formidable
1. 基本情報と概要
単語: formidable
品詞: 形容詞(adjective)
意味(英語): inspiring fear or respect through being impressively large, powerful, intense, or capable.
意味(日本語): 「恐れや敬意を抱かせるほど、非常に大きい・強力な・手ごわい・しっかりしている」というニュアンスの形容詞です。たとえば、相手が強力で手ごわそうなときに「formidable」と言うと、「相手はすごく立ち向かうのが大変そうだ」という感じを表します。
学習者にとっては、「圧倒的な存在感を持っていて、恐れや尊敬の念を起こさせる」という意味合いの単語として覚えるとわかりやすいと思います。
- 活用形: 形容詞なので、基本的には比較級や最上級は
more formidable
/most formidable
という形になります。 品詞変化の例: 同じ語幹から直接派生した一般的な他の品詞はあまり多くありませんが、名詞形として
formidableness
や副詞形としてformidably
(「恐ろしく、非常に」)などがあります。CEFRレベルの目安: B2(中上級)
- B2:日常会話には慣れており、少し高度な言い回しを覚えたい人向け。
- B2:日常会話には慣れており、少し高度な言い回しを覚えたい人向け。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 前後のパーツ: この単語は、古いラテン語
formidare
(恐れる)に由来していると言われます。 - 「for-」に特別な接頭語的な意味はなく、全体的に「恐れさせる、恐れられるような」という語源を持ち、そこから派生したアングロフランス語を経て、英語
formidable
になりました。
派生語・関連語
- formidably (副詞): 恐ろしく、非常に(例: “She spoke formidably about the issue.”)
- formidableness (名詞): 手ごわさ、強烈さ
よく使われるコロケーション10選
- a formidable opponent
- (日本語訳) 手ごわい相手
- (日本語訳) 手ごわい相手
- a formidable challenge
- (日本語訳) 非常に困難な課題
- (日本語訳) 非常に困難な課題
- a formidable task
- (日本語訳) 相当に手ごわい仕事
- (日本語訳) 相当に手ごわい仕事
- a formidable intellect
- (日本語訳) 圧倒的な知性
- (日本語訳) 圧倒的な知性
- a formidable reputation
- (日本語訳) 恐れられるほどの評判
- (日本語訳) 恐れられるほどの評判
- a formidable barrier
- (日本語訳) 乗り越えがたい障壁
- (日本語訳) 乗り越えがたい障壁
- a formidable enemy
- (日本語訳) 恐るべき敵
- (日本語訳) 恐るべき敵
- formidable strength
- (日本語訳) 抜きんでた強さ
- (日本語訳) 抜きんでた強さ
- look formidable
- (日本語訳) 見るからに手ごわそうだ
- (日本語訳) 見るからに手ごわそうだ
- a formidable contender
- (日本語訳) 手ごわい競争相手
- (日本語訳) 手ごわい競争相手
3. 語源とニュアンス
- 語源: ラテン語の
formidare
(恐れる、怖がる)が元になっています。中世ラテン語を経て、アングロフランス語に取り入れられ、その後英語として定着しました。 - 歴史的使用: 古くは「恐れ、畏怖を起こさせるもの」の意味でしたが、現代では「圧倒的で手ごわい」という肯定的ニュアンスも含むようになっています。
- ニュアンス: 相手を「畏怖させるほどに強い、重圧感を与える」という意味合いがあります。会話や文章にも比較的フォーマル〜中間レベルで使われやすく、カジュアル表現よりは少し文語的な響きがあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 「formidable」は形容詞なので、名詞を修飾したり、「be動詞 + 形容詞」の構文で頻繁に使われます。
- 可算名詞・不可算名詞と組み合わせても大丈夫です(例:a formidable task (可算), formidable evidence (不可算) など)。
- フォーマル寄りですが、日常会話でも「ものすごく手ごわい・すごく大きい」というニュアンスを伝えたいときに用いられます。
一般的な構文・イディオム
S is formidable at ~: 「Sは〜において手ごわい・強力な」という表現。
- 例: “She is formidable at debates.”(彼女はディベートにおいては手ごわい存在だ)
- 例: “She is formidable at debates.”(彼女はディベートにおいては手ごわい存在だ)
S poses a formidable challenge: 「Sは大きな困難を突きつける」
- 例: “This project poses a formidable challenge to the team.”
