nutritious
1. 基本情報と概要
単語: nutritious
品詞: 形容詞 (adjective)
意味(英語): containing many of the substances needed for life and growth
意味(日本語): 「栄養価が高い」「栄養面で優れた」
「nutritious」は、食べ物や飲み物が栄養満点で健康に良いというニュアンスを伝えるときに使われる形容詞です。食への関心が高い場面や、健康的な食事を話題にする際などでよく用いられます。
活用形
形容詞ですので、文法上の活用はありません。比較級・最上級としては下記のように表すことができます。
- 比較級: more nutritious (より栄養がある)
- 最上級: the most nutritious (最も栄養がある)
他の品詞への派生例
- nourishment (名詞) … 栄養、滋養
- nutritional (形容詞) … 栄養に関する、栄養上の
CEFR レベル
- B2(中上級)レベル : ニュース記事や学術的な読解にも登場しうる。一般的な会話でもやや上級な単語として理解が必要。
2. 語構成と詳細な意味
語幹: 「nutrit-」
これはラテン語の「nutrīre(養う、育てる)」という語根に由来しています。
接尾語: 「-ious」
英語の形容詞を作る語尾で、「〜の性質を持つ、〜に富んだ」という意味。
- nutritious = 「栄養のある性質を持つ」
関連語や派生語
- nutrition (名詞): 栄養
- nutritional (形容詞): 栄養に関する、栄養学上の
- nutrient (名詞): 栄養素
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- nutritious meal(栄養価の高い食事)
- highly nutritious(非常に栄養豊富な)
- nutritious ingredients(栄養価の高い食材)
- nutritious diet(栄養豊富な食事方法)
- nutritious snack(栄養価の高いスナック)
- nutritious breakfast(栄養価の高い朝食)
- nutritious option(健康的な選択肢)
- a range of nutritious foods(さまざまな栄養豊富な食品)
- keep it nutritious(栄養バランスを保つ)
- naturally nutritious(自然に栄養が豊富な)
3. 語源とニュアンス
「nutritious」はラテン語の“nutrīre(養う、育てる)”が語源です。この語は古くから「栄養を与える・養分を与える」という意味合いを持ち、健康や成長との結びつきが強い表現として使われてきました。
日常会話や健康関連の記事などで使用される場合は「体にいい」という肯定的・ポジティブな響きを持っています。口語・文章どちらでも使われますが、ややフォーマル寄りのニュアンスも含みます。例えば「healthy」と比べると、やや「栄養バランス・科学的根拠」を感じさせる表現です。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞として名詞を直接修飾します → “a nutritious meal”
- また、主語を補語として扱う構文でも使われます → “This soup is very nutritious.”
フォーマル/カジュアル
健康関連の記事やプレゼンなど、フォーマルな場面でよく使われます。一方で、日常会話においても「healthy」の別バリエーションとして問題なく使用できます。
名詞か可算/不可算か
形容詞なので名詞としての可算・不可算の問題はありません。
ただし、関連語の“nutrition”は不可算名詞です。
5. 実例と例文
日常会話(カジュアル)
“I always try to eat a nutritious breakfast before work.”
(仕事の前に、栄養価の高い朝食をとるようにしてるの。)“These fruits are so nutritious and taste great, too!”
(このフルーツはすごく栄養があって、しかもおいしいよ!)“Can you recommend a quick but nutritious snack?”
(手軽で栄養価の高いスナックを教えてくれる?)
ビジネスシーン(ややフォーマル)
“Our company is proud to offer a nutritious lunch menu to all employees.”
(当社は、従業員全員に栄養価の高いランチメニューを提供していることを誇りに思います。)“Ensuring nutritious meal plans can improve employee well-being and productivity.”
(栄養価の高い食事プランを確保することで、従業員の健康と生産性が向上します。)“We aim to develop nutritious products that appeal to health-conscious consumers.”
(健康志向の消費者に訴求する栄養豊富な製品を開発することを目指しています。)
学術的・専門的な文脈
“Research indicates that consuming nutrient-dense foods is crucial for a nutritious diet.”
(研究によると、栄養素が豊富な食べ物を消費することが栄養的に優れた食事に不可欠です。)“Many public health guidelines recommend a nutritious balance of proteins, fats, and carbohydrates.”
(多くの公衆衛生ガイドラインでは、タンパク質、脂質、炭水化物をバランスよく摂る栄養価の高い食事を推奨しています。)“Analyzing dietary patterns helps identify major sources of nutritious intake in various populations.”
(食事パターンを分析することで、さまざまな集団において栄養摂取の主要源を特定するのに役立ちます。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- healthy(健康的な)
- 「健康に良い」の意味で幅広く使われる。よりカジュアル。
- 「健康に良い」の意味で幅広く使われる。よりカジュアル。
- nourishing(栄養を与える)
- 「十分に栄養を与える」というニュアンスが強い。ほぼ同義だが、少し古風・文語的な印象。
- 「十分に栄養を与える」というニュアンスが強い。ほぼ同義だが、少し古風・文語的な印象。
- wholesome(身体に良い、有益な)
- 健康面において良好なだけでなく、健全性や清潔感を含むニュアンス。
- 健康面において良好なだけでなく、健全性や清潔感を含むニュアンス。
反意語 (Antonyms)
- unhealthy(健康に良くない)
- junk(栄養価が低い)
- malnourishing(栄養不良を引き起こすような)
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA):
- アメリカ英語: /nuːˈtrɪʃəs/
- イギリス英語: /njuːˈtrɪʃəs/
「nu-TRI-tious」となり、第2音節「tri」にアクセントがきます。
アメリカ英語とイギリス英語の違いは、とくに語頭の /nuː/ と /njuː/ で微妙に異なります。
よくある間違いは /ˈnjuːtriəs/ のようにアクセントをはっきり置かなかったり、 /tri/ が弱く発音されすぎることです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “nutritious” は「nutri- + -tious」。つづりの「t i o u s」を「t i o n s」や「c i o u s」と誤書きしやすい。
- 「nutritional」との混同:
- nutritious → 食べ物など「栄養の高い」
- nutritional → 「栄養(学上)の」「栄養に関する」装飾語になることが多い。
- nutritious → 食べ物など「栄養の高い」
- 同音異義語は特にありませんが、“nutritious” と “nourishing” の使い分けに注意するとよいでしょう。
- 試験対策(TOEIC・英検など) : 健康や食生活に関するトピックで頻出。特にリーディングの文脈で「栄養価の高い食品」を述べるときに出題されやすいです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- スペルのポイント: スタートは “nutri-” (ヌトリ) と捉え、続けて “-tious” (ティシャス) と読むようにすると覚えやすいです。
- 「nutri-」は「栄養(nutrition)」の連想、「-tious」は「〜が豊富な性質」というイメージを結びつけましょう。
- 音で覚えるときは「ヌ・トリ・シャス」と3拍に区切って発音するとミスが減ります。
「nutritious」は「nourishing」の仲間というイメージを持ち、「健康にいい、栄養がある」といったポジティブな響きを想像すると定着しやすいでしょう。食事や健康に関する単語をまとめて覚えると効率的です。
栄養に富む