最終更新日:2025/10/27

〈人〉の自尊心を傷つける, ...に恥ずかしい思いをさせる

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元となった辞書の項目

humiliate

IPA(発音記号)
動詞

〈人〉の自尊心を傷つける, ...に恥ずかしい思いをさせる

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彼はみんなの前で彼女を屈辱させようとした。

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解説

1. 基本情報と概要

英単語: humiliate

品詞: 動詞 (verb)

意味(英語): to make someone feel very ashamed or foolish

意味(日本語): 人を屈辱的な気持ちにさせる、恥ずかしい思いをさせる

「humiliate」は、人を傷つけたり、恥をかかせることで心理的に“屈辱”を与える動詞です。ビジネスや日常会話など、口調によっては非常に強い否定的ニュアンスを持ちます。相手の尊厳を下げるような場面で使うため、慎重に使用する必要がある単語です。


  • 活用形:


    • 現在形: humiliate

    • 過去形: humiliated

    • 過去分詞: humiliated

    • 現在分詞/動名詞: humiliating


  • 他の品詞形:


    • 名詞形: humiliation (屈辱)

    • 形容詞形: humiliating (恥辱を与える、屈辱的な)


  • CEFRレベルの目安: B2 (中上級)


    • humiliateは、そのまま学習開始段階で頻出する語ではなく、ある程度の単語力がついてきた中上級(B2)レベルで覚えるとよいでしょう。



2. 語構成と詳細な意味


  • 語構成


    • 語源的にはラテン語の“humiliare”(=動詞形で「低くする」「卑下する」)から派生しています。

    • prefix(接頭語)は特になく、語幹は「humili-」に相当します。

    • suffixとしては、ラテン語由来の -ate が動詞化する働きを持っています。


  • 関連語や派生語


    • humiliation (名詞)

    • humiliating (形容詞)

    • humbled (形容詞、あるいはhumbleの派生形として「謙虚な・控えめな」の意味)


  • よく使われるコロケーション(10個)


    1. humiliate someone in public(人前で恥をかかせる)

    2. feel humiliated by...(〜によって屈辱を感じる)

    3. a humiliating experience(屈辱的な体験)

    4. attempt to humiliate(恥をかかせようとする)

    5. threaten to humiliate(屈辱を与えると脅す)

    6. be completely humiliated(完全に恥をかく)

    7. humiliate an opponent(相手を屈辱に陥れる)

    8. publicly humiliated(公に恥をかかされた)

    9. deeply humiliated(深く屈辱を感じた)

    10. humiliate one’s rival(ライバルに屈辱を与える)



3. 語源とニュアンス


  • 語源: ラテン語 “humiliare” = “to humble” が由来で、もともとは「低くする」「謙虚にさせる」といったニュアンスを持ちます。

  • 歴史的使用: 宗教的文脈や社会的階級がはっきりしていた時代には、身分を落として相手に恥をかかせる意味合いを強くもって使われてきました。

  • ニュアンスと使用上の注意:


    • 「humiliate」を使うときは、否定的で強い感情を伴うことが多いです。

    • 公の場などで他人の尊厳を傷つける場面に特化して用いられることが多いです。

    • フォーマルな文章でも口語でも使われますが、内容としては刺激的な表現になりやすいので要注意です。



4. 文法的な特徴と構文


  • 一般的な構文:


    • humiliate + 目的語(人・グループなど)

    • 例: “They tried to humiliate him.”

    • humiliate A by doing/with something …(何かの行為によってAに恥をかかせる)

    • 例: “She humiliated me by revealing my secret.”


  • 他動詞・自動詞の区別:


    • 「humiliate」は他動詞として使われ、必ず“誰を”という目的語を伴います。

    • 自動詞としての使われ方はありません。


  • フォーマル/カジュアル:

    -フォーマルな文書からカジュアルな会話まで使用は可能ですが、負の感情を強く表すため使い方には注意が必要です。



5. 実例と例文

(1) 日常会話


  1. “I felt humiliated when my friend criticized my cooking in front of everyone.”


    • (友達がみんなの前で私の料理を批判したとき、本当に恥ずかしくて屈辱的な気持ちになった。)


  2. “Don’t humiliate him just because you disagree with his opinion.”


