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brag
解説
1. 基本情報と概要
英語: brag
日本語: 自慢話、ホラ
- 品詞: 名詞 (countable: “a brag” / “two brags”)
- 意味(英語): A boast, an instance of showing off or talking about one’s own achievements or possessions in a proud and often annoying way.
- 意味(日本語): 「自慢話」や「大げさな誇示」のことです。人が自分の手柄や所有物を誇らしげに語るときに使われる、やや否定的なニュアンスを含む表現です。「自分の成功を自慢する」ような場面でよく用いられます。
活用形
- 名詞なので直接の時制変化はありませんが、複数形は brags となります。
他の品詞・形態
- 動詞: to brag (自動詞/他動詞)
- 例: He always brags about his achievements. (彼はいつも自分の業績を自慢する)
- 例: He always brags about his achievements. (彼はいつも自分の業績を自慢する)
- 形容詞: なし(ただし “bragging” は形容詞的に使われることはあります)
- 派生語: bragger (名詞: 自慢する人)
CEFRレベルの目安
- B2(中上級)
- 「日常会話以上、ビジネス文脈でも通じるレベルの単語。ネイティブがカジュアルに使う場面があり、上級学習者なら十分に理解しておきたい表現」です。
2. 語構成と詳細な意味
- brag には接頭語・接尾語などは特にありません。単独の語として機能します。
- 「brag」は boast とほぼ同義で、「誇らしげに話す、自慢する」という意味を持ちます。
関連語や派生語
- bragging (動名詞形・形容詞的使用も可): 自慢していること / している様子
- braggart (名詞): 自慢ばかりする人
よく使われるコロケーション(10例)
- “make a brag” → 「自慢をする」
- “empty brag” → 「根拠のない誇張めいた自慢」
- “shameless brag” → 「恥じらいのない自慢」
- “big brag” → 「大きな自慢(話)」
- “humble brag” → 「謙遜しているようで実は自慢している行為」
- “casual brag” → 「それとなくする自慢」
- “social media brag” → 「SNS上での自慢」
- “turn a brag into action” → 「自慢話を実行に移す」
- “hold back your brag” → 「自慢話を控える」
- “brag about one’s success” → 「自分の成功について自慢する」
3. 語源とニュアンス
- 語源: 中英語(Middle English)の “braggen” に由来するとされ、元々は「誇らしげに振る舞う」「すぐに偉そうにする」というニュアンスを含んでいたと考えられています。
- 歴史的な用法: 当初は行動を表す動詞として用いられましたが、のちにその行動自体を表す名詞としても使われるようになりました。
- ニュアンス: やや否定的・またはうぬぼれた印象で使われがちです。カジュアルな場面で「自慢話」を指すときに用いますが、フォーマルな文書ではあまり使われない傾向があります。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞 (countable): “a brag,” “the brag,” “several brags” のように数えられます。
- 使用シーン: 口語でよく使われます。ビジネス文書などフォーマルな場面では “boast” の方が一般的です。
- 一般的な構文:
- “He made a big brag about …” (彼は…について盛大な自慢話をした)
- “Her brag was that …” (彼女の自慢話は…だった)
- “He made a big brag about …” (彼は…について盛大な自慢話をした)
イディオムや定型表現
- “Humble brag” → 一見謙虚なようで実は自慢している表現
- “Bragging rights” → 「自慢するだけの正当な根拠」(特に勝負ごとで勝ったときなどに使う)
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “That’s quite a brag you’ve got there!”
(ずいぶんと大きな自慢話だね!) - “I’m tired of his constant brags about his new car.”
(彼の新車自慢はもううんざりだよ。) - “She dropped a humble brag about her job promotion.”
(彼女は昇進のことを、謙虚っぽく見せかけて実は自慢してきた。)
ビジネスでの例文
- “His brag about exceeding last quarter’s sales targets was impressive, but I’d like to see the data.”
(彼が先四半期の売上目標を超えたという自慢話はすごかったが、データを見たいですね。) - “We should focus more on results rather than empty brags.”
(根拠のない自慢話よりも結果にフォーカスすべきです。) - “The investor’s brag regarding his portfolio returns caught everyone’s attention.”
(投資家のポートフォリオ収益に関する自慢は、みんなの注目を集めた。)
学術的・フォーマルな文脈での例文
- “It can be argued that the author’s statement functions as a subtle brag regarding intellectual prowess.”
(著者の主張は、自らの知的能力をそれとなく自慢するものとして機能していると言えるだろう。) - “In many cultures, a direct brag is considered inappropriate, reflecting different social norms.”
(多くの文化において、直接的な自慢話は不適切とみなされる。これは社会的規範の違いを反映している。) - “The study highlights how social media brags correlate with narcissistic tendencies.”
(その研究は、SNS上の自慢と自己陶酔傾向にどのような相関があるかを示している。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- boast (自慢)
- よりフォーマル/一般的な単語。動詞・名詞の両方で使われます。
- よりフォーマル/一般的な単語。動詞・名詞の両方で使われます。
- gloat (ほくそ笑む、自慢げに喜ぶ)
- より「他人を見下す」ニュアンスが強い。
- より「他人を見下す」ニュアンスが強い。
- vaunt (誇示する)
- 文語的でややフォーマル。
反意語
- humility (謙虚さ)
- まったく逆の姿勢を表す名詞。
- まったく逆の姿勢を表す名詞。
- modesty (控えめさ)
- 自慢とは対極の態度や性質を表す。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /bræɡ/
- アメリカ英語: ほぼ「ブラァグ」に近い発音
- イギリス英語: 同様に /bræɡ/ で、「ブらグ」
- アメリカ英語: ほぼ「ブラァグ」に近い発音
- 強勢: 語の最初(/bræɡ/ の “br” 部分に強めのアクセントがあります)。
- よくある発音の間違い: 母音 /æ/ を /ʌ/ (カタカナで言う「ブラッグ」) や /eɪ/ (「ブレイグ」) などと混同するケース。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「bragg」と “g” が重なる形で書いてしまうミスに注意。
- 同音異義語との混同は特にありませんが、「drag」と視覚的に入れ替えてしまう誤りには注意。
- 試験対策: TOEFL・IELTS・英検などでも、ライティングやリーディングで “boast” と並べて意味を問われることがあるかもしれません。
- 用法: フォーマルに “boast” の方が多用されるため、“brag” を使うとくだけた印象を与えることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「bag(袋)」を “brag” と混同しないように、協調ポイントとして “r” の発音とスペリングに注目しましょう。
- かばんの “bag” に “r” を足すと「自慢」の “brag” になる、とシンプルに覚えるのも一つの手です。
- 「ブラッグ」と伸ばすよりも、「ブ・ラッ・グ」と日本語っぽく区切って発音すると近い感覚が得られます。
以上が名詞 “brag” の詳細解説です。自慢を表す表現なので、使いどころやニュアンスに注意しながら覚えてみてください。今後の英語学習にお役立てください。
意味のイメージ
意味(1)
〈C〉自慢の種
意味(2)
〈C〉ほら吹き