最終更新日:2025/07/30

《the ~》(際立ったもの・事件・人の)出現,到来《+『of』+『名』》 / 《A-》キリストの降臨;降臨節(クリスマス前のおよそ4週間の期間)

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元となった辞書の項目

advent

名詞

《the ~》(際立ったもの・事件・人の)出現,到来《+『of』+『名』》 / 《A-》キリストの降臨;降臨節(クリスマス前のおよそ4週間の期間)

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解説

1. 基本情報と概要

単語: advent

品詞: 名詞(countable もしくは uncountable として扱われることがあります)

CEFR レベルの目安: B2(中上級)


  • B2レベルとは「日常生活に加え、抽象的な話題や専門的な内容にもある程度対応できる」レベルを指します。

意味(英語)


  1. The arrival or coming into being of something or someone, especially something important or significant.

  2. (キリスト教の文脈で) 降臨節(クリスマス前の4週間を指すこともあります)。

意味(日本語)


  1. (重要な人物や出来事の)到来、出現。

  2. (特にキリスト教の文脈で)降臨節のこと。

「advent」は「(何か意義のあるものや時代などが)はじまる、あらわれる」と言いたいときに使われます。たとえば、「the advent of the Internet(インターネットの出現)」のように、何か新しい時代を告げるような出来事の到来に使う表現です。

活用形


  • 名詞なので、通常は形を変えずに “advent” として使われます。


    • 複数形: “advents”(あまり一般的ではありませんが、文脈によっては存在し得ます。)


他の品詞例


  • 同じ語源からの直接的な形容詞や動詞は一般的ではありませんが、関連する語として「adventurous(冒険好きな、危険を求める)」などが派生しており、これは “adventure” に由来します。ただし「advent」は直接 “adventure” とは異なる形で使われます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • ad-: 「~へ」というラテン語由来の接頭語。

  • vent: ラテン語の「venire(来る)」から派生した語幹。

派生語や類縁語


  • adventure: 「冒険」

  • venue: 「会場、開催地」

  • avenue: 「大通り(目的地へ通じる道のイメージ)」

    など、すべて「venire(来る)」に関連した単語です。

よく使われるコロケーション(共起表現)・関連フレーズ(10個)


  1. the advent of technology


    • 技術の出現


  2. the advent of the internet


    • インターネットの出現


  3. the advent of a new era


    • 新時代の到来


  4. the advent of spring


    • 春の到来


  5. with the advent of social media


    • ソーシャルメディアの登場によって


  6. marking the advent of…


    • …の到来を示す


  7. since the advent of modern science


    • 近代科学が登場して以来


  8. celebrate the advent of Cultural Week


    • 文化週間の始まりを祝う


  9. herald the advent of peace


    • 平和の到来を告げる


  10. eagerly await the advent of a new product


    • 新製品の登場を心待ちにする



3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語の “adventus” より。

  • “adventus” は “ad-” (~へ) + “venire”(来る)から成り、もともと「やってくること」「到来」を意味していました。

ニュアンス


  • 何か大きな変化を伴う出来事や時代の始まりを強調します。

  • 特にキリスト教の文脈で「降臨(節)」を意味する場合は、宗教的、伝統的な響きを持ちます。

使用の注意点


  • 一般的な「到着」を指すときは「arrival」を使うことが多いため、「advent」は「画期的・重要な事柄の到来」という少しフォーマルかつ重みのあるニュアンスで使われます。

  • カジュアルな会話ではあまり頻繁には使われませんが、文章やスピーチなど、ややフォーマルな場面で登場することがあります。


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算・不可算


    • 文脈によって可算名詞(countable)として使う場合もありますが、不可算名詞(uncountable)として扱われることもあります。たとえば「the advent of personal computers」など、具体的な対象を指すときに可算形を使う場合がありますが、一般的には可算形としてもあまり複数形にはしません。


  • 一般的な構文


    • “the advent of + [大きな出来事や発明]”

    • “with the advent of + [大きな出来事や発明]”


イディオム


  • 明確に “advent” を用いたイディオムはそれほど多くありませんが、あえて挙げるなら “herald the advent of” (…の到来を告げる) などが使われることがあります。


5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “With the advent of online shopping, I barely go to the mall anymore.”


