最終更新日:2025/10/01

(…に)『暖かさ』《+of+名》 / 熱心,熱意,興奮 / 心の暖かさ,温情

編集履歴(0)
元となった辞書の項目

warmth

名詞

(…に)『暖かさ』《+of+名》 / 熱心,熱意,興奮 / 心の暖かさ,温情

このボタンはなに?

顔に当たる太陽の暖かさがとても心地よいです。

このボタンはなに?
解説

以下では、名詞 “warmth” を、学習者の方にも分かりやすいように9つの観点から詳細に解説いたします。


1. 基本情報と概要

単語: warmth

品詞: 名詞

意味(英語): the quality, state, or sensation of being warm (both physical and emotional)

意味(日本語): 暖かさ、温もり、または人の親切さや思いやりといった心の温かさ

「warmth」は、物理的に「暖かい」という感覚だけでなく、人間関係や態度における「温かみ」「親しみ」「思いやり」を表すときにも使われる言葉です。寒い部屋と対比して「暖かい」というときにも使えますし、「彼女の優しさには温もりがある」のように、人間的なあたたかい雰囲気を表す際にも用いられます。

活用形:


  • 「warmth」は不可算名詞なので複数形はありません。

他の品詞になった時の例:


  • 形容詞: warm (例: warm clothes, warm heart)

  • 動詞: warm (~をあたためる、~を温める)

  • 副詞: warmly (温かく、あたたかい気持ちで)

CEFRレベル目安: B1(中級)

日常会話でも使われる比較的やさしい語です。


  • A1:超初心者

  • A2:初級

  • B1:中級 ← ここ

  • B2:中上級

  • C1:上級

  • C2:最上級


2. 語構成と詳細な意味

語構成:


  • 語幹: warm(暖かい)

  • 接尾辞: -th(形容詞などから名詞を作る役割を持ち、「~の状態、~の性質」を表す)

「warmth」は“warm”という形容詞に“th”という名詞化の接尾辞がついてできた語です。「夜にストーブをつけて得られる暖かさ」から「人の優しさ」に至るまで、非常に幅広い「暖かさ」を表します。

よく使われるコロケーション(共起表現)10個


  1. the warmth of the sun (太陽の暖かさ)

  2. the warmth of a fire (炎の温もり)

  3. the warmth in her voice (彼女の声の温かみ)

  4. share warmth (温もり/あたたかい気持ちを共有する)

  5. emotional warmth (感情的な温かさ)

  6. social warmth (社交上のあたたかさ・親切心)

  7. feel warmth (暖かさを感じる)

  8. convey warmth (温もり・思いやりを伝える)

  9. a sense of warmth (暖かさ・温もりの感覚)

  10. warmth and kindness (温かさと思いやり)


3. 語源とニュアンス

語源:

古英語の “wearmth” から派生し、形容詞 “warm” + 接尾辞 “-th” に由来しています。これは「暖かい状態、性質」という意味を示します。

ニュアンスと使用時の注意点:


  • 物理的な暖かさ: 寒さとの対比で部屋の温度を表したり、体感温度、太陽や暖房器具の暖かさなど。

  • 心の暖かさ: 思いやり・優しさ・親しみ、といった心情的な温かみを表現するとき。

  • 語感: フォーマル・カジュアルどちらでも使えますが、人間性や気持ちを表すときには柔らかく好印象を与える単語です。


4. 文法的な特徴と構文


  • 不可算名詞 (uncountable noun): 「warmth」は基本的に数えられない抽象名詞です。

    例: “I can feel the warmth.” (○) / “I can feel a warmth.” (△ 場合によっては比喩として使うが一般的ではない)


  • 一般的な構文例:


    • feel + warmth

      例: “I can feel warmth from the fireplace.”

    • provide + warmth

      例: “This blanket provides warmth on cold nights.”

    • exude + warmth

      例: “She exudes warmth in her interactions with others.”


  • フォーマル・カジュアルの両方で使用可能ですが、心の温かさを表現するときは比較的フォーマル寄りにも感じられます。



5. 実例と例文

ここでは日常会話、ビジネス、学術的な文脈それぞれで使われる可能性のある例文を示します。

(1) 日常会話での例文(3例)


  1. “I love the warmth of this cozy café on a cold winter day.”

    (寒い冬の日には、この居心地のいいカフェの暖かさが大好きだよ。)


  2. “You can really feel the warmth of her personality when she laughs.”

