元となった辞書の項目
beloved
IPA(発音記号)
解説
以下では、形容詞「beloved」について、1〜9の観点から詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
英語: beloved
日本語: 愛されている、大切に思われている
意味の説明
「beloved」は「愛されている」「大切に思われている」という意味の形容詞です。「大切な人」や「大好きなもの」を指し示すときによく使われ、「親しみや敬愛、深い愛情」を表現します。例えば「私の最愛の友人」「私の大切な母」などを言い表すときに使われる、心のこもったニュアンスのある単語です。
品詞と活用
- 品詞: 形容詞 (adjective)
- 活用: one form (beloved)
- 形容詞の比較変化は通常行いません(beloveder, the belovedest などは基本的に使いません)。
- 形容詞の比較変化は通常行いません(beloveder, the belovedest などは基本的に使いません)。
- 他品詞形: noun (まれに「my beloved」のように「最愛の人」を指す名詞として使われる)
CEFRレベルの目安
- B2(中上級): 「beloved」は一般的な日常会話で耳にする機会はありますが、やや文語的・感情的なニュアンスも含むため、中上級レベルの単語といえます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 「beloved」は「be + loved」がくっついた形で、「be」は「〜である・〜になる」を表す接頭語のような機能を持ち、「loved」は「愛されている」という過去分詞形です。
- 直訳すると「愛されている状態にある」というニュアンスです。
関連語や派生語
- belove: ほぼ使われない古い形
- love: 動詞「愛する」、名詞「愛」
- lover: 名詞「恋人」
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- my beloved mother(私の最愛の母)
- beloved friend(愛しい友人)
- beloved country(愛する祖国)
- beloved pet(愛するペット)
- beloved family(愛する家族)
- dearly beloved(愛しき人々)
- beloved spouse(愛する配偶者)
- beloved companion(大切な相棒)
- beloved childhood home(愛おしい子供時代の家)
- beloved community(愛するコミュニティ)
3. 語源とニュアンス
語源
- 「beloved」は中英語・古英語時代から使われてきた表現で、古い書物や詩、宗教的テキストにも頻出します。「be(〜である)」と「loved(愛される)」が結びついた形です。
ニュアンス・使用時の注意
- 非常に深い愛情や敬意、親愛の情を示すため、カジュアルな場面というよりは、やや書き言葉やフォーマルなシーン、あるいは詩的な表現で使われがちです。
- 口語でも大切な人を指すときに「My beloved wife」などと愛情をこめて使うことがありますが、日常的には「my dear friend」などのほうがやや軽めです。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞としての用法
- (形容詞) + noun: “my beloved grandfather”, “their beloved home”
- 名詞としての用法(まれ)
- “my beloved”のように「私の最愛の人」という意味。
- フォーマルあるいは詩的表現として使われる。
- “my beloved”のように「私の最愛の人」という意味。
フォーマル/カジュアルの特徴
- フォーマル: スピーチや書簡、文学作品でよく使われる。
- カジュアル: 日常会話ではやや感傷的・ロマンチックな響きがあり、特別な相手や物事を指す際に用いられる。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “I always enjoy cooking my beloved grandmother’s recipes.”
(私はいつも、最愛の祖母のレシピで料理するのを楽しんでいる。) - “He took his beloved dog for a walk in the park.”
(彼は愛犬を連れて公園に散歩に行った。) - “She placed a photo of her beloved family on her desk.”
(彼女は愛する家族の写真を机に置いた。)
ビジネスでの例文(3つ)
- “Our company aims to become a beloved brand that customers trust.”
(私たちの会社は、お客様に信頼される愛されるブランドを目指しています。) - “He addressed the audience by saying: ‘Dearly beloved colleagues, let’s celebrate our success!’”
(彼は聴衆に向かって「親愛なる同僚の皆さん、私たちの成功を祝おうではありませんか!」と呼びかけた。) - “Ensuring a beloved corporate culture can boost employee morale.”
(社員に愛される企業文化を築くことは、従業員の士気を高めることにつながる。)
学術的な文脈での例文(3つ)
- “In literary studies, the concept of a ‘beloved homeland’ often appears in wartime poetry.”