5. 実例と例文
日常会話での例文
“That hiking trail looks formidable. Are you sure we can handle it?”
- (訳) 「あのハイキングコース、かなり手ごわそうだけど、本当に行けるかな?」
“I've never seen such a formidable dog before. It's huge!”
- (訳) 「あんなに大きくて手ごわそうな犬は初めて見たよ。すごい!」
“He loves solving puzzles, no matter how formidable they seem.”
- (訳) 「彼はパズルを解くのが大好きで、どんなに難しそうでも構わないんだ。」
ビジネスでの例文
“Introducing a new product to such a competitive market can be a formidable task.”
- (訳) 「競争の激しい市場に新製品を投入するのは相当手ごわい仕事です。」
“Our primary competitor boasts a formidable reputation in this industry.”
- (訳) 「私たちの主な競合他社は、この業界で非常に強力な評判を誇っています。」
“Despite the formidable obstacles, we managed to achieve our sales target.”
- (訳) 「手ごわい障害があったにもかかわらず、私たちは販売目標を達成しました。」
学術的・フォーマルな文脈での例文
“The theory presents a formidable challenge to researchers worldwide.”
- (訳) 「その理論は世界中の研究者たちにとって非常に大きな課題を提示している。」
“His formidable intellect has led to numerous groundbreaking discoveries.”
- (訳) 「彼の卓越した知性が、多くの画期的な発見をもたらしてきた。」
“The formidable complexity of this subject demands rigorous analysis.”
- (訳) 「このテーマは非常に複雑なため、厳密な分析が求められています。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語(synonyms)
- intimidating(威圧的な)
- 「見た目や雰囲気が怖い・威圧的」というニュアンスで、personality(人柄)や雰囲気に対してよく使われます。
- 「見た目や雰囲気が怖い・威圧的」というニュアンスで、personality(人柄)や雰囲気に対してよく使われます。
- daunting(ひるませるような)
- 「やり遂げるのが難しくて圧倒されそう」という場合に使われます。
- 「やり遂げるのが難しくて圧倒されそう」という場合に使われます。
- powerful(強力な)
- 単に「力がある」ことを表す標準的な語。
- 単に「力がある」ことを表す標準的な語。
- awesome(畏敬の念を起こさせる)
- カジュアルな口語では「最高!」というポジティブな意味にもなるため、ニュアンスが異なる。
反意語(antonyms)
- weak(弱い)
- feeble(か弱い)
- unimpressive(印象に残らない)
いずれも “恐れや敬意を抱かせるほど強くない” ということを表す単語です。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /fɔːrˈmɪd.ə.bəl/ (アメリカ英語), /fɔːˈmɪd.ə.bəl/ (イギリス英語)
- 強勢: 第2音節「-mid-」にアクセントがありますが、アメリカ英語では最初の “for-” が弱くなりがちで、「フォー(ル)-ミ-ダ-ボー」のように発音します。
- 違い: イギリス英語だと /fɔːˈmɪd.ə.bəl/ のようにやや音が引き延ばされることがあります。
- よくある間違い: “form-i-da-ble” のように、それぞれの音節をはっきり区切らず一気に流れるように発音してしまうこと。一音節ずつ、特に「-mid-」を強くするよう意識すると自然です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “formidable” の中間の
a
を “e” にしてしまったり(“formedable” など)といった間違いに注意。 - 音が似た単語との混同: “formidable” と “fortunate” など、最初の “for-” だけで判断して混同しないように気をつけましょう。
- 試験対策: TOEICや英検などで「手ごわい、非常に困難な」課題や相手、困難を表す選択肢として出る可能性があります。ビジネスシーンや論説文で頻出です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「恐ろしいほど強大な相手や課題」というイメージと結びつけると覚えやすいでしょう。
- 語源の
formidare
(恐れる)をイメージして、「相手を恐れ・ひるませるほど強力」という感覚を思い起こせば覚えやすくなります。 - つづりは “for + mid + able” と分解し、「真ん中(mid)が ‘able’(できる)ほど“for ... able” という、何か‘形作る(force)’+‘ able ’感がある」というイメージつけも一つの手です。
以上が “formidable” の詳細解説です。手ごわい相手や課題について話す時に、ぜひ使ってみてください。
恐ろしい
手ごわい
恐ろしいほどの