元となった辞書の項目
thunder
解説
1. 基本情報と概要
単語: thunder
品詞: 名詞(ただし、動詞としても使われる場合があります)
意味(英語): the loud rumbling sound that follows a flash of lightning
意味(日本語): 雷が光ったあとに聞こえる「ゴロゴロ」「ドーン」という大きな音のことです。「雷鳴」とも言います。天候の話をするときや、比喩的に大きく響きわたる音を表現するときにも使われる単語です。
- 「thunder」は、雷雨の際の大きな音を指す名詞です。
- 「It thundered last night.」のように動詞としても「雷が鳴った」という意味で使われます。
- 「thundering (形容詞)」として「雷のように轟く、非常に大きな音を出す」という意味にもなります。
活用形(一例):
- 名詞: thunder (単数形は一般に不可算扱い。ただし「a clap of thunder」のように「雷の一撃」をひとかたまりでとらえる場合はcountableで表現)
- 動詞: thunder (現在形) → thundered (過去形・過去分詞形) → thundering (現在分詞形)
CEFRレベルの目安: B1(中級)
この単語は自然や天気を表す基本語彙の一つなので、比較的早い段階で学習される傾向がありますが、使い方の幅広さから中級レベル程度としました。
2. 語構成と詳細な意味
接頭語・接尾語・語幹
- 「thunder」は特に明確な接頭語や接尾語を含まない単語です。古英語 thunor に由来する語幹と考えられています。
派生語や類縁語
- thunderous (形容詞): 「雷鳴のような、雷のように大きな音を立てる」
例: thunderous applause(割れんばかりの拍手) - thundering (形容詞 / 動名詞): 轟くような、または轟きの動作
コロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- a clap of thunder
- 「雷鳴の一撃」
- 「雷鳴の一撃」
- a rumble of thunder
- 「雷がゴロゴロ鳴る音」
- 「雷がゴロゴロ鳴る音」
- peal of thunder
- 「轟く雷鳴」
- 「轟く雷鳴」
- thunder and lightning
- 「雷雨(稲妻と雷鳴)」
- 「雷雨(稲妻と雷鳴)」
- rolling thunder
- 「ゴロゴロと連続して響く雷」
- 「ゴロゴロと連続して響く雷」
- thunder clouds
- 「雷雲」
- 「雷雲」
- distant thunder
- 「遠くで鳴っている雷」
- 「遠くで鳴っている雷」
- thunder roar
- 「雷が轟く」
- 「雷が轟く」
- thunder strikes
- 「雷(音)が打ち鳴る」
- 「雷(音)が打ち鳴る」
- thunder of applause
- 「割れんばかりの拍手喝采(比喩的表現)」
- 「割れんばかりの拍手喝采(比喩的表現)」
3. 語源とニュアンス
語源:
- 「thunder」は古英語 þunor (thunor) に由来し、さらにゲルマン祖語の þunraz にさかのぼるとされています。北欧神話の雷神トール (Thor) の由来となった言葉とも関連があります。
ニュアンスや使用時の注意点:
- 雷雨の話をするときはもちろん、比喩で「大きな音」や「大きな衝撃」といったイメージでも使われます。
- 口語でも文章(文語)でも比較的よく使われる単語です。意外と硬い響きはなく、自然現象としては一般的な表現です。
4. 文法的な特徴と構文
名詞として(不可算 / 可算)
- 一般的には不可算名詞として扱います(例: We heard thunder last night.)。
- しかし「a clap of thunder」のように、雷鳴ひとつを「一撃」として数えるときは可算扱いになります。
- 一般的には不可算名詞として扱います(例: We heard thunder last night.)。
動詞: thunder
- 自動詞の用法:「雷が鳴る」
- 例: It thundered all night.(一晩中雷が鳴り響いていた)
- 例: It thundered all night.(一晩中雷が鳴り響いていた)
- 他動詞の用法はあまり一般的ではありませんが、「~をどなりつける(thunder out a command)」など、比喩的に使うことがあります。
- 自動詞の用法:「雷が鳴る」
使用シーン
- フォーマル / カジュアル: 天候の描写においてはどちらの文体でも使えますが、比喩の表現としては文芸的・フォーマルな響きを与える場合もあります。
一般的な構文
- It + thunder + (副詞)
- 例: It thundered loudly outside.
