元となった辞書の項目
housemaster
解説
1. 基本情報と概要
単語: housemaster
品詞: 名詞 (可算名詞)
意味(英語): A teacher or adult responsible for the pupils in a boarding school house or dormitory.
意味(日本語): (寄宿学校や寮などの) 舎監、寮監。「学生たちが生活している“ハウス”や“寮”をまとめる責任者」というニュアンスの単語です。主にイギリスの寄宿学校などで使われることが多い言葉です。
活用形:
- 単数形: housemaster
- 複数形: housemasters
他の品詞形:
- 形容詞形や動詞形は一般的ではありません。女性形として “housemistress” が存在します。
CEFRレベル: B2 (中上級)
人によっては学習教材で馴染みがないかもしれませんが、イギリス文化や寄宿学校制度に触れる文脈でよく登場します。
2. 語構成と詳細な意味
語構成:
- house (家、寄宿舎) + master (主人、指導者)
→ 「寄宿舎を取りまとめる人」というイメージが反映されています。
派生語・類縁語:
- housemistress: 女性の舎監
- headmaster: 校長(特に私立校・寄宿学校における校長)
よく使われるコロケーション・関連フレーズ (10個)
- “appoint a housemaster” → 「舎監を任命する」
- “the housemaster’s office” → 「舎監の部屋」
- “under the supervision of the housemaster” → 「舎監の監督のもとで」
- “report to the housemaster” → 「舎監に報告する」
- “housemaster on duty” → 「当番の舎監」
- “housemaster’s meeting” → 「舎監会議」
- “housemaster’s residence” → 「舎監の住居(寄宿舎の一部)」
- “coordinate with the housemaster” → 「舎監と連携する」
- “housemaster’s responsibility” → 「舎監の責任」
- “the strict housemaster” → 「厳格な舎監」
3. 語源とニュアンス
- 語源: 「house (家)」と「master (主人・教師)」が合わさった造語で、寄宿舎やハウスを管理する立場の人を指すようになりました。イギリスの寄宿制度が盛んだった時代から使われてきた語です。
- ニュアンス:
- 寄宿制の学校文化が感じられ、イギリスのボーディングスクール特有の響きを持ちます。
- ある程度フォーマルで、教育現場の専門用語寄りです。
- 寄宿制の学校文化が感じられ、イギリスのボーディングスクール特有の響きを持ちます。
- 使用時の注意点:
- アメリカよりもイギリスでよく聞かれる表現。
- 「housemaster」という言葉自体に、話し手の敬意や上下関係のニュアンスが含まれますが、現代では校内の一役職として理解されます。
- アメリカよりもイギリスでよく聞かれる表現。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞: “a housemaster” / “the housemaster” のように冠詞とともに使われます。
- 一般的な構文:
- “[人] is our new housemaster.” → 「[人] は私たちの新しい舎監です。」
- “He served as housemaster for ten years.” → 「彼は10年間、舎監として勤めた。」
- “[人] is our new housemaster.” → 「[人] は私たちの新しい舎監です。」
- フォーマル/カジュアル:
- 校内文書・保護者向け資料など、ややフォーマルな場面で使われる傾向があります。
- 日常会話では、寄宿学校のコンテクストがない限りあまり登場しません。
- 校内文書・保護者向け資料など、ややフォーマルな場面で使われる傾向があります。
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “I heard the housemaster is quite strict about curfews.”
- 「舎監は門限にとても厳しいらしいよ。」
- 「舎監は門限にとても厳しいらしいよ。」
- “My friend had a long chat with the housemaster about some dorm issues.”
- 「友人は寮の問題について舎監と長時間話し合ったんだって。」
- 「友人は寮の問題について舎監と長時間話し合ったんだって。」
- “The housemaster often organizes weekend activities for the students.”
- 「舎監はいつも週末に学生向けのアクティビティを企画してくれるんだ。」
ビジネスシーンでの例文
(寄宿学校の経営や管理スタッフ同士の会話を想定)
- “The new housemaster’s contract includes faculty housing and meal benefits.”
- 「新しい舎監の契約には、教職員用住居と食事の福利厚生が含まれています。」
- 「新しい舎監の契約には、教職員用住居と食事の福利厚生が含まれています。」
- “Let’s clarify the housemaster’s budget allocation for the upcoming semester.”
- 「今学期に向けて、舎監の予算配分を明確にしましょう。」
- 「今学期に向けて、舎監の予算配分を明確にしましょう。」
- “We have a meeting with the housemaster to discuss dormitory renovations.”
- 「寮の改修について話し合うために舎監との会議があります。」
学術的/公式文書での例文
- “According to the school’s historical records, the position of housemaster was established in 1890.”
- 「学校の歴史資料によると、舎監という役職は1890年に設置された。」
- 「学校の歴史資料によると、舎監という役職は1890年に設置された。」
- “The study highlights the challenges faced by housemasters in large-scale boarding institutions.”
- 「この研究は、大規模寄宿学校における舎監の直面する課題を明らかにしている。」
- 「この研究は、大規模寄宿学校における舎監の直面する課題を明らかにしている。」
- “In the survey, several housemasters emphasized the importance of pastoral care.”
- 「アンケートによれば、多くの舎監が学生の生活面でのケアの重要性を強調していた。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語:
- head of house (ハウスの責任者)
- 同じく「ハウスや寮を統括する役職」を指すが、やや一般的・広義な表現。
- 同じく「ハウスや寮を統括する役職」を指すが、やや一般的・広義な表現。
- dorm supervisor (寮監)
- “housemaster” よりもややアメリカ英語に近い表現。
- “housemaster” よりもややアメリカ英語に近い表現。
- residence director (住宅施設のディレクター)
- 大学の学生寮などで使われる表現。より現代的で包括的な役職名。
- head of house (ハウスの責任者)
反意語: 明確な対義語はありませんが、役割が異なるものとして “student occupant” (寮に住む学生) などが対極を成します。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA):
- イギリス英語: /ˈhaʊsˌmɑː.stər/
- アメリカ英語: /ˈhaʊsˌmæ.stɚ/
- イギリス英語: /ˈhaʊsˌmɑː.stər/
- アクセント: “house” の “haʊs” 部分と “mas” の部分の両方が強めに発音されやすいですが、実際には “house” のほうがより目立つアクセントになります。
- よくある間違い: “master” の部分を “mister” と混同して “housemister” と発音しないように注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “housemater” や “housemastar” などのつづり間違いに注意してください。
- 同音異義語との混同: 似た形の語として “headmaster” (校長) がありますが、役職の意味が異なるので、文脈でしっかり区別しましょう。
- 試験対策: 一般的な英検やTOEICではあまり頻出単語ではありません。ただし、国際寮や留学に関する文章などで出題される場合があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “house” + “master” というシンプルな組み合わせが語源となっているので、「家(寮)を取り仕切る先生」とイメージすると覚えやすいです。
- イギリスのハリーポッターの寮(グリフィンドール、スリザリンなど)をイメージすると、そこには寮を受け持つ先生がいる → “housemaster” と関連づけると記憶に残りやすいでしょう。
以上が “housemaster” の詳細解説です。寄宿学校や寮生活の文脈で、舎監や寮監が登場する際によく使われる専門的な単語ですので、イギリスのスクールライフを描写する文章や映画などで見かけたら合わせてチェックしてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
(男子寄宿舎の)舎監,寮長