最終更新日:2025/11/16

『煙突』 / (ランプの)ほや / 煙突食の物;(火山の)噴煙口;(岩面の)直立裂孔(煙突を二つに割ったような裂け目)

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元となった辞書の項目

chimney

名詞

『煙突』 / (ランプの)ほや / 煙突食の物;(火山の)噴煙口;(岩面の)直立裂孔(煙突を二つに割ったような裂け目)

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解説

1. 基本情報と概要

単語: chimney

品詞: 名詞(可算名詞)

英語での意味:

A chimney is a vertical structure that extends above a building, designed to carry smoke and gases away from a fireplace, furnace, or stove and out into the atmosphere.

日本語での意味:

煙突のことです。家や建物の上に突き出ていて、中を通して煙を外に逃がすためのものです。主に暖炉やストーブなどから上がる煙を外に排出する役割を持っています。住宅や工場、施設に見られる、煙を逃がすための縦長の構造物を指します。

「chimney」は日常的には、暖炉やストーブからの煙が外に出る通路を表し、主に家庭や建物、時には工場などの煙突を想像する単語です。


  • 活用形:


    • 単数形: chimney

    • 複数形: chimneys


  • 他の品詞としての形:

    「chimney」は通常、名詞としてのみ使われます。他の品詞(動詞・形容詞など)としてはあまり用いられませんが、「chimney-like(煙突のような)」という形容詞表現が稀に見られます。


  • CEFRレベル: B1(中級)

    ※建物の構造や日常の語彙としてはやや専門的ですが、煙突自体は日常生活内で想像しやすい単語のため中級レベルと考えられます。



2. 語構成と詳細な意味


  • 接頭語 (prefix): なし

  • 接尾語 (suffix): なし

  • 語幹 (stem): chimney

他の単語との関連・派生語など


  • chimney stack: 建物の屋根上に出ている煙突部分。

  • chimney pot: 煙突の先端についている壺状の部品。

  • chimney sweep: 煙突掃除屋、または煙突を掃除する作業そのもの。

  • chimney flue: 煙突内部の煙道を指すことが多い。

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. clean the chimney(煙突を掃除する)

  2. chimney smoke(煙突の煙)

  3. chimney stack(煙突部分)

  4. a clogged chimney(詰まった煙突)

  5. chimney sweep(煙突掃除屋 / 煙突掃除)

  6. chimney fire(煙突火災)

  7. chimney pot(煙突の先端)

  8. repair the chimney(煙突を修理する)

  9. chimney cap(煙突の先端にあるフタ)

  10. Santa Claus comes down the chimney(サンタクロースが煙突から降りてくる)


3. 語源とニュアンス

語源:


  • 中英語(Middle English)で “chimnei” と呼ばれ、古フランス語の“cheminée”に由来します。さらに遡ると、中世ラテン語の “camīnāta” から来ており、ラテン語の “camīnus” (炉)に端を発しています。

  • 当初は「暖炉のそばの部屋」や「暖炉」という意味を持っていましたが、後に「煙を排出するための構造」を指すようになりました。

ニュアンス・使用上の注意:


  • 「chimney」は日常的な文脈からフォーマルな文章まで幅広く使われますが、「煙突」としての具体的な役割を示すため、やや専門色が感じられる場合があります。

  • 年末、クリスマスの時期には「サンタがchimneyから入ってくる」という表現がよく用いられます。話題としてカジュアルにも使いやすい単語です。

  • 感情的な響きはあまりなく、比較的中立的・説明的な用途で使われるケースが多いです。


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算名詞: 「a chimney」「the chimney」「two chimneys」など、数を数えることができます。

  • 冠詞の使い分け: 家や建物の特定の煙突を指す際には「the chimney」を使い、不特定の煙突なら「a chimney」を使います。

  • 一般的な構文例:


    • “There is a chimney on the roof.”(屋根の上に煙突がある。)

    • “He climbed onto the roof to inspect the chimney.”(彼は煙突を点検するために屋根に登った。)



5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “Could you help me clean the chimney this weekend?”

    (今週末、煙突の掃除を手伝ってくれない?)

  2. “The birds sometimes build nests in our chimney.”

    (うちの煙突に鳥が巣を作ることがあるんだ。)

  3. “I love how warm the house gets when the fireplace is lit, but we should make sure the chimney is clear.”

