 人や企業、ブランドに対して「都会的」「高級感」「信頼感」を連想させる言葉です。
- カジュアルな会話よりは、やや硬めの響きを持ちます。
- 高評価や尊敬を表すため、ビジネス・学術・フォーマルな文章などで用いられます。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞 (不可算): 「prestige」は通常は数えられない抽象的な概念として使われます。「a prestige」や「two prestiges」とは言いませんが、稀に文脈によっては countable 名詞的に扱われる用例もあります(ただし一般的ではありません)。
一般的な構文例:
- have + prestige: 「威信がある」
- gain + prestige: 「名声を得る」
- add / lend (someone/something) prestige: 「(人・物に)威信を与える」
- have + prestige: 「威信がある」
使用シーン:
- フォーマル: ビジネスや公式文書、アカデミックなレポートなど
- カジュアル: 日常会話では比較的フォーマルな印象を与えます
- フォーマル: ビジネスや公式文書、アカデミックなレポートなど
5. 実例と例文
① 日常会話 (カジュアルシーン)
- 英語: “He enjoys the prestige of being the best player on the team.”
- 日本語訳: 「彼はチームで一番の選手としての高い評価を楽しんでいるんだ。」
- 英語: “He enjoys the prestige of being the best player on the team.”
- 英語: “Having a prestigious degree can sometimes impress people.”
- 日本語訳: 「名門大学の学位を持っていると、人にいい印象を与えることがあるよ。」
- 英語: “Having a prestigious degree can sometimes impress people.”
- 英語: “Her name carries a certain prestige in our community.”
- 日本語訳: 「私たちの地域では、彼女の名前はちょっとしたステータスを持っているんだ。」
- 英語: “Her name carries a certain prestige in our community.”
② ビジネスシーン
- 英語: “Our company aims to build prestige by offering high-quality services.”
- 日本語訳: 「我が社は高品質のサービスを提供することで名声を築くことを目指しています。」
- 英語: “Our company aims to build prestige by offering high-quality services.”
- 英語: “Sponsoring this event could enhance our international prestige.”
- 日本語訳: 「このイベントを後援することで、私たちの国際的な評価を高めることができるでしょう。」
- 英語: “Sponsoring this event could enhance our international prestige.”
- 英語: “He was hired for his expertise and the prestige he brings to the company.”
- 日本語訳: 「彼はその専門知識と、彼が会社にもたらす威信によって採用されました。」
- 英語: “He was hired for his expertise and the prestige he brings to the company.”
③ 学術的な文脈
- 英語: “Academic publishing in top journals is essential for building professional prestige.”
- 日本語訳: 「一流の学術誌に研究を発表することは、研究者としての評価を高める上で不可欠です。」
- 英語: “Academic publishing in top journals is essential for building professional prestige.”
- 英語: “Historical prestige has long been associated with certain universities.”
- 日本語訳: 「特定の大学には長年にわたり歴史的な威信が結びついてきました。」
- 英語: “Historical prestige has long been associated with certain universities.”
- 英語: “In sociology, ‘prestige’ is often linked to social class and status.”
- 日本語訳: 「社会学では『prestige』はしばしば社会階級や地位と結びつけて語られます。」
- 英語: “In sociology, ‘prestige’ is often linked to social class and status.”
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- reputation (評判)
- 「人々が抱く評価」という点では近いですが、prestige はより「高い地位・名声」のニュアンスが強い。
- 「人々が抱く評価」という点では近いですが、prestige はより「高い地位・名声」のニュアンスが強い。
- status (地位)
- 社会的地位を中心に表す言葉。「prestige」はより「尊敬される度合い」「高評価」を強調する。
- 社会的地位を中心に表す言葉。「prestige」はより「尊敬される度合い」「高評価」を強調する。
- renown (高名)
- 「広く知られている」というイメージ。「prestige」は尊敬を伴うニュアンスが強め。
- 「広く知られている」というイメージ。「prestige」は尊敬を伴うニュアンスが強め。
反意語 (Antonyms)
- disgrace (恥辱)
- dishonor (不名誉)
- infamy (悪名)
これらはいずれも「名声」の対極にある、「評判が悪い状態」を表します。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /preˈstiːʒ/
- アクセント: 第2音節「-sti-」に強勢があります。
- アメリカ英語とイギリス英語: 発音の違いはほとんどありませんが、アメリカ英語では「プレスティージ」、イギリス英語ではやや短めの音になる傾向がある程度です。
- よくある間違い: 「プレステージ」と言ってしまうなど、日本語カタカナのイメージで強勢を最初の音節に置いてしまうことがあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペリングミス: 「prestige」を「prest*e*ge」と書いてしまうミスなど。
- 類似単語との混同: 「prestigious」とのスペル混同。形容詞の「prestigious」は
-gious
と綴るので要注意です。 - 試験対策: TOEICや英検などではビジネスや社会的地位を問う文脈で出題可能性があります。文脈をつかむと解きやすい単語です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 由来のイメージ: 手品(praestigium)で人を魅了する様子が「prestige(人を魅了する力)」に発展したと覚えるとイメージしやすいです。
- スペリングの覚え方: 「pre-(前)」と「sti-(スティ)」「-ge(ジ)」で切って、「プレ・スティ・ジ」とイメージするとミスが減るでしょう。
- 勉強テクニック: 有名ブランド(“prestige brand”)などを例に連想することで、より具体的にイメージしやすくなります。
「prestige」はフォーマルな場での「名声」「威信」を強く表す重要語です。社会的評価やブランド力を語る場面で役立つので、ぜひ覚えてください。
意味のイメージ
意味(1)
(成功・業績などによる)威信,名声,声望