moving
1. 基本情報と概要
単語: moving
品詞: 形容詞 (adjective)
意味(英語)
- Causing strong feelings of sadness or sympathy.
- Changing position, or going from one place to another.
意味(日本語)
- 心を動かす、感動させる
- 動いている、移動している
「moving」は、特に映画や物語、スピーチなどが「とても感情を揺さぶる」「胸に響く」というニュアンスで使われる形容詞です。また、単に「動いている」という状態を表す場合もありますが、多くの場合「感動させる」「心を揺さぶる」という意味で用いられます。
活用形
- 原級: moving
- 比較級: more moving
- 最上級: most moving
- 原級: moving
他の品詞形
- 動詞形: move (move – moves – moved – moving)
- 名詞形: move, movement
- 動詞形: move (move – moves – moved – moving)
CEFRレベルの目安
- B2 (中上級)
「moving」は比較的よく使われる単語ですが、抽象的な内容を表現するため中上級レベル程度です。
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹 (root): “mov-” (ラテン語の“movēre”: 「動かす」が元)
- 接尾辞 (suffix): “-ing” (形容詞や動名詞を作る)
「moving」は「move(動く、動かす)」に現在分詞形の“-ing”がついた形容詞(あるいは動名詞)です。形容詞としては「感情を動かす(感動させる)」または「動いている」という意味で使われます。
よく使われるコロケーションと関連フレーズ (10個)
- a moving story (感動的な物語)
- a moving speech (感動的なスピーチ)
- a moving performance (感情を揺さぶる演技)
- deeply moving (非常に感動的な)
- a moving experience (心を打つ体験)
- moving tribute (感動的な追悼文や献辞)
- moving scene (感動的な場面)
- truly moving (本当に感動的な)
- powerfully moving (強く心を揺さぶる)
- emotionally moving (情緒的に感動させる)
3. 語源とニュアンス
語源:
- ラテン語の“movēre”(動かす)がフランス語を経由して英語に入り、「move」→「moving」と派生しました。
歴史的な使われ方:
- 元々は物理的に「動く」という意味で使われていましたが、徐々に何かを「感Emotionally〈うし〉わせる・感動させる」意味に広がりました。
ニュアンスと注意点:
- 「moving」は感情を強く揺さぶるイメージを持つので、映画や演劇、演説など、印象深いシーンを表す時に使われやすいです。
- フォーマル/カジュアルどちらの場面でも使われますが、文章でも会話でも自然に用いられます。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞 (adjective): 「心を動かす」「感動させる」または「動き続けている」などの修飾語として機能します。
- 可算・不可算の区別: 形容詞なので名詞ではなく、可算・不可算の区別は不要です。
- 他動詞/自動詞の使い分け: 「moving」は形容詞であり動詞の「move」とは別ですが、動詞「move」は自動詞・他動詞両方存在します。
一般的な構文・イディオム
- “It was a moving experience.”
- “The most moving part of the film was the final scene.”
- “I found her speech deeply moving.”
5. 実例と例文
日常会話 (3例)
“That movie was so moving, I almost cried.”
(あの映画すごく感動的で、思わず泣きそうになったよ。)“Her kindness was really moving. She didn’t have to help me, but she did.”
(彼女の優しさには心打たれたよ。手伝う必要はなかったのに手伝ってくれたんだ。)“I love reading moving stories before going to bed; they make me think about life.”
(寝る前に感動的な物語を読むのが好きなんだ。人生について考えさせられるよ。)
ビジネスシーン (3例)
“Her presentation was moving because she shared personal stories that resonated with everyone.”
(彼女のプレゼンは感動的でした。みんなの心に響く個人的な体験を共有してくれたんです。)“Sometimes, a moving brand story can connect with customers on a deeper level.”
(ときには感動的なブランドストーリーが顧客とより深いレベルでつながります。)“The retirement speech was truly moving, and many colleagues were in tears.”
(退職のスピーチは本当に感動的で、多くの同僚が涙を流していました。)
学術的・フォーマルな文脈 (3例)
“The documentary offered a moving insight into the lives of those affected by climate change.”
(そのドキュメンタリーは、気候変動の影響を受けている人々の生活に関する感動的な洞察を与えました。)“His Nobel Prize acceptance speech was exceedingly moving and highlighted the importance of global cooperation.”
(彼のノーベル賞受賞スピーチは非常に感動的で、国際協力の重要性を強調していました。)“Several case studies provided moving accounts of individuals overcoming adversity.”
(いくつかの事例研究が、困難を克服した個人の感動的な報告を示しました。)
6. 類義語・反意語と比較
- 類義語 (synonyms)
- touching(心に触れる)
- emotional(感情的な、心を動かす)
- heartwarming(心が温かくなる)
- poignant(胸を刺すように感動的な)
- touching(心に触れる)
これらはいずれも感動や心の動きを表しますが、
- “moving” は広いシチュエーションで使いやすい。
- “touching” は優しさや微笑ましさに焦点がある場合が多い。
“poignant” は「胸に突き刺さるような痛みを伴った感動」。
- 反意語 (antonyms)
- 反意語 (antonyms)
unemotional(感情を揺さぶらない)
unfeeling(無感覚の)
bland(平凡で心に響かない)
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ˈmuːvɪŋ/
- アクセントは 最初の “mu” の部分にきます (MU-ving)。
- アメリカ英語とイギリス英語ともにほぼ同じ発音です。
- よくある間違いとして “move” と “moving” を混同して “mooving” と綴ったり発音したりするケースがありますが、正確には /ˈmuːvɪŋ/ です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “moveing” や “mooving” などと余分な文字を入れてしまう。
- 同音異義語との混同: “moving” と “mowing(草を刈る)” が発音的に少し近い(/ˈmoʊɪŋ/ と /ˈmuːvɪŋ/)ので注意。
- 試験対策: TOEICや英検などでも “moving speech,” “moving story” のような表現で出題されることがあります。意味としては“感動的な”を問う問題が多いです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 覚え方: 「Move(動く) + ing(現在進行形)」で「心を動かし続ける」「胸を動かし続ける」というイメージで捉えると覚えやすいです。
- イメージ: 人の心を「動かす」映画やスピーチが“moving”だとイメージすると定着しやすいです。
- 勉強テクニック: “touching,” “moving,” “heartwarming” など類義語をセットで覚えると、感動の度合いを微妙に使い分けやすくなります。
以上が形容詞 “moving” の詳細な解説です。心を揺さぶる、感動的な出来事を表現するときに重宝する表現ですので、ぜひ使ってみてください。
動く,動いている
動きを起こす
感動させる
運搬用の