最終更新日:2025/10/08

(富・名声・地位などの)急落,失墜 / 破滅(没落)の原因 / 降雨,降雪,(特に)大降り,どしゃ降り

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元となった辞書の項目

downfall

IPA(発音記号)
名詞

(富・名声・地位などの)急落,失墜 / 破滅(没落)の原因 / 降雨,降雪,(特に)大降り,どしゃ降り

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彼の失脚は、会社から金を横領したことが発覚したときに起きた。

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解説

以下では、名詞「downfall」について、できるだけ詳しく解説していきます。


1. 基本情報と概要

単語: downfall

品詞: 名詞 (countable/uncountable でいうと基本的に可算扱い。ただし文脈によっては不可算に扱われることもあります)

意味(英語)


  • The loss of power, prosperity, or status.

  • A sudden fall (often referring to a ruin or defeat).

意味(日本語)


  • 権力や地位・繁栄の喪失、急激な没落/破滅など。

    「権力者や企業などが一気に勢いを失ったり破滅したりする場面で使われます。大きな損失や失脚を指すときに用いられる、やや重々しいニュアンスの単語です。」

活用形

名詞なので動詞のような時制変化(活用形)はありません。


  • 複数形: downfalls

他の品詞での形


  • 「down」は副詞・形容詞としても使われます。

  • 「fall」は動詞や名詞としての使い方があります。


    • 動詞: fall (fell, fallen)

    • 名詞: fall (落下、秋(米))


CEFRレベルの目安


  • B2(中上級): 文章中やニュース記事などで「国家や組織の崩壊」を表す文脈で見かけやすい語です。ややフォーマルでニュアンスが重めなので、中上級レベル以上で運用力がつくと使いこなしやすいでしょう。


2. 語構成と詳細な意味

「downfall」は、


  • down(下へ) + fall(落ちる)

    の組合せから成り立っています。ここでは比喩的に「落ちぶれる・没落する」という意味合いを強調した合成語です。

派生語・類縁語


  • downfall (n.) → 落ち込み・破滅・失脚など

  • downfalling (adj.) → より稀な語形。「没落しつつある」などの意味で使われることがあります。

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. the downfall of a dynasty(王朝の没落)

  2. his eventual downfall(彼の最終的な没落)

  3. political downfall(政治的失脚)

  4. the downfall of the company(その会社の崩壊)

  5. rapid downfall(急激な崩落)

  6. lead to one’s downfall(〜の破滅につながる)

  7. cause someone’s downfall(〜の破滅を引き起こす)

  8. predict someone’s downfall(〜の没落を予測する)

  9. avoid downfall(破滅を回避する)

  10. bring about downfall(破滅をもたらす)


3. 語源とニュアンス

語源


  • down: 古英語で「丘」を意味する “dún” から派生し、「下へ」「下降」を表す要素へ変化。

  • fall: 古英語 “feallan” に由来し、「落ちる」「降りる」「崩壊する」の意味をもつ。

  • 合わさって「下に落ちること」→「没落・衰退・破滅」の意を強調するようになりました。

ニュアンス/使用上の注意


  • 政治的立場や権威ある人物・大企業が失脚するような、大きな衰退局面を指すときに多用されます。

  • カジュアルというよりはややフォーマル・重めの文章調でもよく使われます。

  • 軽い落ち込みよりも、深刻な状態の「破滅」「失脚」の響きが強いです。


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算名詞として、単独で使われたり「someone’s downfall」「the downfall of 〜」のように所有格や冠詞を伴ったりします。

  • 「the downfall of 〜」という形で「〜の没落」という構文が非常に一般的です。

使い方の特徴


  • フォーマルかつ深刻な文脈(政治や歴史談)から、ある程度カジュアルな文脈まで使えますが、意味合いが強めなので乱用に注意です。

  • イディオムとしては特になく、シンプルに名詞として使われます。


5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “I’m worried that his arrogance might lead to his downfall someday.”

    (彼の傲慢さがいつか彼自身の没落につながるんじゃないかと心配だよ。)

  2. “We all have ups and downs, but a complete downfall is rare.”

