最終更新日:2025/11/19

〈C〉〈U〉『かすみ』,もや,霧 / 〈U〉(窓ガラスなどで水蒸気による)曇り;霧(もや)状(の…)《+『of』+『名』》 / 〈C〉《the ~》(涙などによる)目のかすみ《+『of』+『名』》 / 〈C〉《a ~》(疲労などによる)心の曇り,判断の鈍り《+『of』+『名』》 / 《the mists》《文》(過去の)もやに包まれた時代《+『of』+『名』》

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元となった辞書の項目

mist

名詞

〈C〉〈U〉『かすみ』,もや,霧 / 〈U〉(窓ガラスなどで水蒸気による)曇り;霧(もや)状(の…)《+『of』+『名』》 / 〈C〉《the ~》(涙などによる)目のかすみ《+『of』+『名』》 / 〈C〉《a ~》(疲労などによる)心の曇り,判断の鈍り《+『of』+『名』》 / 《the mists》《文》(過去の)もやに包まれた時代《+『of』+『名』》

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かすみが森全体を覆っていた。

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解説

以下では、英単語 mist(名詞)について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

意味(英語)


  • Mist: A collection of tiny water droplets suspended in the air, reducing visibility but usually less dense than fog.

意味(日本語)


  • 「薄い霧/もや」のことです。空気中に小さな水滴がたくさん浮かんでいて視界を少し悪くしますが、霧(fog)ほどではありません。寒い朝や山の風景などでもよく見かける自然現象を指します。

「mist」はやわらかく幻想的な雰囲気を表す単語です。風景描写や、感傷的な場面でのイメージを伝えるときにも使われます。英語学習者にとっては、「fog」や「haze」との違いに気をつけながら覚えるとよいでしょう。

品詞と活用形


  • 品詞: 名詞 (countable または uncountableとして使われることがあります)

  • 主な活用形はありませんが、複数形は mists として使用される場合があります。たとえば「morning mists(朝もや)」のように、複数のもやをイメージするときに使われることがあります。

他の品詞での用法


  • 動詞: to mist(曇る、霧状になる/する)例: The glasses misted over.(メガネが曇った)

  • 形容詞(派生語): misty(霧がかかった、ぼんやりした)例: a misty morning(霧の朝)

CEFRレベル


  • B1(中級):日常的な話題や風景描写で出てくる単語です。文学作品や自然の記述でも頻出します。


2. 語構成と詳細な意味

mist にははっきりとした接頭語・接尾語はありません。語幹 mist のみで成り立っています。

関連語・派生語


  1. Misty(形容詞):霧がかかった、ぼんやりした

  2. Mistiness(名詞):霧の状態、ぼんやりしている様子

よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10例)


  1. morning mist(朝もや)

  2. light mist(薄い霧)

  3. rolling mist(ゆっくり立ちこめる霧)

  4. a veil of mist(霧のベール)

  5. mist over(霧がかかる、曇る)

  6. a fine mist(細かな霧)

  7. misty landscape(霧のかかった風景)

  8. disappear into the mist(霧の中へ消えていく)

  9. misty-eyed(涙で目がかすんだ)

  10. the mist lifts(霧が晴れる)


3. 語源とニュアンス

語源

mist は古英語 mīst にさかのぼり、ゲルマン系言語に共通する語源を持ちます。昔から天候や自然現象を表す単語として使われてきました。

ニュアンス


  • 「fog」よりも視界が悪化しない軽めの霧というニュアンスがあります。

  • 幻想的・ロマンチックな雰囲気を連想させるため、小説や詩などでもよく見かけます。

  • 感情的には「曖昧に見える」「はっきりしない」イメージを伝える表現としても用いられます。

使用シーン


  • 自然や風景描写(ややフォーマル~一般的)

  • 感傷的な表現や詩的表現(文学的、ロマンチック)

  • 日常会話でも天気や状態をやわらかく言うときに使用


4. 文法的な特徴と構文

一般的な構文・イディオム


  • There is a mist hovering over the valley.(谷に霧がかかっている)

  • The hills were covered in mist.(丘が霧に覆われていた)

  • Mist over あるいは mist up:曇る、霧がかかる(眼鏡や窓ガラスなど)

フォーマル/カジュアル


  • 自然・風景を描写する表現として、文書(フォーマル・文芸)でも会話(カジュアル)でも幅広く使われます。

名詞としての可算・不可算


  • 通常は不可算名詞として扱われますが、文脈によって「もやの種類」を意識したい時に複数形 mists を使う場合があります。


5. 実例と例文

日常会話(カジュアル)での例文


  1. Look outside! There's a gentle mist in the garden this morning.

    (見て!今朝は庭にもやがかかってる。)

