beard
1. 基本情報と概要
英単語: beard
品詞: 名詞 (countable noun)
英語での意味: A growth of hair on the chin and lower cheeks of a human face.
日本語での意味: あごやほおの下に生える毛、つまり「ひげ(あごひげ)」のことです。
「髭」といっても、特にあご周りや頬の下に生えている部分を指します。日常的に使われる言葉で、男性の外見を特徴づける要素として会話に登場することが多いです。
活用形
- 名詞: beard (単数), beards (複数)
他の品詞形
- bearded (形容詞): ひげのある
例: a bearded man (ひげのある男性) - to beard (動詞): 「(ライオンのたてがみなど)を引っつかむ」という古い表現や、「挑む、反抗する」という文学的・やや時代がかった表現として存在しますが、現代ではほとんど使われません。
CEFRレベルの目安
- B1 (中級): 日常会話で人の外見を説明するときなどに、比較的よく登場する一般的な語彙です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- beard は単一の語であり、はっきりした接頭語・接尾語・語幹の区別はありません。
派生語や関連表現
- bearded (形容詞): ひげのある
- stubble (名詞): 剃って間もない短いひげ
- goatee (名詞): ごま塩ひげ、やや口の周りだけに生やすタイプのひげ
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- grow a beard(ひげを伸ばす)
- shave off a beard(ひげをそる)
- trim one’s beard(ひげを整える)
- long beard(長いひげ)
- full beard(たっぷりとしたひげ)
- grey beard(白髪まじりのひげ)
- beard oil(ひげ用オイル)
- beard grooming(ひげの手入れ)
- sport a beard(ひげを生やしている/見せびらかす)
- beard style(ひげのスタイル)
3. 語源とニュアンス
語源:
英語の “beard” は、古英語の “beard” に由来し、さらにゲルマン祖語 *barzda- からきたとされています。ゲルマン諸語やその他のヨーロッパ言語でも類似の語形が見られます。
ニュアンス・注意点:
- 「ひげ」として見た目の特徴を表すごく一般的な単語です。
- カジュアルな会話からフォーマルな文脈まで広く使われます。ただし、ビジネス文書などのかしこまった場では、外見描写が必要な場合を除き、あまり頻繁に登場する語ではありません。
- 「ひげ」全般を指すときに使えますが、特にあご周辺にあるひげをイメージする人が多いです。
4. 文法的な特徴と構文
可算名詞 (countable noun): 「ひげ」という概念でも、実際には「1本、2本」というより「ひとそろいのひげ」としてカウントすることが多いです。
例: “He has a long beard.” / “There are different types of beards in fashion.”beard を使った構文例:
- “He decided to grow a beard.” (ひげを伸ばすことに決めた)
- “His beard makes him look older.” (彼のひげは彼を年上に見せる)
- “He decided to grow a beard.” (ひげを伸ばすことに決めた)
フォーマル/カジュアル表現
- カジュアル: “Dude, your beard is awesome!”
- ややフォーマル: “He maintained a neatly trimmed beard.”
- カジュアル: “Dude, your beard is awesome!”
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
“I’m thinking about growing a beard, but I’m not sure it will suit me.”
(ひげを伸ばそうか考えてるんだけど、似合うかどうかわからないんだよね。)“Your beard looks great! How long have you been growing it?”
(そのひげ、かっこいいね!どのくらい伸ばしてるの?)“He shaved off his beard for the summer.”
(彼は夏に向けてひげをそり落としたんだよ。)
(2) ビジネスシーンでの例文
“In a professional setting, it’s important to keep your beard well-groomed.”
(職場では、ひげはきちんと手入れされていることが大切です。)“Some clients prefer a clean-shaven look, so consider trimming your beard neatly before the meeting.”
(一部の顧客はひげのない外見を好むので、打ち合わせの前にきれいにひげを整えることを考慮してください。)“His neatly trimmed beard gave him a mature and reliable impression during the presentation.”
(彼の整ったひげは、プレゼンで落ち着いた信頼できる印象を与えていました。)
(3) 学術的な文脈での例文
“Anthropological studies often examine cultural attitudes toward beards and body hair.”
(文化人類学の研究では、ひげや体毛に対する文化的な態度をしばしば調査します。)“The presence or absence of a beard can influence social perception in various societies.”
(ひげの有無は、さまざまな社会において社会的な認識に影響を与え得ます。)“In historical portraits, a beard was sometimes a symbol of wisdom or status.”
(歴史的な肖像画において、ひげはしばしば知恵や地位の象徴とみなされました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- facial hair (顔のひげ全般)
- 「beard」より広義で、口ひげ(mustache)やあごひげなど、顔のあらゆるひげを指す総称。
- 「beard」より広義で、口ひげ(mustache)やあごひげなど、顔のあらゆるひげを指す総称。
- stubble (短いひげ)
- 剃った後しばらくして生えてきた短いひげを指す表現。
- 剃った後しばらくして生えてきた短いひげを指す表現。
- goatee (やや口周りの小さなあごひげ)
- 下あごや口の周りだけにあるひげ。
- 下あごや口の周りだけにあるひげ。
反意語
- clean-shaven (ひげを剃った状態)
- 「ひげ」を反対に、「ひげのない・そり落とした状態」を表します。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA(国際音声記号): /bɪərd/ (イギリス英語), /bɪrd/(アメリカ英語に近い発音)
- アクセント: 1音節なので特に強勢は意識しづらいですが、音の区切りとしては “beard” 全体が一塊となります。
- イギリス英語: 口の形をやや縦に開き、“ビアード”のように発音する。
- アメリカ英語: “ビァード”に近く、より短い /ɪ/ 音で発音しがち。
- よくある間違い: 「ベアード」と日本語で母音を強く入れすぎてしまうこと。英語ではもう少し子音を強めに意識すると自然になります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “beard” は “bear(クマ)” に “d” がついた形ですが、意味は全く違うので混同に注意。
- 同音異義語に近い単語: “beard” と “beered” (動詞 “beer” の過去形はそもそもほぼ使いませんが、スペルが似ているため誤植や聞き間違いがあるかもしれません)。
- 試験対策: TOEIC や英検で外見描写に関する問題が出るときに選択肢として登場する場合があります。文脈で “He has a beard.” や “He is clean-shaven.” といったフレーズが問われることも。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「クマ(bear)にDを足すとひげ」 とイメージすると綴りを覚えやすいです。
- 人の見た目を表すボキャブラリー として、“hair (髪)”、“mustache (口ひげ)”、“sideburns (もみあげ)” などと合わせて覚えると効果的です。
- 実際にイラストを描いてみたり、有名人のひげスタイルをまねしてイメージすると記憶に残りやすいでしょう。
ひげ(beard)は外見を描写する際の大切な単語です。ぜひ覚えて、会話の中で使ってみてください!
〈C〉(人の)あごひげ
(動物の)あごひげ;(一般に)ひげ状のもの