最終更新日:2025/11/10
(舌で)…‘を'『なめる』 / 〈炎・波などが〉…‘を'なめる / 《話》…‘を'ぶんなぐる,打つ / 《話》…‘を'打ち負かす,征服する / 全速力で進む,急ぐ
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元となった辞書の項目
lick
解説
1. 基本情報と概要
単語: lick
品詞: 動詞 (他に名詞用法もあり)
意味(英語)
- To pass the tongue over something.
- To defeat someone easily or to do something with ease. (口語的な意味)
- (名詞として) An act of licking with the tongue, or a small amount/bit of something.
意味(日本語)
- 舌でなめること。
- 例: 「アイスクリームを舐(な)める」というイメージです。
- こういう場面で使われます: 「舌で触れて味わう動作」の意味です。主に行為や動作に注目するときに使われます。
- 例: 「アイスクリームを舐(な)める」というイメージです。
- 誰かを簡単に打ち負かす、または何かを易々とこなす。(口語的・比喩的)
- 例: 「He licked the other team.(彼は他のチームを軽々と倒した)」というように、試合や競争で圧倒するイメージです。
- 例: 「He licked the other team.(彼は他のチームを軽々と倒した)」というように、試合や競争で圧倒するイメージです。
- (名詞) 舐める行為、もしくはごく少量。
- 例: 「He gave the ice cream a lick.(アイスクリームを一舐めした)」のように、動作そのものを指すときに使われます。
活用形
- 原形: lick
- 三人称単数現在形: licks
- 現在分詞 / 進行形: licking
- 過去形 / 過去分詞形: licked
他品詞
- 名詞: 「a lick」(一舐め、あるいはわずかな量)
- 例: “a lick of paint” (「ほんの少しのペンキ」) のように使われます。
CEFRレベル目安
- B1 (中級)
- 「舌でなめる」という動作を示す基本的な動詞ですが、日常会話のみならず比喩的にも使われるので、中級レベルの学習者にとって適切です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語・接尾語: 専門的な接頭語や接尾語は特に含みません。
- 語幹: “lick”
- 倒置や分解できる部分が少ない短い語で、古英語由来です。
他の単語との関連性(派生語や類縁語など)
- lollipop: “lolli-”は関係ないですが、舐めるキャンディという連想で関連イメージがあります。
- lickable: 「舐められる、舐めてもよい」という形容詞表現。
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ10選
- lick a stamp(切手をなめる)
- lick one’s lips(唇をなめる、楽しみでワクワクする)
- lick an envelope(封筒をなめる)
- lick the plate clean(お皿をきれいに舐める)
- give something a lick(ちょっと舐める)
- lick wounds(傷を舐める、または失敗後に気持ちを立て直す)
- lick off(~を舐め取る)
- a lick of paint(少量の塗料)
- didn’t have a lick of sense(全く分別がない)
- lick into shape(仕上げる、適切な形に整える)
3. 語源とニュアンス
語源
- 古英語 “liccian” が由来で、中英語を経て現在の形 “lick” になりました。
- 人や動物が舌を使って味わう動作を表す最も基本的な単語として長い歴史を持ちます。
ニュアンス・使用時の注意点
- 舐める行為に直接言及するときにはカジュアルな言葉として日常会話で使われます。
- 比喩的に「相手を打ち負かす」 意味で使うときは、少し口語的・スラング的で、くだけた表現です。フォーマルな場面での使用はあまり適切ではありません。
- 名詞用法として「一舐め」や「ほんの少量」を表す場合も比較的カジュアルなニュアンスです。
4. 文法的な特徴と構文
動詞としての使い方
- 他動詞(直接目的語を必要とする): “to lick something” 「~を舐める」。
- “He licked his fingers.” / “She licked the ice cream.”
- 他動詞(直接目的語を必要とする): “to lick something” 「~を舐める」。
名詞としての使い方
- 可算名詞で「舐める行為、一舐め」の意味。
- “Give it a lick.” / “He took a lick of the pudding.”
- 可算名詞で「舐める行為、一舐め」の意味。
比喩表現
- “lick someone in a fight” → 口語表現なのでややカジュアル。
- “get licked” → 「負ける」の意味もある。
- “lick someone in a fight” → 口語表現なのでややカジュアル。
イディオム/構文
- lick one’s lips: 喜びや興奮を抑えきれない様子を表すイディオム。
- lick into shape: 何かを適切な形に整える・仕上げる。
- lick one’s lips: 喜びや興奮を抑えきれない様子を表すイディオム。
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “Don’t lick the spoon and put it back in the pot!”