    (暖炉をつけると家が暖かくなるのは好きだけど、煙突が詰まってないか確認しないとね。)

ビジネスでの例文(3つ)


  1. “The construction report noted that the chimney needs to be reinforced for safety.”

    (建設報告書によると、安全のために煙突を補強する必要があるとのことです。)

  2. “Our factory’s new chimney filter system has significantly reduced emissions.”

    (当社工場の新しい煙突フィルターシステムによって排出量が大幅に減少しました。)

  3. “We have scheduled a professional chimney inspection to ensure compliance with regulations.”

    (規制を遵守するため、煙突の専門的な点検を予定しています。)

学術的/よりフォーマルな文脈(3つ)


  1. “Historical records indicate that the castle’s chimney design was a significant architectural innovation of its time.”

    (歴史的記録によれば、その城の煙突の設計は当時としては画期的な建築上のイノベーションだった。)

  2. “The study focused on the evolution of domestic chimneys in medieval Europe.”

    (その研究では、中世ヨーロッパにおける家庭用煙突の発展に焦点が当てられた。)

  3. “An analysis of the chimney’s flue gas composition helps researchers understand fuel efficiency and pollutant levels.”

    (煙突の排ガス成分の分析は、燃料効率や汚染物質のレベルを把握するのに役立つ。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  • flue(煙道)

    主に煙突や排気システムの内部の通気孔部分を指す。chimneyの内部空間を強調する時などに用いられる。

  • smokestack(工場などの大きな煙突)

    工業施設の大規模な煙突を指す。高くそびえるイメージが強い。

どちらも「煙を外に逃がす筒状の構造物」を指しますが、家庭の煙突には「chimney」がよく使われ、工場など大規模なものには「smokestack」が使われることが多いです。

反意語

煙突の直接的な反意語は存在しませんが、強いて言えば「空気を密閉」(ventilationを遮断するもの)に当たる概念としては “sealed wall” などが挙げられます。ただし通常は対義語としては用いません。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA):


    • アメリカ英語: /ˈtʃɪmni/

    • イギリス英語: /ˈtʃɪmni/


  • 強勢(アクセント)の位置: 最初の “chim” の部分「tʃɪm」にアクセントが置かれます。


  • アメリカ英語とイギリス英語の違い:

    大きな違いはほとんどありませんが、アメリカ英語の方がやや曖昧母音になる傾向があり、末尾の “-ni” が「ニィ」に近く発音されることが多いです。イギリス英語でも同じ発音記号を用いますが、ややはっきり気味に発音する傾向があります。


  • よくある発音の間違い:

    “chim-en-ey”「チムエネイ」のように余計な母音を入れてしまうケース。正しくは「チムニー」で2拍目が非常に短いイメージです。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミスに注意: “chimeny” “chimnney” などと誤って綴るミスが多いです。

  • 同音異義語との混同: 同音異義語はありませんが、発音が似た言葉として “chimney” と “chimney(同じ単語ですね)” でスペリングを間違える人が多いという点は気をつけたいところです。

  • 試験対策: TOEICなどの日常〜ビジネス英語でも「建物のパーツ」として登場する可能性があります。写真描写問題で、煙突のある建物の説明をする際などに出題されることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • Mary Poppinsの歌“Chim Chim Cher-ee”

    ミュージカル映画『メリー・ポピンズ』の劇中歌に “Chim Chim Cher-ee” という曲があります。イギリスの煙突掃除屋をイメージすると、この単語が思い出しやすいかもしれません。

  • 「煙と共に」=“chimney”

    発音「チムニー」を「チム(煙)&ニー(逃がす筒)」と擬似的に関連づけて覚えるのも一つの手です。

  • つづりの注意: 『chim + ney』と2つに区切って頭に入れると、スペルを覚えやすくなります。


以上が名詞 “chimney” の詳細な解説です。暖炉やストーブから出る煙を排出するための建物の構造物として覚えると、クリスマスのイメージなどとも結びつけやすく、学習もしやすいでしょう。

意味のイメージ
chimney
意味(1)

煙突

意味(2)

(ランプの)ほや

意味(3)

煙突食の物;(火山の)噴煙口;(岩面の)直立裂孔(煙突を二つに割ったような裂け目)

和英選択問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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