miracle
1. 基本情報と概要
英単語: miracle
品詞: 名詞 (countable noun)
意味(英語): An extraordinary event or occurrence that cannot be explained by natural or scientific laws, often attributed to divine or supernatural intervention.
意味(日本語): 「奇跡」という意味で、自然や科学では説明できない、不思議な力や神聖な存在によると考えられる出来事を指します。例えば、「奇跡的な救い」や「思いがけない幸運」のような場面でよく使われる単語です。
- 語形変化(名詞): miracle (単数), miracles (複数)
- 品詞変化の例:
- 形容詞: miraculous (奇跡的な)
- 副詞: miraculously (奇跡的に)
- 形容詞: miraculous (奇跡的な)
CEFRレベル: B1(中級レベル)
日常的にはそこまで頻繁に使われる語ではありませんが、物語や宗教的文脈、あるいは感動のシーンで頻繁に登場します。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 直接的な接頭語・接尾語はありませんが、形容詞形にする場合は “-ous” (miraculous) が使われます。
- 語幹は「mirac-」で、「驚くべき」「不思議さ」を含意します。
- 直接的な接頭語・接尾語はありませんが、形容詞形にする場合は “-ous” (miraculous) が使われます。
他の単語との関連性
- miracle → miraculous (形容詞)
- miracle → miraculously (副詞)
- miracle → miraculous (形容詞)
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- work a miracle / work miracles(奇跡を起こす)
- a miracle cure(奇跡の治療法)
- a minor miracle(小さな奇跡)
- miracle drug(奇跡の薬)
- believe in miracles(奇跡を信じる)
- pray for a miracle(奇跡を祈る)
- a miracle of science(科学の奇跡)
- it’s a miracle that 〜(〜というのは奇跡だ)
- almost a miracle(ほとんど奇跡)
- sheer miracle(まったくの奇跡)
- work a miracle / work miracles(奇跡を起こす)
3. 語源とニュアンス
語源:
- ラテン語の “mīrāculum” (驚くべきこと) に由来し、さらに “mīrārī” (驚く) が語源となっています。
歴史的背景:
- 宗教的・神秘的な文脈での使用が長い歴史をもちます。特にキリスト教や他の宗教で、神の力による奇跡として語られることが多いです。
ニュアンス・使用時の注意点:
- 宗教的・スピリチュアルな文脈では非常に神聖な響きをもつ一方、カジュアルな会話では「ありえないほど素晴らしい出来事」を強調するための言葉として使われることもあります。
- フォーマルにもカジュアルにも用いられますが、宗教的な場面で使えば深い意味合いを持ち、日常会話で使えば「すごいラッキーな出来事」という誇張的イメージになります。
- 宗教的・スピリチュアルな文脈では非常に神聖な響きをもつ一方、カジュアルな会話では「ありえないほど素晴らしい出来事」を強調するための言葉として使われることもあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞として使われるので、冠詞(a miracle, the miracle)や複数形(miracles)で表記します。
- よく見られるイディオムや構文:
- “It’s a miracle (that) …” (…は奇跡だ)
- “Work miracles” (奇跡を起こす)
- “Miracle of …” (…の奇跡)
- “It’s a miracle (that) …” (…は奇跡だ)
- フォーマル/カジュアルの区別:
- 宗教的文章やスピリチュアルな文脈ではフォーマルに使われます。
- 日常的会話やカジュアルな場面では、驚くほど幸運な出来事を強調したいときに使われます。
- 宗教的文章やスピリチュアルな文脈ではフォーマルに使われます。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
“It was a miracle we caught the last train last night.”
(昨日、終電に間に合ったのは本当に奇跡だったよ。)“I managed to pass the test by some miracle.”
(どういうわけか奇跡的にテストに合格したよ。)“Finding my lost wallet in the park felt like a miracle.”
(公園でなくした財布を見つけたのは、まるで奇跡のようだった。)
ビジネスでの例文(3つ)
“It will take a miracle to launch this product on time, but let’s give it our best shot.”
(この製品を予定通り発売するには奇跡が必要だが、全力を尽くそう。)“The successful merger was seen as a miracle in the current economic climate.”
(この合併の成功は、今の経済状況では奇跡と見なされている。)“No one expected sales to jump so drastically—it was a miracle for the company.”
(売り上げがこんなに急上昇するとは誰も思っておらず、会社にとっては奇跡だった。)
学術的・専門的な文脈(3つ)
“Some religious texts describe miracles as evidence of divine intervention.”
(いくつかの宗教的文献では、神聖な介入の証拠として奇跡が描写されている。)“In medical research, a ‘miracle cure’ is often a hyperbolic term for a groundbreaking treatment.”
(医学研究において「奇跡の治療法」というのは、画期的な治療法を誇張して言う表現であることが多い。)“Historically, natural disasters that spared certain areas were sometimes regarded as miracles.”
(歴史的に見て、特定の地域だけが大災害を免れた場合、それはしばしば奇跡としてみなされた。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- wonder(驚異)
- 「驚かせる出来事」という意味合いが強く、ややカジュアルにも使われる。
- 「驚かせる出来事」という意味合いが強く、ややカジュアルにも使われる。
- marvel(驚くべきこと)
- 「驚きと感嘆の対象」というニュアンス。文学的・フォーマル寄り。
- 「驚きと感嘆の対象」というニュアンス。文学的・フォーマル寄り。
- phenomenon(現象)
- 科学的・観察的な文脈でも使われる。「説明が必要な現象」という意味。
- 科学的・観察的な文脈でも使われる。「説明が必要な現象」という意味。
- prodigy(驚くべき才能)
- 人の天才的才能を指すことが多い。
- wonder(驚異)
反意語 (Antonyms)
- None(奇跡自体の反意語は明確に存在しないが、自然発生・当たり前な出来事を表す “ordinary occurrence” などが対比されることがある。)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˈmɪr.ə.kəl/ (アメリカ英語・イギリス英語共通でほぼ同じ)
- アクセント位置: 第1音節 “MIR” にアクセントがあります。
- アメリカ英語とイギリス英語の違い: ほとんどありませんが、アメリカ英語では [ˈmɪr.ɪ.kəl] とやや「イ」の音が強い場合があります。
- よくある発音の間違い:
- “mi-ra-cle” のように2音節で発音してしまう
- “-cle” の部分を「クル」ではなく「コル」と発音してしまう
- “mi-ra-cle” のように2音節で発音してしまう
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス:
miracle
の “a” が “e” になったり “mirackle” のように書いてしまうミスに注意。 - 同音異義語との混同: 直接的な同音異義語はありませんが、似たスペルの “miracle” と “miracle-” で始まる派生語を混同しやすいです。
- 試験対策: TOEIC や英検では、宗教文章や驚きに関する文脈問題などで出題される可能性があります。本来の意味だけでなく、比喩的な使い方にも注意しておきましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “miracle” は “mirror” と語感が似ています。驚きや不思議な感じを「鏡に映った何か想定外の現象」と関連づけて覚えると記憶に残りやすいかもしれません。
- “miracle” → “miraculous” → “miraculously” と連鎖的に覚えると派生語が覚えやすいです。
- 「mi-ra-cle」は3音節。「ミラコル」と口に出してみると記憶に残りやすいでしょう。
以上が miracle の詳細な解説です。奇跡的な出来事をうまく表現したいときに、ぜひ使ってみてください。
奇跡,神わざ
驚嘆すべきこと;(…の)驚異《+of+名》