5. 実例と例文
(A) 日常会話での例文
- “It was so loud last night; I thought the thunder was right above our house.”
(昨晩はすごく大きかったから、まるで家の真上で雷が鳴っているみたいだったよ。) - “The thunder scared my dog—he wouldn’t stop barking!”
(雷の音でうちの犬が怖がって、ずっと吠えてたよ。) - “I usually unplug my electronics when I hear thunder approaching.”
(雷の音が近づいてくるときは、いつも電子機器のプラグを抜くようにしてるんだ。)
(B) ビジネスでの例文
- “The announcement was followed by thunderous applause at the conference.”
(発表のあと、会議では割れんばかりの拍手が起こりました。) - “His idea landed like a clap of thunder in the boardroom—everyone took notice.”
(彼のアイデアは役員会で雷鳴が響くような衝撃を与え、みんなが注目しました。) - “The CEO’s voice thundered through the auditorium, demanding immediate action.”
(CEOの声が講堂に轟き渡り、すぐに行動するように促しました。)
(C) 学術的・専門的な文脈での例文
- “Thunder occurs due to the rapid expansion of air heated by a lightning discharge.”
(雷鳴は、稲妻の放電によって加熱された空気が急激に膨張することで生じます。) - “Many ancient cultures believed thunder was the voice of the gods.”
(多くの古代文化では、雷鳴は神々の声だと信じられていました。) - “Measuring the interval between lightning and thunder can help estimate the storm’s distance.”
(稲妻の光と雷鳴の時間差を測れば、嵐がどれぐらい離れているかを推定できます。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- rumble (名詞 / 動詞): 「ゴロゴロという音」
- thunderよりも連続的な低い響きのニュアンス。
- “I heard a rumble in the distance.”(遠くでゴロゴロ音がした。)
- thunderよりも連続的な低い響きのニュアンス。
- boom (名詞 / 動詞): 「ドーンという大きな音」
- thunderよりは「一瞬の爆発音」という印象が強い。
- thunderよりは「一瞬の爆発音」という印象が強い。
- peal (名詞): 鐘や雷などが「鳴り渡る」イメージ
- “A peal of thunder echoed across the valley.”(谷一面に雷鳴がこだました。)
- “A peal of thunder echoed across the valley.”(谷一面に雷鳴がこだました。)
反意語
- silence (名詞): 「静寂」
- thunderのような大きな音の対極。
- “After the storm, there was complete silence.”(嵐のあと、完全な静寂があった。)
- thunderのような大きな音の対極。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA):
- イギリス英語: /ˈθʌn.dər/
- アメリカ英語: /ˈθʌn.dɚ/
- イギリス英語: /ˈθʌn.dər/
- 強勢(アクセント):
- 「thún-der」のように最初の音節 “thun” に強勢があります。
- 「thún-der」のように最初の音節 “thun” に強勢があります。
- よくある発音の間違い:
- /s/ や /t/ と混同しないよう注意。先頭の “th” は無声音 [θ] で、舌を歯の間に軽く挟んで発音します。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- lightning(稲妻)との混同: “lightning” は光、 “thunder” は音。
- スペルミス: “thunder” の “u” を抜かして “thnder” と書いてしまうなど。
- 試験対策(TOEIC, 英検など):
- 天候の話題で出題される可能性があり、 “thunder and lightning” や “a clap of thunder” などの表現が問われやすいです。
- 天候の話題で出題される可能性があり、 “thunder and lightning” や “a clap of thunder” などの表現が問われやすいです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “Thunder” は、北欧神話の雷神トール(Thor)と関連すると覚えると、スペルやニュアンスの記憶がしやすいです。
- 「サンダー=さんだあ=さんざん鳴る音」など、語呂合わせでインパクトを持たせるのも一つの手です。
- 実際に雷の音をイメージしながら、 “I hear thunder.” といったスピーキング練習をすると印象に残りやすいでしょう。
以上が「thunder(名詞)」の詳細解説です。雷の音から比喩表現まで、さまざまなシーンで使える単語なので、ぜひ活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
〈U〉雷鳴
意味(2)
とどろき《+of+名》
意味(3)
〈C〉〈U〉《しばしば複数形で》(…の)雷のような大きな音