    (誰にでも浮き沈みはあるけど、完全に没落することはめったにない。)

  3. “Sometimes a small mistake can start a person’s downfall.”

    (時にはちょっとしたミスが人の破滅のきっかけになりうるものだよ。)

ビジネスシーンでの例文


  1. “The scandal led to the downfall of the company’s CEO.”

    (そのスキャンダルが会社のCEOの失脚を招いた。)

  2. “Mismanagement can be the downfall of even the largest corporations.”

    (管理体制の不備は、どんな大企業でも破滅に至らしめる可能性がある。)

  3. “We need to identify any factors that could cause a financial downfall.”

    (財務的破綻をもたらしうる要因を特定する必要があります。)

学術的/フォーマルな文脈での例文


  1. “Historians have different views on the downfall of the Roman Empire.”

    (歴史家たちはローマ帝国の没落についてさまざまな見解をもっている。)

  2. “The downfall of ancient civilizations often involved a combination of economic and environmental factors.”

    (古代文明の没落にはたいてい経済的要因と環境的要因の組み合わせがみられる。)

  3. “Corruption is frequently cited as a major factor in the downfall of governments.”

    (汚職は政権の崩壊の主な要因のひとつとしてしばしば挙げられる。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. collapse(崩壊)


    • より突然の物理的・経済的崩壊を強調する。

    • 例: “The collapse of the bridge caused a huge traffic jam.”(橋の崩壊は大渋滞を引き起こした)


  2. ruin(破滅)


    • 個人の立場や状況など含め、より全体的な破損・破壊を指す。

    • 例: “Gambling led him to financial ruin.”(ギャンブルが彼を経済的破滅に陥れた)


  3. demise(終焉・死去)


    • 人や組織などが終わりを迎えること。ややフォーマル・文語的。

    • 例: “After the demise of the leader, the group fell apart.”(リーダーの死後、そのグループは崩壊した)


反意語


  • prosperity(繁栄)

  • rise(台頭、上昇)

  • boom(好景気)

例) “After a period of great prosperity came the downfall.”

(大いなる繁栄の時代の後、没落が訪れた。)


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /ˈdaʊn.fɔːl/


    • アメリカ英語: /ˈdaʊn.fɔl/ (「フォール」の母音が [ɔ] と [ɑ] の中間になる場合も)

    • イギリス英語: /ˈdaʊn.fɔːl/ (「フォール」の母音が「オー」に近い長音)


  • アクセントは「down」の “down” に置かれます: DOWNfall。

  • “fall” の発音を日本語の「フォール」としてしまうと、やや長音を引っ張りすぎる場合があるので注意が必要です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “downfall” は一語。 “down fall” と二語にしてしまわない。

  • 発音ミス: 「ダウンフォール」と、日本語カタカナ英語によりすぎないように。

  • 同音異義語: 特別に同音の異義語はありませんが、“fall down” (動詞句) と混用しないように注意。

  • 資格試験対策: 政治や経済の文章など、要約問題や長文読解問題で「組織や国の没落」を表す語として出題されることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • イメージの連想: 「下に(down)落ちる(fall)」→「力や地位が落ちる、破滅する」。二つの簡単な単語の組み合わせであることを思い出すと、スペリングや意味が頭に入りやすいでしょう。

  • 音の覚え方: “down”+“fall” をそのまま繋げるイメージで、「ダウンフォール」と一気に発音してみると、記憶に定着しやすくなります。

  • ストーリー活用: 歴史物語などで、「権力者のダウンフォール(没落)」というドラマチックな流れを想像すると印象が強くなり、記憶に残りやすいです。


以上が名詞「downfall」の詳細解説です。急激な「没落・失脚」を表現する際に役立つ語ですが、重みのあるニュアンスなので使いどころを選びながら覚えてみてください。

意味のイメージ
downfall
意味(1)

(富・名声・地位などの)急落,失墜

意味(2)

破滅(没落)の原因

意味(3)

降雨,降雪,(特に)大降り,どしゃ降り

和英選択問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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