  2. I love walking in the mist; it feels so calm and peaceful.

    (霧の中を歩くのが好きなんだ。すごく落ち着いて静かな気分になるよ。)

  3. My glasses always mist up when I come in from the cold.

    (寒い外から入ってくると、メガネがいつも曇るんだよね。)

ビジネス(ややフォーマル)での例文


  1. Visibility was reduced by the morning mist, causing slight delays in deliveries.

    (朝もやで視界が悪くなったため、配達が少し遅れました。)

  2. Please be careful when driving in mist; it can obscure the road signs.

    (霧の中の運転にはご注意ください。道路標識が見えづらくなることがあります。)

  3. The mist cleared by noon, allowing construction work to proceed as planned.

    (正午までに霧が晴れたので、建設作業は予定どおり進めることができました。)

学術的・文芸的(フォーマル/文学)での例文


  1. A thin mist enveloped the ancient ruins, lending an air of mystery to the scene.

    (薄い霧が古代遺跡を包み込み、その光景に神秘的な雰囲気を与えていた。)

  2. The poet described the mist as a veil separating reality from dreams.

    (詩人は、霧を現実と夢を隔てるベールのようだと描写した。)

  3. Over the centuries, many travelers have written about the region’s lush forests and perpetual mist.

    (何世紀にもわたり、多くの旅人たちがこの地域の緑豊かな森と絶え間ない霧について記録してきた。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語(Synonyms)


  1. Fog(霧):mist よりも濃く、視界をさらに遮る。

  2. Haze(かすみ):大気中の塵や煙などが原因で視界がぼんやりする。湿度よりも空気中の粒子が原因。

  3. Smog(スモッグ):煙(smog)+霧(fog)から来ており、工業排煙や車の排気ガスが主な原因。

反意語(Antonyms)


  • Clarity(明瞭)、clearness(はっきりしている状態)など

使い分けの具体例


  • Fog は視界がほとんど見えないほど濃い霧を指すので、I couldn't see anything because of the thick fog. のように使う。

  • Haze は主に大気汚染や湿度以外の要因(砂や塵など)で視界が悪くなる場合に The city was covered in a haze from dust storms. のように使う。

  • Mist は軽めの霧やもや。その分、ロマンチック・幻想的な雰囲気を含むことも多い。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号(IPA)


  • 米: /mɪst/

  • 英: /mɪst/

アメリカ英語・イギリス英語ともにほぼ同じ発音です。

強勢(アクセント)は「míst」の「i」の母音にあります。

「ミスト」と日本語に近い音ですが、短い「イ」の音に注意してください。

よくある発音の間違い


  • /miːst/ と長く伸ばしてしまわないように気をつけましょう。正しくは短い /ɪ/ です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. Fog と Mist の区別があいまいになりやすい。

  2. Haze / Smog など大気汚染を含む似た単語と混同しやすい。

  3. 動詞 mist over / mist up を「曇らせる」「曇る」として使えるが、誤って別の動詞と連結しないように注意。

試験対策(TOEIC・英検など)


  • 天気や自然に関する文章の読解問題で出題されることがあります。

  • リスニングで「morning mist」などを聞いた際に「fog」と聞き取れないよう混乱しないように注意。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「ミスと霧」をイメージすると、「mist=もや・霧」という連想がしやすいです。

  • misty=ミステリー の語感に近いので、「ミステリアス(mysterious)な雰囲気がある霧」と覚えると印象に残りやすいかもしれません。

  • 自然の写真や映像で「misty forest(霧の森)」をイメージしながら、ビジュアルと結びつけて覚えると効果的です。


これで名詞 mist についての解説は以上です。朝や山などで見かける「薄い霧・もや」をイメージしながら、活用や関連表現とあわせて覚えてみてください。霧の幻想的な雰囲気を描写したいときに、ぜひ使ってみましょう!

意味のイメージ
mist
意味(1)

〈C〉〈U〉かすみ,もや,霧

意味(2)

〈U〉(窓ガラスなどで水蒸気による)曇り;霧(もや)状(の…)《+of+

意味(3)

〈C〉《the ~》(涙などによる)目のかすみ《+of+

意味(4)

〈C〉《a ~》(疲労などによる)心の曇り,判断の鈍り《+of+

意味(5)

《the mists》《文》(過去の)もやに包まれた時代《+of+

和英選択問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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