    (彼女が笑うとき、彼女の人柄の温かさが本当に感じられるね。)


  3. “Please turn on the heater; I need some warmth.”

    (ヒーターをつけてくれる? 暖かさが欲しいんだ。)


(2) ビジネスシーンでの例文(3例)


  1. “We aim to create a workplace environment infused with warmth and mutual respect.”

    (私たちは、温かみと相互尊重に満ちた職場環境を作ることを目指しています。)


  2. “Her warmth and positive energy help build strong client relationships.”

    (彼女の温かさとポジティブなエネルギーは、顧客との強い関係構築に役立ちます。)


  3. “Even in formal emails, adding a touch of warmth can make a big difference.”

    (フォーマルなメールであっても、少しの温かみを加えると大きく印象が変わります。)


(3) 学術的・専門的な文脈の例文(3例)


  1. “The insulation properties of this material help retain warmth even in extreme conditions.”

    (この素材の断熱特性は、過酷な環境でも暖かさを保持するのに役立ちます。)


  2. “In psycho-social studies, ‘warmth’ is a key variable influencing group cohesion.”

    (社会心理学の研究では、「温かさ」は集団の結束に影響を与える重要な要因です。)


  3. “Thermal imaging can detect changes in warmth across different regions of a building.”

    (サーモグラフィーは、建物の異なる部分での温度変化を検知することができます。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. heat(熱)


    • 「暖かさ」より温度や熱量としての「熱」が強調される。


  2. coziness(居心地のよさ)


    • 「雰囲気の暖かさ、心地よさ」を強調。


  3. cordiality(誠心、友好的な心)


    • 「親切心、友好的な態度」のニュアンスが強い。


  4. affection(愛情)


    • 人に対する愛情や好意に近い意味。


  5. friendliness(親しみ深さ)


    • 「友好的であること」。態度の温かみが強調される。


反意語 (Antonyms)


  1. coldness(冷たさ、よそよそしさ)

  2. chill(寒さ、冷え)

  3. aloofness(よそよそしさ、孤立感)

「warmth」は批判的な意味や嫌悪感を表す文脈ではほぼ使われないため、反意語は「冷たさ」「よそよそしさ」「冷え」などになります。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号(IPA):


  • アメリカ英語: /wɔːrmθ/

  • イギリス英語: /wɔːmθ/

強勢(アクセント)の位置:


  • 「warm」の部分にやや強勢が置かれ、最後の “th” は無声の [θ] 音になります。

アメリカ英語とイギリス英語の違い:


  • アメリカ英語: “war” の部分を「ウォー」に近く、「r」をやや強めに発音する。

  • イギリス英語: “war” の部分を「ウォーム」に近い音で発音し、「r」を発音しないか、弱くする場合が多い。

よくある発音の間違い:


  • 「worm(ワーム)」との混同。 “worm” は /wɜːrm/(米) /wɜːm/(英) で母音が異なります。

  • 最後の “th” を「ス」や「ズ」で発音してしまうこともあるので注意。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス:


    • “warm*t*h” の “t” と “h” の位置は間違いやすいため注意。


  2. 発音の混同:


    • 上記の “worm” と混同しないように。


  3. 不可算名詞である点:


    • 複数形にしない、冠詞 (a, an) をつけないのが基本です。


  4. TOEICや英検などの出題傾向:


    • 「物理的な暖かさ」だけでなく「人間関係における温かさ」の比喩表現や読解問題などで問われる場合があります。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “warm” + “-th” とつながって「暖かさという状態」を表す、とイメージすると覚えやすいです。

  • 「warm」を知っていれば、そのまま名詞形は “warmth” であると理解できるので、スペル(t + h)の順番にだけ注意しましょう。

  • 物理的にも心情的にも使える「暖かさ」と覚えておくと、会話で使いやすくなります。

  • イメージ的には「人のハート(heart)を包む温かい毛布(blanket)」と捉えると、記憶に残りやすいかもしれません。


以上が、名詞 “warmth” の詳細な解説となります。人との関係や気温・室温の話題など、様々な場面で活用できますので、ぜひ使い方を学べば表現の幅が広がる単語です。

意味のイメージ
warmth
意味(1)

(…に)暖かさ《+of+名》

意味(2)

熱心,熱意,興奮

意味(3)

心の暖かさ,温情

和英選択問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

編集履歴(0)

ログイン / 新規登録

 

アプリをダウンロード!
DiQt

DiQt(ディクト)

無料

★★★★★★★★★★