    • (意見が違うからといって、彼を恥ずかしめるようなことはしないで。)


  3. “She humiliated me when she laughed at my pronunciation mistakes.”


    • (彼女は私の発音の間違いを笑って、私に屈辱感を与えた。)


(2) ビジネス


  1. “Our boss humiliated John by highlighting all his mistakes at the meeting.”


    • (上司は会議でジョンのミスを全て指摘して、ジョンを屈辱的な思いにさせた。)


  2. “Publicly humiliating your employees can destroy their morale.”


    • (従業員を公然と辱めると、士気を大きく下げてしまいます。)


  3. “He felt humiliated by the company’s decision to demote him.”


    • (彼は降格の決定に対して、会社に屈辱感を覚えた。)


(3) 学術的・フォーマル


  1. “Historically, conquerors would humiliate defeated warriors to assert their dominance.”


    • (歴史的に、征服者は支配力を示すために敗北した兵士たちを辱めることがあった。)


  2. “His paper discusses how social pressure can humiliate individuals into conformity.”


    • (彼の論文は、社会的圧力によって個人が屈服し、屈辱を感じるプロセスについて論じている。)


  3. “In diplomatic contexts, any attempt to humiliate the opposing nation may provoke retaliation.”


    • (外交の場で、相手国を屈辱させようとする行為は報復を招く可能性がある。)



6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語 (Synonyms)


    1. degrade(品位を落とす)

    2. disgrace(恥をかかせる)

    3. embarrass(当惑させる、恥ずかしい思いをさせる)

    4. shame(恥をかかせる)

    5. belittle(見くびる、卑下するように言う)


これらはいずれも相手を不快にさせたり、評価を下げたりする場面で使われますが、 「humiliate」は特に“屈辱感を与える”ニュアンスが強いのが特徴です。「embarrass」はそこまで強い意味を持たず、“ちょっと恥ずかしい”レベルで済むことが多いです。


  • 反意語 (Antonyms)


    1. praise(ほめる)

    2. respect(尊敬する)

    3. honor(名誉を与える)


「humiliate」とは逆に、相手を高く評価・尊重する動詞が反意語に当たります。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /hjuːˈmɪlieɪt/ (イギリス英語), /hjuːˈmɪliˌeɪt/ (アメリカ英語)

  • アクセント(強勢): “-mil-” の部分に強勢があります: hu-MIL-i-ate

  • アメリカ英語とイギリス英語の違い: 大きな相違はありませんが、イギリス英語の方が /hjuː-/ の「ヒュー」の音がやや強調される傾向があることがあります。

  • よくある発音の間違い: “humi-li-ate”の真ん中の “i” をあいまいにしてしまわないように注意。


    • /hjuːˈmɪli-eɪt/ と母音をしっかり発音すると良いです。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “humiliate” の “i” の位置が多いので、誤って “humilate” や “humiliete” などと書かないように注意が必要です。

  • 同音異義語との混同: 似たスペリングの単語は少ないですが、発音をしっかり覚えないと “huma-late?” のように読み間違いが起こるかもしれません。

  • 試験対策: TOEICや英検などでは、文章中の強い感情表現を取り扱う問題や読解問題の中で出てくる可能性があります。“shame”や“embarrass”などの類義語との比較問題も出題されることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「相手を(h)“低くする”(L→ラテン語で“低い”意味を連想する)」ことで、“屈辱を与える”とイメージすると覚えやすいです。

  • hum | il | i | ate と区切ってみると、真ん中の “ili” が発音・スペルともにカギになるので、そこを意識して記憶するのもおすすめです。

  • 「humble(謙虚な)」と音が似ており、どちらも相手を“低くする”ニュアンスがあるため関連語として覚えると印象に残りやすいかもしれません。


以上が動詞 “humiliate” の詳細解説です。失礼や尊厳を傷つける意味合いが強いため、使用には十分注意が必要な単語ですが、読解や作文の際には知っておくと役立ちます。

意味のイメージ
humiliate
意味(1)

〈人〉‘の'自尊心を傷つける,‘に'恥ずかしい思いをさせる

和英選択問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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