元となった辞書の項目
drunk
IPA(発音記号)
解説
以下では、形容詞「drunk」の意味・使い方・ニュアンスなどを、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
意味(英語・日本語)
- 「drunk」(形容詞)
- 英語: under the influence of alcohol to the point of losing control of one’s faculties or behavior
- 日本語: アルコールの影響で酔っている状態を表します。「お酒に酔って正しい判断ができない、ふらついている」というようなニュアンスです。
- 英語: under the influence of alcohol to the point of losing control of one’s faculties or behavior
「He is drunk.(彼は酔っている)」のように、飲酒によって通常の状態を失っていることを指します。日常会話で「酔っている」をシンプルに表す単語です。口語的ですが、フォーマルな場面でも使われることがあります。
品詞
- 形容詞 (adjective)
活用形
- 原形:drunk(形容詞としてはそのまま)
- 比較級・最上級は通常ありません(状態を表す形容詞で、比較の表現を使う場合は “more drunk,” “most drunk” とすることもできますが、あまり一般的ではありません)
他の品詞になったときの例
- 「drunk」は元々 “drink” の過去分詞形として使われることがあります。
- 動詞 “to drink” の活用形
- drink – drank – drunk
- 名詞としての用法 “a drunk” は「酒飲み」、「酔っ払い」の意味があります。
- 「drunken」は形容詞の別形で、「drunken driving(飲酒運転)」のようにやや硬い表現を作ります。
- 動詞 “to drink” の活用形
CEFRレベルの目安
- B1(中級)
日常会話でもよく使う語で、酔った状態を表すときに頻繁に登場します。文脈を理解すれば比較的わかりやすい単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 「drunk」は動詞 “drink” の過去分詞形に由来しています。
- 接頭語・接尾語: 特になし
- 語幹: drink(飲む)
- 過去分詞形: drunk
- 接頭語・接尾語: 特になし
よく使われるコロケーション(共起表現)10個
- get drunk(酔う)
- drunk driver(飲酒運転をする人)
- drunk man/woman(酔っ払った男/女)
- stay drunk(酔いが続く)
- a little drunk(少し酔っている)
- completely drunk(完全に酔っている)
- drunk and disorderly(酔って騒ぎを起こす、治安を乱す)
- drunk on power(権力に酔っている)
- drunk texts(酔って送るメールやメッセージ)
- drunk in public(公共の場で酔っている)
3. 語源とニュアンス
語源
- 「drunk」は古英語の “drunken” (過去分詞形) に遡り、ゲルマン祖語に由来すると考えられます。動詞「飲む(drink)」の完了状態を示す形が発展して「酔っている」という形容詞として定着しました。
微妙なニュアンス
- 「drunk」は直接的に「酔っている」という状態を表します。カジュアルに言えば「ベロベロに酔っている」という意味合いで使われる場合もあり、やや砕けた表現です。
- 特定の状況ではネガティブな印象を与えることもあります。「He is drunk at work.(仕事中に酔っ払っている)」は、望ましくない状況を表す悪いニュアンスになります。
使用時の注意
- 口語・フォーマル両方で使われるが、文脈によっては丁寧度が異なる。公の場であれば “intoxicated” の方がややフォーマルです。
4. 文法的な特徴と構文
よくある構文
be動詞 + drunk
例: “He is drunk.”(彼は酔っている)
状態説明の文法で、be動詞の補語として使われる典型例です。get + drunk
例: “He got drunk so quickly.”(彼はすぐに酔っぱらった)
「〜になる」という変化を表す「get」を使うことで、「酔う」「酔っぱらう」へ移行していく様子を示します。sound/look + drunk
例: “He sounds drunk on the phone.”(電話越しに彼の声が酔っているみたいだ)
形容詞としての “drunk” を補語にする構文。
可算・不可算など
- 形容詞としては特に可算・不可算の区別はありません。
- 名詞として “a drunk” とする場合は可算名詞で「酔っ払い」という意味になります。
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “I’m feeling a bit drunk. Maybe I should stop drinking now.”
