最終更新日:2025/11/06
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元となった辞書の項目

upward

形容詞

上向きの,上昇する

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解説

1. 基本情報と概要

単語: upward

品詞: 形容詞(および副詞としても使われる場合があります)

英語での意味: moving or directed toward a higher place or position.

日本語での意味: 「上方に向かう」「上向きの」。

「物事が下から上へ移動する、または状態・数字などが上昇するニュアンスを表すときに使われます。たとえば “an upward trend” で『上昇傾向』を意味したりします。」

活用形: 形容詞なので基本的に変化形はありません。


  • 副詞形: “upward” または “upwards”(上に向かって、上方へ)

他の品詞形:


  • 「up」は前置詞・副詞として使われる(例: “go up”)

  • 「upper」は比較級を思わせる形容詞で「(位置や階層が)上の」という意味

CEFRレベル: B2(中上級)

「ある程度英語に慣れた人なら理解できる表現ですが、上昇や上向きの状況を述べる際に覚えておくと便利です。」


2. 語構成と詳細な意味


  • 語幹: “up” = 上 (方向)

  • 接尾辞: “-ward(s)” = ~の方向へ

“up+ward” で「上への方向」という意味を強調しています。

関連する派生語・類縁語


  • downward: 下方の

  • forward: 前方の

  • backward: 後方の

  • onward: (特定の地点から)さらに先へ

よく使われるコロケーション(10個)


  1. upward trend(上昇傾向)

  2. upward movement(上方への動き)

  3. upward slope(上り坂)

  4. upward glance(上方を見ること、ちらっと上を見る)

  5. upward shift(上向きへの変化・移行)

  6. upward pressure(上方への圧力、価格・給料などを押し上げる圧力)

  7. upward spiral(上向きの連鎖的上昇)

  8. move upward(上方に動く)

  9. push upward(上方に押し上げる)

  10. look upward(上の方を見る)


3. 語源とニュアンス


  • 語源: 古英語の “up” と “-weard” (toward)。中世英語のころから「上方へ向かう」という意味で使われてきました。

  • ニュアンス:


    • 「上方」を意識するニュアンスを持ち、上昇や向上をポジティブに捉える場面でよく使われます。

    • 価格や数字が上がる文脈、あるいは比喩的に「偉くなっていく」「レベルが上がる」などを表すときにも用いられます。


  • 使用時の注意点:


    • 口語でも文語でも比較的幅広く使えますが、“upraise” “uplift” などと混同しないように注意してください。

    • フォーマルすぎるわけではないので、ビジネスシーンでもカジュアルな会話でも使えます。



4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞としての使い方


    • 修飾する名詞の前に置いて「上向きの~」を示す。

    • 例: “an upward trend” (上昇傾向)


  • 副詞としての使い方


    • “He looked upward.”(彼は上の方を見た)

    • “The road goes upward from here.”(道はここから上に向かって続いている)


  • 可算名詞・不可算名詞との関わり:


    • 形容詞なので、名詞の可算・不可算に関係なく修飾可能。


  • イディオムや構文


    • “upward of + 数字” = 〜以上(例: “upward of 10,000 people” = 1万人以上)



5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “I noticed an upward curve in the road, so I slowed down.”

    (道が上向きに曲がっているのに気づいたから、速度を落としたよ。)

  2. “My mood has been on an upward trend since I started exercising.”

    (運動を始めてから気分が上向きになっているよ。)

  3. “Could you lift those boxes upward to the top shelf?”

    (その箱を上の棚に持ち上げてもらえますか?)

(2) ビジネスでの例文


  1. “We are seeing an upward trend in sales this quarter.”

    (今期の売上は上昇傾向にあります。)

  2. “The data suggests an upward shift in consumer confidence.”

    (データによると、消費者の信頼感が上向きに変化しているようです。)

  3. “Prices have been moving upward due to increased demand.”

    (需要の増加により、価格が上昇しています。)

(3) 学術的な文脈での例文


  1. “The upward migration of species is influenced by temperature changes.”

    (生物種の上方への移動は、気温の変化の影響を受けています。)

  2. “This study examines the upward mobility in socioeconomic status.”

    (本研究では、社会経済的地位の上昇(上方への移行)を検証します。)

  3. “We observe an upward pressure on wages in this labor market model.”

    (この労働市場モデルでは、賃金に上昇圧力がかかっているのが観察されます。)


6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語:


    1. rising(上昇中の)


      • 例: “rising temperature” = 上がりつつある温度

      • “upward” よりも、ある程度の継続的・進行的な「上がっている途中」を強調するときに使われます。


    2. ascending(上昇する)


      • 例: “ascending order” = 昇順

      • 数学的・論理的に「下から上へ並ぶ」というニュアンスが強いです。



  • 反意語:


    1. downward(下方に向かう、下向きの)

    2. descending(下降する)



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号:


    • 米: /ˈʌpwərd/

    • 英: /ˈʌpwəd/


  • アクセント(強勢)の位置: 最初の “up” の部分(/ˈʌp/)に強勢がきます。

  • アメリカ英語とイギリス英語の違い: イギリス英語では語尾の “-ward” が /wəd/ と発音されることが多いですが、アメリカ英語では /wərd/ のように “r” をはっきり発音します。

  • よくある発音の間違い: “ʌp” が「アプ」ではなく、若干口を開いて「ア」に近い音になるところがポイントです。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “upward” と “upwards” の混同。「s」が付くアドバージョン(副詞)を使うときに注意。

  • 同音異義語との混同: 似た発音の単語はあまりないが、慣用的に “onward” や “forward” などと紛らわしいことがある。

  • 試験対策でのポイント: 文中で「上向きのトレンド」を説明する問題やグラフの記述問題などで出題されることがある。TOEICなどではグラフや表を説明する際に “an upward trend” が頻出。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “up” は「上」、 “-ward” は「~の方向」。組み合わせて「上の方向」。

  • “sword”(剣)をイメージしながら “-ward” を覚える人もいる(剣が前を向く → forward、剣を上に構える → upward などと連想できる)。

  • 書き取りの際は “up + ward” と区切って考えると、スペリングミスを防ぎやすいでしょう。

  • 「上昇」や「上の方向」のビジュアルを頭に浮かべながら、会話や文脈で具体的に使うと覚えやすいです。

以上が、形容詞 “upward” の詳細な解説です。上向き・上昇というイメージをしっかり押さえておきましょう。

意味のイメージ
upward
意味(1)

上向きの,上昇する

和英選択問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

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