- (スプーンを舐めてから鍋に戻さないで!)
- (スプーンを舐めてから鍋に戻さないで!)
- “My dog always licks my face when I come home.”
- (私が帰ってくると、犬はいつも私の顔を舐めます。)
- (私が帰ってくると、犬はいつも私の顔を舐めます。)
- “He licked the popsicle so fast it disappeared in seconds.”
- (彼はアイスキャンディーをあっという間に舐め終わりました。)
ビジネスシーンでの例文
- “We need to lick this project into shape before the deadline.”
- (期限までにこのプロジェクトをきちんと形に整えないといけない。)
- (期限までにこのプロジェクトをきちんと形に整えないといけない。)
- “He licked the competition with his innovative idea.”
- (彼は革新的なアイデアで競合を負かしました。)※やや口語的なのでカジュアルな会話の中で
- (彼は革新的なアイデアで競合を負かしました。)※やや口語的なのでカジュアルな会話の中で
- “I just need a lick of help with this presentation.”
- (このプレゼンに少しだけ手助けが必要です。)※「a lick of help」は口語より
学術的な文脈での例文
- “Certain animals lick their offspring to clean and bond within the group.”
- (特定の動物は子を舐めて清潔に保ち、群れとの絆を深めます。)
- (特定の動物は子を舐めて清潔に保ち、群れとの絆を深めます。)
- “The enzyme in the saliva activates when animals start licking their wounds.”
- (動物が傷口を舐めると唾液中の酵素が活性化します。)
- (動物が傷口を舐めると唾液中の酵素が活性化します。)
- “Researchers observed how primates use licking behaviors for social grooming.”
- (研究者たちは、霊長類が社会的なグルーミングとして舐める行動をどのように使うか観察しました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- taste(味を見る)
- 「舐めて味を見る」点は似ていますが、taste は「味を確かめる」意識が強い。
- 「舐めて味を見る」点は似ていますが、taste は「味を確かめる」意識が強い。
- sip(少しずつ飲む)
- 舌を使うかどうかの違いはありますが、「少しだけ摂取する」点で近いニュアンス。
- 舌を使うかどうかの違いはありますが、「少しだけ摂取する」点で近いニュアンス。
- sample(試食・試飲する)
- 何らかの試しに少量を味わう。「舐める」とは少しニュアンスが違います。
反意語
- bite(かむ)
- 同じ口を使う動作でも舐めるとは対極の行動。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号: /lɪk/
- 強勢(アクセント): 短い単語なので特に目立った強勢の移動はありません。冒頭の子音 “l” の発音には注意。
- アメリカ英語: [lɪk](リック)
- イギリス英語: [lɪk](リック)
- よくある間違い: 口を横に引きすぎて [li:k] と長音にしないように、短母音 /ɪ/ で発音しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “lick” を “lik” や “lickk” などとタイポするケース。
- 同音異義語: 同じ発音で紛らわしいものはあまりありませんが、時々 “click” や “like” と聞き間違えに注意。
- 試験対策: TOEIC や英検では基本動詞として出題されるよりも、イディオム(「lick one’s lips」など)や比喩的用法(「beat someone easily」)が問われる場合があります。文脈を見極めることが重要です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “リック (lick) = 舌で舐めるイメージ”: 母音が短い /ɪ/ なので、舌で「チロッと」舐めるような音のイメージを持つと覚えやすいです。
- 比喩的用法: 「相手をちょちょいと舐める(軽々しく倒す)」という感覚で捉えると覚えやすいかもしれません。
- 学習テクニック: 舞台の小道具のキャンディーを想像しながら “lick” を使った短文を作って暗唱するなど、「舐める動作」をビジュアル化すると記憶に残りやすいです。
以上が、動詞 “lick” の詳細な解説です。舌でちょっと触れる動作、または簡単に誰かを打ち負かすニュアンスで使われる単語としてぜひ覚えておきましょう。
意味のイメージ
意味(1)
〈炎・波などが〉…‘を'なめる
意味(2)
《話》…‘を'ぶんなぐる,打つ
意味(3)
《話》…‘を'打ち負かす,征服する
意味(4)
(舌で)…‘を'なめる
意味(5)
全速力で進む,急ぐ