(文学研究では「愛する故郷」という概念が戦時下の詩によく登場する。) - “Sociologists examine why certain cultural icons become so deeply beloved by the public.”
(社会学者は、なぜ特定の文化的アイコンが人々に深く愛されるのかを調査している。) - “The writer’s beloved manuscripts were archived for preservation and further research.”
(その作家の大切にされてきた原稿は保存と更なる研究のためにアーカイブされた。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- dear(親しい、愛する)
- 「dear」は「大事な」「親愛なる」というニュアンスでより日常的。
- 「dear」は「大事な」「親愛なる」というニュアンスでより日常的。
- cherished(大切にされている)
- 「cherish」は「大事にする」「大切に思う」。愛されている感は似ているが、やや感覚的に「宝物のように大事にしている」ニュアンス。
- 「cherish」は「大事にする」「大切に思う」。愛されている感は似ているが、やや感覚的に「宝物のように大事にしている」ニュアンス。
- precious(貴重な)
- 「precious」は「非常に貴重な」「大切な」だが、物の価値にも使われる。
- 「precious」は「非常に貴重な」「大切な」だが、物の価値にも使われる。
- adored(敬愛されている、大好きな)
- 「adore」は「崇拝する」「心から愛する」。もう少し強い愛情を示す。
- 「adore」は「崇拝する」「心から愛する」。もう少し強い愛情を示す。
反意語
- hated(嫌われている)
- unloved(愛されていない)
- despised(軽蔑されている)
これらは「beloved(愛されている)」の真逆の関係にある言葉です。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA):
- アメリカ英語: /bɪˈlʌv.ɪd/ または /bɪˈlʌvd/
- イギリス英語: /bɪˈlʌv.ɪd/ または /bɪˈlʌvd/
- アメリカ英語: /bɪˈlʌv.ɪd/ または /bɪˈlʌvd/
アクセント(強勢)の位置
- 「be*lov*ed」の「lov」の部分に強勢が置かれる。
- 3音節で「be-LO-ved」とはっきり発音することもあれば、2音節で「be-luv’d」のようになるケースもある。詩的な表現や宗教的な文脈では3音節で読むことが多い。
- 「be*lov*ed」の「lov」の部分に強勢が置かれる。
よくある発音の間違い
- 「be-loved」ではなく「beloved」と一気に読む。
- 「loved」の母音を正しく /ʌ/ で発音する。
- 「be-loved」ではなく「beloved」と一気に読む。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス
- “beloved”を“belove”や“belovd”などと書き間違いをしないように注意。
- “beloved”を“belove”や“belovd”などと書き間違いをしないように注意。
- 「be loved」と分けてしまう
- 「be loved」は「愛される(受動態)」という別の構文。1単語の「beloved」(形容詞)とは区別する。
- 「be loved」は「愛される(受動態)」という別の構文。1単語の「beloved」(形容詞)とは区別する。
- 文語表現・詩的表現
- 日常会話ではフォーマルすぎたりロマンチックすぎる場面があるため、使う相手やシチュエーションを選ぶ。
- 日常会話ではフォーマルすぎたりロマンチックすぎる場面があるため、使う相手やシチュエーションを選ぶ。
試験対策
- TOEIC・英検などのビジネス寄りの英語試験では頻出度はそれほど高くないが、読解で出てくる可能性はある。
- 文学や散文を扱う問題、語彙問題などで見かけることがあるため、意味とニュアンスを把握しておくとよい。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「be + loved」で「愛されている状態にある」とイメージすると覚えやすいです。
- 「My beloved …」というフレーズは、映画やドラマで聞くと印象に残りやすいので、そのままフレーズごと暗記してしまうのもおすすめです。
- ロマンチックなニュアンスがあるため、詩や歌の歌詞で出会うことも多い単語です。好きな歌や詩に出てきたらメモしておくと記憶が定着しやすいでしょう。
以上が形容詞「beloved」の詳細な解説です。深い愛情や大切さを表現する印象的な単語なので、ぜひ使い方とニュアンスをしっかり押さえてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
最愛の,非常に愛されている