最終更新日:2025/10/08
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元となった辞書の項目

divided

形容詞

分けられた

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この点については意見が区々に分かれている。

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解説

以下では、形容詞「divided」について、できるだけ詳しく解説します。学習者の方にも分かりやすいよう、段階的に説明していきます。


1. 基本情報と概要

形容詞: divided


  • 意味(英語): separated into parts or pieces / not united

  • 意味(日本語): 「分割された」「分かれた」「意見などで分裂した」

日本語では「分割された」「分かれている」という意味合いで使われます。何かが物理的に分かれているとき、あるいは人々の意見や立場が分裂しているときにも「divided」という言葉を使います。日常生活では、社会や組織などが対立している状況を表すときにも使われます。

活用形


  • 原形(動詞): divide

  • 過去形: divided

  • 過去分詞: divided

  • 現在分詞・動名詞: dividing

「divided」はもともと動詞“divide”の過去形・過去分詞ですが、形容詞としても用いられます。

他の品詞形


  • noun: division (分割、区分/意見の相違、部門などの意味)

  • verb: divide (分割する、分ける)

  • adjective: divided (分かれた/分裂した)

  • adjective: divisible (割り切れる、分割可能な)

CEFRレベル目安


  • B2(中上級): 基本的な意味は中級でも学習可能ですが、「社会的な対立」や「心理的な分裂」というニュアンスを理解し、適切に使うには中上級レベルの知識があると安心です。


2. 語構成と詳細な意味


  • divide(動詞): 「分ける」を意味する語幹

  • -ed: 過去形・過去分詞形

形容詞「divided」は過去分詞形をそのまま形容詞化したもので、「分割された、分けられた」という状態を表します。また比喩的に「意見が分かれている」「対立している」などの状況にも使われます。

よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)


  1. a divided country(分断された国)

  2. a divided opinion(意見が割れている状態)

  3. a divided society(分裂している社会)

  4. remain divided(分裂したままである)

  5. deeply divided(深く分断されている)

  6. divided on the issue(その問題に関して意見が分かれている)

  7. a divided house(内部対立が起きている組織や家族)

  8. divided attention(分割された注意、同時に複数に注意を向ける)

  9. divided loyalty(忠誠心が分かれている状態)

  10. divided equally(平等に分割された)


3. 語源とニュアンス


  • 「divide」はラテン語の“dīvidere”(di-「離れた」+ vīdō「分ける」)が語源とされています。

  • 「divided」は「divide」の過去分詞形で、古くから「分割された」「分離された」を表す言葉として使われてきました。

ニュアンス・使用上の注意


  • 物理的に“分けられた”状態だけでなく、人や意見などが“対立・意見の相違”によって“分かれている”状態も表します。

  • 大げさな表現としては、政治や社会の分断を強調するときに使われることが多いです。

  • フォーマル・カジュアルどちらでも使用されますが、政治や社会状況など真面目な文脈でよく見られます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 「divided」は形容詞として、名詞の前にも後ろにも置かれます。


    • 名詞+be動詞+divided の構文:The country is deeply divided.

    • 名詞+形容詞として連続:…a deeply divided nation.


  • 多くは可算・不可算の区別を問わないですが、形容詞修飾の対象が可算名詞か不可算名詞かで内容が異なります。たとえば、“a divided opinion”のように単数形を用いることもあれば、“divided opinions”のように複数形を使う場合もあります。


  • 動詞“divide”の場合は他動詞として目的語を取りますが、形容詞“divided”はそうした文法事項ではなく、状態を表す形容詞です。



5. 実例と例文

ここでは日常会話、ビジネス、学術的な文脈の3種類で、それぞれ3つずつ例文を示します。

(1) 日常会話での例文


  1. “Our family is divided on where to go for vacation.”

    「私たちの家族は、休暇の行き先について意見が分かれています。」


  2. “My attention is divided between watching TV and cooking.”

    「テレビを見ながら料理をしているので注意が分散しています。」


  3. “He seemed divided in his feelings about moving abroad.”

    「彼は海外に引っ越すことに関して気持ちが揺れているようでした。」


(2) ビジネスでの例文


  1. “The management team is divided over the new strategy.”

    「経営陣は新戦略に関して意見が割れています。」


  2. “We need a unified direction, but the staff is still divided.”

    「私たちは統一された方向性が必要ですが、スタッフの意見はまだまとまっていません。」


  3. “The board remains divided on whether to invest in that project.”

    「取締役会は、そのプロジェクトに投資するかどうかで依然として意見が分かれています。」


(3) 学術的な文脈での例文


  1. “The researchers are divided in their interpretation of the data.”

    「研究者たちは、そのデータの解釈について見解が分かれています。」


  2. “The society was historically divided into distinct social classes.”

    「その社会は歴史的に明確な階級によって分断されていました。」


  3. “Scholars remain divided on the origin of the manuscript.”

    「学者たちは、その原稿の起源について意見が割れています。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. split (分割された/分かれた)


    • “split”はよりカジュアルに「割れた」「裂けた」というニュアンスが強い。


  2. separated (分離された)


    • 「引き離された」「分れてしまった」で、物理的にも精神的にも用いられる。


  3. torn (引き裂かれた)


    • 感情的・心理的に「板挟み」という状況を表すときによく使われる。


反意語 (Antonyms)


  1. united (結束した、団結した)


    • 「統一された」という意味があり、「分断された」の真逆を表す。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /dɪˈvaɪdɪd/

  • アクセントの位置: di-vi-ded(第2音節の /vaɪ/ にアクセント)

アメリカ英語とイギリス英語の発音


  • アメリカ英語: /dɪˈvaɪɾɪd/ のように、「t」の音がやや曖昧な「ら行」に近くなることがあります。

  • イギリス英語: /dɪˈvaɪdɪd/ をはっきり [d] と発音する傾向があります。

よくある発音の間違い


  • “divited”のように “-vi-”と “-vi-”の音を続けて混同することがあるので注意してください。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミスで“devided”や“divied”と書かないように気をつける。

  • 動詞の“divide”と形容詞の“divided”を混同しない。


    • 例: 誤) This country divide on the issue. → 正) This country is divided on the issue.


  • 同音異義語には特にありませんが、「device(装置)」などスペルの似た単語と混同しないようにしましょう。

  • TOEICや英検などの試験では、「世論や意見が分かれている」状況を表す文章読解で登場することがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「di-」が「2つに分かれている」イメージということを覚えておくと、「divide」「divided」「division」を記憶しやすいです。

  • 日常生活で「何かを分ける」シーンをイメージし、そこから人々の意見が分かれる様子にも連想できます。

  • “divided”は“divide + ed”で、「分けられた」「分断された」という状態を表すと覚えると理解しやすいでしょう。


以上が形容詞「divided」の詳細解説です。「意見が割れる」や「状態が分断される」といった場面でとてもよく使われる単語ですので、しっかり覚えておくと表現の幅が広がります。

意味のイメージ
divided

和英選択問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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