(ちょっと酔ってきたかも。そろそろやめたほうがいいかな。) - “He was so drunk he couldn’t even walk straight.”
(彼はとても酔っていて、まっすぐ歩くことさえできなかった。) - “Don’t drive if you’re drunk—it’s dangerous.”
(もし酔っているなら運転しないで。危ないから。)
ビジネスでの例文
- “I’m concerned about his behavior. He appeared drunk at the company party.”
(彼の行動が心配です。会社のパーティーで酔っていたようでした。) - “Have you ever had to deal with a drunk colleague in a professional setting?”
(職場の場面で酔っ払った同僚に対応しなければならなかったことはありますか?) - “We have strict policies against coming to work drunk.”
(酒に酔った状態で出勤することに対して、厳格な規則があります。)
学術的な文脈での例文
- “Research shows that being drunk impairs cognitive functions such as memory and decision-making.”
(研究によると、酔っていると記憶力や意思決定機能などの認知機能が損なわれることが示されています。) - “The study analyzed patterns of drunk driving among various age groups.”
(その研究では、さまざまな年齢層における飲酒運転のパターンが分析されました。) - “Drunk individuals may underestimate risks, leading to potentially harmful behaviors.”
(酔った人々はリスクを過小評価しがちで、その結果有害な行動をとることがあるかもしれません。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “intoxicated” (酔っている)
- よりフォーマルで医学的・法的文脈でもよく使われます。
- よりフォーマルで医学的・法的文脈でもよく使われます。
- “tipsy” (ほろ酔いの)
- “drunk” より軽度で、少し酔っている状態を表します。
- “drunk” より軽度で、少し酔っている状態を表します。
- “wasted” (ベロベロに酔っている)
- “drunk” よりも強い酔いを表し、スラング気味のカジュアルな言い方。
- “drunk” よりも強い酔いを表し、スラング気味のカジュアルな言い方。
- “hammered” (ひどく酔っている)
- スラングで、かなり強く酔っている状態を表します。
- スラングで、かなり強く酔っている状態を表します。
反意語
- “sober” (しらふの、酔っていない)
- まったく酔っていない状態を表し、drunk の反対の意味。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA)
- アメリカ英語: /drʌŋk/
- イギリス英語: /drʌŋk/
アクセント
- 「drunk」の1音節目 “dr-” に強勢があります。基本的に1音節の単語なので、全体を均一に発音し、語末の “k” に注意します。
よくある発音の間違い
- 語末の “k” 音を曖昧にしてしまうこと。はっきりと「ク」と発音する必要があります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミスとして “drank” と混同しがち。
- “drank” は過去形(He drank water)、“drunk” は過去分詞(He has drunk water)または形容詞(He is drunk)です。
- “drank” は過去形(He drank water)、“drunk” は過去分詞(He has drunk water)または形容詞(He is drunk)です。
- 「drunk driving」を「drink driving」と書いてしまう間違いもあります(イギリス英語では“drink-driving”とする場合もありますが、広く一般的には「drunk driving」が多い)。
- TOEICや英検などでは、動詞の活用を問う問題で “drink, drank, drunk” をまとめて覚える必要があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「drunk」の“u”は「うーん、酔っている…」という感覚をイメージすると覚えやすいかもしれません。
- 動詞 “drink” の過去分詞であると同時に形容詞としても使える、という点を意識してセットで暗記しましょう。
- 「get drunk」というフレーズで一緒に覚えておくと会話でスムーズに表現しやすいです。
以上が、形容詞「drunk」の詳細解説です。動詞 “drink” の形から派生している点を押さえると理解が深まると思います。日常会話でもよく使われる単語なので、ぜひ活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
drinkの過去分詞
意味(2)
酒に酔って,酔っぱらって
意味(3)
(感動・喜びなどに)酔いしれて,夢中になって《+with+名》
意味(4)
酔っぱらい