antonym
1. 基本情報と概要
単語: antonym
品詞: 名詞 (countable noun)
活用形: 単数形: antonym / 複数形: antonyms
- 英語の意味: A word with a meaning that is the opposite of another word.
- 日本語の意味: ある単語の意味に対して、反対の意味を持つ単語。
「antonym」という言葉は、ある単語の意味に対して正反対の意味を持つ単語を指すときに使います。たとえば、“hot” (暑い) のantonymは “cold” (寒い) のように、ふたつの単語が互いに反対の意味を持っている場合に使われる専門的な言葉です。英語学習において、語彙を増やすために単語のantonymを調べることがあります。
レベルの目安 (CEFR): B2(中上級)
単語自体はやや専門性が高い言語学的表現なので、英語を日常会話以上に学ぶ人や、英語学習を深めたい人向けのレベルといえます。
- 他の品詞形:
- 形容詞: antonymous (例: an antonymous relationship between “big” and “small”)
- 形容詞: antonymous (例: an antonymous relationship between “big” and “small”)
2. 語構成と詳細な意味
語構成:
- anti-: 「反対の、逆の」という意味を持つ接頭語
- -onym: 「名前、名詞」という意味を持つ語根(ギリシャ語の “onoma” に由来)
同様の語根を持つ単語には “synonym” (同義語) や “homonym” (同音異義語)、 “pseudonym” (偽名) などがあります。
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- direct antonym(直接的な反意語)
- exact antonym(正確な反意語)
- near antonym(近い反意語)
- antonym pair(反意語のペア)
- find the antonym(反意語を見つける)
- antonym dictionary(反意語辞典)
- synonyms and antonyms(同意語と反意語)
- lexical antonyms(語彙的反意語)
- morphological antonyms(形態的反意語、接頭語や接尾語で意味が反対になるもの)
- gradable antonym(程度を表す反意語、『hot-cold』『big-small』など)
3. 語源とニュアンス
語源
- ギリシャ語の “anti-” (反対) + “-onym” (名前)。文字通り「反対の名前」という意味を持ちます。
- 英語としては1800年代後半から使用例が見られるようになり、語彙研究や辞書などでも形式ばった言語学用語として定着してきました。
ニュアンスと使用時の注意点
- 一般的には言語学や文法の説明、学術書、辞書解説などフォーマルな場面でよく使われます。
- 日常会話でも言語や単語の話題をする際には使われますが、やや専門用語のニュアンスがあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞 (countable noun): “an antonym / two antonyms” と複数形で数えられます。
- “the antonym of 〜” や “the antonym for 〜” のように、前置詞 of や for などを用いて表現されます。
使用シーン
- フォーマル: 学術的文章や辞書、論文など。
- カジュアル: 日常会話でも、語彙の話題になるときは違和感なく使えます。
よくある構文例
- “What is the antonym of ‘polite’?” (「‘polite’ の反意語は何ですか?」)
- “They asked us to list five antonyms for the word ‘big.’” (「彼らは私たちに ‘big’ の反意語を5つ挙げるように求めた。」)
5. 実例と例文
① 日常会話での例文(3つ)
“I always mix up synonyms and antonyms in class!”
- (「授業で同義語と反意語をいつも混同しちゃうの。」)
- (「授業で同義語と反意語をいつも混同しちゃうの。」)
“Could you help me find the antonym of ‘fast’?”
- (「‘fast’ の反意語を見つけるのを手伝ってくれない?」)
- (「‘fast’ の反意語を見つけるのを手伝ってくれない?」)
“What’s the antonym of ‘love’? Some people say it’s ‘hate,’ but others say it’s ‘indifference.’”
- (「‘love’ の反意語って何だと思う?『hate』という人もいれば、『indifference』という人もいるよね。」)
② ビジネスシーンでの例文(3つ)
“In our newsletter, we’ll define the key term and provide its antonyms for clarity.”
- (「ニュースレターでは、主要な用語を定義して、わかりやすくするためにその反意語も提示します。」)
“When writing a report, using antonyms can help emphasize your point.”
- (「レポートを書くときには、反意語を使って主張を強調することができます。」)
“Our team is compiling a list of industry-specific antonyms for the terminology guide.”
- (「私たちのチームは、専門用語ガイドのために業界特有の反意語のリストを作成しています。」)
③ 学術的な文脈での例文(3つ)
“The concept of antonyms is crucial in semantic analysis and lexicography.”
- (「反意語の概念は、意味論的分析や辞書学においてきわめて重要です。」)
“Many antonyms in English are formed by adding prefixes such as ‘un-’ or ‘in-’.”
- (「英語では ‘un-’ や ‘in-’ などの接頭語を加えることで、多くの反意語が形成されます。」)
“Researchers often categorize antonyms into binary oppositions and gradable pairs.”
- (「研究者はしばしば反意語を、二項対立や段階的なペアに分類します。」)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (近い意味)
- opposite word(反対の言葉)
- 「antonym」のカジュアルな言い方。学術的に厳密な意味ではない。
- contrary(反対のもの)
- 抽象的に「反対のもの」を指す。必ずしも単語だけでなく広い意味で用いられる。
- opposite word(反対の言葉)
反意語
- synonym(同義語)
- 意味が同じか近い単語。意味としては「antonym」の正反対の概念。
- synonym(同義語)
このように「opposite word」や「contrary」は会話ではよく使われますが、言語学の観点から厳密に「反意語」を指したい場合は「antonym」が最も適切です。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˈæn.tə.nɪm/
- アメリカ英語: ˈæn.tə.nɪm
- イギリス英語: ˈæn.tə.nɪm
- アメリカ英語: ˈæn.tə.nɪm
- 第1音節 “an” に強勢(アクセント)が置かれます。
- よくある誤りは “ant-ON-ym” と第2音節に強勢を置くことですが、正確には最初の “AN” にアクセントがあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “antonim” と書いてしまう誤りがあるので注意。
- 同音異義語との混同は特にありませんが、 “synonym” と綴りが似ているので注意しましょう。
- 試験対策
- TOEICや英検などでは、語彙問題で「反意語を選ぶ」などの出題形式があり、 “antonym” という言葉自体も設問で使用される可能性があります。
- TOEICや英検などでは、語彙問題で「反意語を選ぶ」などの出題形式があり、 “antonym” という言葉自体も設問で使用される可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- イメージ: “anti-” (アンチ、反対) + “onym” (名前) → 「反対の名前」と覚えましょう。
- 音で覚える: 「アンチ・お名前」→ “antonym” という感じで連想すると定着しやすくなります。
- 勉強テクニック: ある単語を学ぶとき、必ず “synonym” と “antonym” をセットで調べておくとボキャブラリーを広げるのに効率的です。
以上が、名詞 “antonym” の詳細な解説です。学習の際には語根の「anti-」が示す「反対」のイメージをしっかりと把握すると、他の英単語も覚えやすくなります。
反意語(hotに対するcoldなど)