最終更新日:2025/08/03
The contract included a boilerplate clause that outlined the terms and conditions.
正解を見る
その契約には、契約の条件を概説した定型的な条項が含まれていた
編集履歴(0)
元となった辞書の項目
outline
IPA(発音記号)
解説
以下では、動詞「outline」について、できるだけ詳しく解説していきます。
1. 基本情報と概要
英語での意味
“Outline” は、「要点を簡潔にまとめる」「概要を示す」という意味の動詞です。
日本語での意味
「大まかな枠組みを示す」「概要を述べる」という意味です。
「何かを詳細に説明する前に、『全体像』や『重要ポイント』をざっくり示す時」に使われます。議論やプレゼンテーションの冒頭で、その先の話をわかりやすくするために概要だけを説明する、というニュアンスです。
品詞
- 動詞(他動詞の場合が多い)
活用形
- 原形:outline
- 三人称単数現在形:outlines
- 現在分詞・動名詞:outlining
- 過去形・過去分詞形:outlined
他の品詞形
- 名詞 “outline”: 「概要」「輪郭」などを表します。
例:The outline of the story(物語の概要)
難易度(CEFR レベル)
- 目安: B2 (中上級)
→ B2 は「日常会話以上の場面で、より専門的な話題も扱える」レベル。
“outline” はプレゼン資料や文書の要約など、ビジネスやアカデミックなシーンでよく用いられる言葉です。
2. 語構成と詳細な意味
接頭語・接尾語・語幹
- “out-” という接頭語は、もともと「外へ」「越えて」という意味を表すことが多いですが、ここでは「外枠を示す」「輪郭を描く」のニュアンスが残っています。
- “line” は線を意味し、ここでは「枠を描く」→「概要を示す」というイメージです。
関連語・派生語
- “outline” (動詞) → 要点をまとめる
- “outline” (名詞) → 概要、輪郭
- “outlined” (形容詞) → 概要が述べられた、輪郭が描かれた
よく使われるコロケーション(共起表現)
- outline a plan(計画の概要を示す)
- outline a strategy(戦略の概要を示す)
- outline a proposal(提案を要約する)
- outline the steps(ステップを要約する)
- outline the structure(構成を概説する)
- outline the objectives(目的を要約する)
- outline the design(デザインの概要を示す)
- outline the findings(発見・調査結果を概説する)
- briefly outline(手短に概説する)
- clearly outline(明確に概要を示す)
3. 語源とニュアンス
語源
- 15世紀頃、中英語で “outline” は「外側の輪郭線を描く」ことを指していました。
- 元々は「図形や絵の外枠を描く」意味があり、それが「文章や計画を書き始める前に、構成や要点を示す」意味へと広がりました。
使用時の注意点・ニュアンス
- 「outline」は「細かく説明する」というより、「最初に全体像を提示する」「要点を拾って示す」という役割が強いです。
- フォーマルな場面、特にビジネス文書や論文などによく使われますが、口頭でも「Let me outline the main points first.」のようにカジュアルに使うことも比較的多いです。
4. 文法的な特徴と構文
- 基本的には他動詞として使われ、「outline + 目的語」の形をとります。
例)I will outline the project plan.(プロジェクト計画の概要を示します) - 名詞として “an outline” を用いる場合には可算名詞として扱います。
例)Please give me an outline of the article.(記事の概要を教えてください)
よく使われる構文・イディオム
- “outline something to somebody”
例)He outlined his proposal to the team.(彼はチームに提案の概要を説明した) - “in outline” → 大まかに(副詞的フレーズ)
例)He explained his plan in outline.(彼は計画を大まかに説明した)
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “Could you outline the steps to make this recipe easier to follow?”
(このレシピをもう少しわかりやすくするために、手順の概要を教えてもらえますか?) - “I’ll outline what happened at the party last night.”
(昨夜のパーティで何があったのか、大まかに話すね。) - “Let me outline my weekend plan so we can coordinate.”
(週末の予定をざっと話しておくから、調整しよう。)
ビジネスシーンでの例文
- “I would like to outline the key goals of our new marketing campaign.”
(新しいマーケティングキャンペーンの主な目標をまとめたいと思います。) - “Could you outline the proposal before we present it to the board?”
(取締役会に提案を出す前に、その内容を要約してもらえますか?) - “During the meeting, the manager outlined the next quarter’s targets.”
(会議中、マネージャーは次の四半期の目標を概説しました。)
学術的な文脈での例文
- “This paper outlines the fundamental principles of quantum mechanics.”
(この論文は量子力学の基本原理を概説しています。) - “The study outlines a framework for analyzing social behavior.”
(その研究は社会行動を分析するための枠組みを示しています。) - “We will outline the methodology used in our experiment.”
(私たちは実験で用いた方法論の概要を説明します。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “summarize” (要約する)
- 細部を取り除いて要点のみを伝える意味が強い。
- “outline” とほぼ似た意味だが、“summarize” は「要約」に焦点があり、“outline” は全体の枠組みを示すニュアンスが強い。
- 細部を取り除いて要点のみを伝える意味が強い。
- “sketch” (素描する、概略を述べる)
- 絵のイメージが強く、文章・説明の場面では「大まかなイメージを作る」ような使い方。
- 絵のイメージが強く、文章・説明の場面では「大まかなイメージを作る」ような使い方。
- “draft” (草案を作る)
- “outline” よりも一歩詳しい段階(文章の下書きや設計図など)。
反意語
- “detail” (詳細に述べる)
- “outline” の対極にある言葉。要点だけではなく、細部にまで踏み込んで説明するニュアンス。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA表記:/ˈaʊt.laɪn/
- アメリカ英語: [アウトライン] ※母音の /aʊ/ をはっきり発音。
- イギリス英語: [アウトライン] ※ほぼ同じ発音ですが、話す人によって微妙にイントネーションが異なる程度。
- アクセントは “out-” の部分にあります (OUT-line)。
- 間違えやすい発音:語末の “-line” を弱めすぎると伝わりにくくなるので、しっかり /laɪn/ と発音しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “oultine” や “outlien” などと誤字になりやすいので注意。
- “outline” と “online” のつづりを混同しない。
- 同音異義語は特にないが、“layout” と混同しないように注意。
- TOEIC やビジネス英語では、プレゼン資料やビジネスレターなどで頻出。内容を短くまとめる場面でよく聞かれます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “out” + “line” → 外枠を線で描くイメージ。先に「フレームだけ」を示す感じ。
- 提案やプロジェクトで「とりあえず最初に大きな枠」を見せると相手も理解しやすい、と覚えておくとイメージが湧きやすいです。
- 覚え方のコツ: “Outline your ideas before going into details.”(細かい説明をする前に、まずは大まかな枠組みを示そう)というフレーズを何度も口に出して覚えると効果的です。
以上が動詞「outline」の詳細解説です。使いこなすと、説明や発表の場をスムーズに進行させることができますので、ぜひ活用してください。
意味のイメージ
意味(1)
…‘の'輪郭を描く,略図を描く
意味(2)
…‘の'概要を述へる,‘を'概説する