    • オンラインショッピングの登場で、もうショッピングモールにはほとんど行かなくなったよ。


  2. “The advent of summer always puts me in a better mood.”


    • 夏の到来はいつも私の気分を良くしてくれるんだ。


  3. “We’re discussing the advent of 5G technology in class.”


    • 授業で 5G 技術の登場について話し合っているんだ。


ビジネスでの例文(3つ)


  1. “Our company has grown significantly with the advent of digital marketing.”


    • デジタルマーケティングの出現により、当社は大きく成長しました。


  2. “The advent of new machinery has greatly improved our production efficiency.”


    • 新しい機械の導入(出現)は、私たちの生産効率を大幅に向上させました。


  3. “He gave a presentation about the advent of eco-friendly packaging solutions.”


    • 彼は環境に優しい包装ソリューションの到来に関するプレゼンを行いました。


学術的な文脈での例文(3つ)


  1. “The advent of quantum computing opens unprecedented possibilities in cryptography.”


    • 量子コンピューターの登場は、暗号技術においてこれまでにない可能性を切り開いている。


  2. “Many historians consider the advent of the printing press a major turning point in Europe.”


    • 多くの歴史家は印刷機の普及をヨーロッパ史の大きな転換点と考えている。


  3. “Researchers are investigating the advent of antibiotic-resistant bacteria.”


    • 研究者たちは抗生物質耐性菌の出現について調査を行っている。



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. arrival(到着)


    • 「物理的な到着」を指すことが多い。「重大な到来」にも使われるが「advent」ほどフォーマルなニュアンスは薄い。


  2. coming(来ること)


    • 一般的な言葉で「来ること」を表す。口語的で幅広く使われる。


  3. emergence(出現)


    • 「出現」を意味し、科学やビジネス論文などでよく使われる。やや堅い表現。


  4. onset(開始、着手)


    • 主に(病気や困難など)望ましくないものの始まりを示すときに使う。


反意語


  • departure(出発、離脱)


    • 「到来」の逆にあたる「離脱」や「出発」を示す語。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /ˈæd.vɛnt/


    • アメリカ英語: [ˈæd.vɛnt]

    • イギリス英語: [ˈæd.vɛnt](アメリカ英語とほぼ同じ発音)


  • 強勢(アクセント): 「ad」の部分に強勢があります (AD-vent)。

  • よくある間違い: “ad-VENT” として後半に強勢を置きすぎないように注意しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “advent” の “d” や “v” を抜かして “avent” と書いてしまうミスに注意。

  2. 同音異義語との混同: とくに同音異義語としては目立った単語はありませんが、“adventure” と混同しやすいので区別しましょう。

  3. フォーマル度合い: 一般的な会話であまり多用しすぎると、やや硬い印象を与えることがあります。

  4. 試験対策: TOEIC や英検などのリーディングパートで、「新技術の到来」を表現する文脈で登場する可能性があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「advent」は「ad(~へ)+ vent(来る) → こちらにやって来る」というイメージを持つと覚えやすいです。

  • 「アドベントカレンダー(Advent calendar)」というキリスト教に由来したクリスマス前のカウントダウンカレンダーをイメージするのも効果的です。

  • 「重要なものが来るぞ!」という少しワクワクするイメージと共に記憶するとよいでしょう。


以上が “advent” の詳細です。「到来」「出現」といった重要事項を表すフォーマル寄りの名詞であり、特に文章やスピーチなどで目にする機会が多い単語です。ぜひ覚えて使いこなしてみてください。

意味のイメージ
advent
意味(1)

《the ~》(際立ったもの・事件・人の)出現,到来《+of+

意味(2)

《A-》キリストの降臨;降臨節(クリスマス前のおよそ4週間の期間)

和英選択問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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