unwanted
以下では、形容詞 unwanted
をできるだけ詳細に解説します。
1. 基本情報と概要
意味(英語 / 日本語)
- 英語: unwanted
- 日本語: 望まれない、不要な
「望まれない」「不要な」という意味で、誰かや何かにとって好ましく思われていない、求められていない状態を表す形容詞です。例えばプレゼントや助言など、受け取り側にとって「いらない」「歓迎されない」ものに対して使われます。
品詞
- 形容詞 (adjective)
活用形
- 形容詞のため、名詞や動詞のように人称や時制で変化しません。形容詞の比較級・最上級は通常
more unwanted
,most unwanted
と表現できますが、あまり使われないことも多いです。
他の品詞での例
- want (動詞) → “want” は「欲しがる」「望む」という動詞です。
- wanted (形容詞) → 「望まれている、指名手配されている(状況による)」の意味があります。
CEFRレベルの目安
- B2(中上級)
→ 単純な日常単語より少しわかりにくいかもしれませんが、文章や会話でもよく目にする形容詞です。
2. 語構成と詳細な意味
接頭語・接尾語・語幹
- 接頭語: un-(否定を表す)
- 語幹: want(「望む」)
- 接尾語: -ed(過去分詞形や形容詞形を作る役割)
「un-」は「~でない」「反対の意味にする」などの働きを持ち、wanted
(望まれている)を否定することで「望まれていない」という意味になります。
派生語や類縁語
- wanted (形容詞)
- unwelcome (形容詞: 歓迎されない)
- undesirable (形容詞: 望ましくない)
よく使われるコロケーション(10個)
- unwanted advice(不要な助言)
- unwanted attention(望まれない注目)
- unwanted email(迷惑メール)
- unwanted gift(望まれていない贈り物)
- unwanted calls(迷惑電話)
- unwanted noise(不要な騒音)
- unwanted guests(望まれていない来訪者)
- unwanted side effects(望ましくない副作用)
- unwanted items(不要品)
- unwanted pregnancy(望まれない妊娠)
3. 語源とニュアンス
語源
- 「un-」(否定) + 「wanted」(過去分詞形や形容詞形)
→ 「欲しがられていない」「望まれていない」
古くから英語で「否定」を表す un-
を付けることで、「望む」行為を否定するニュアンスを持ちます。
使用時の注意点・ニュアンス
- 感情的な響き
→ 「不要」といっても、状況によっては「嫌悪感を含むほど強く拒まれている」ニュアンスになる場合があります。 - カジュアル / フォーマル
→ どちらでも使われますが、ビジネス文書やフォーマルな場面でも普通に使用可能です。 - 特定のシーン
→ “unwanted attention” のようにハラスメントに近いニュアンスや、 “unwanted pregnancy” のようにセンシティブな文脈で使われる場合もあります。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文
- be + unwanted
例: “This advice is unwanted.” - become + unwanted
例: “Some items become unwanted over time.”
形容詞なので、主に補語(be動詞などの後)として使うか、名詞の前に置かれる形容詞句で使われます。
イディオム・表現
特定のイディオムとしてはあまりありませんが、「unwanted effect」や「unwanted intrusion(望まない侵入)」などが比較的よく見かける表現です。
可算/不可算・他動詞/自動詞
- 形容詞なので、可算・不可算、他動詞・自動詞の観点はありません。
- 修飾する名詞が可算か不可算かは文脈によります。
5. 実例と例文
ここでは日常会話・ビジネス・学術的な文脈ごとに3つずつ例文を示します。
日常会話
“I got an unwanted gift for my birthday, so I plan to return it.”
(誕生日にいらないプレゼントをもらったので、返品するつもりなんだ。)“I’m so tired of these unwanted calls every evening.”
(毎晩かかってくる迷惑電話にうんざりしているよ。)“He always gives me unwanted advice about my personal life.”
(彼はいつも私の私生活に関して、ありがた迷惑なアドバイスをしてくるんだ。)
ビジネス
“We need to reduce unwanted expenses in our budget for next quarter.”
(来四半期の予算では不要な経費を削減する必要があります。)“Being respectful of privacy, we should avoid sending unwanted emails to our customers.”
(プライバシーを尊重するために、お客様に迷惑メールを送らないようにするべきです。)“The CEO apologized for the unwanted attention caused by the recent press release.”
(CEOは、最近のプレスリリースが招いた望まれない注目に対して謝罪しました。)
学術的な文脈
“Researchers are investigating methods to remove unwanted noise from signal data.”
(研究者たちは、信号データから不要なノイズを取り除く方法を研究している。)“Unwanted side effects were minimal in the latest clinical trials.”
(最近の臨床試験では、望ましくない副作用は最小限に抑えられた。)“This study proposes a new technique to limit unwanted interference in wireless networks.”
(この研究では、無線ネットワークにおける不要な干渉を抑制する新しい技術を提案している。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
unwelcome(歓迎されない)
- 「客や言葉などが歓迎されない」というニュアンスで使われる。
- “an unwelcome guest” など。
- 「客や言葉などが歓迎されない」というニュアンスで使われる。
undesirable(望ましくない)
- 結果や状況へ対して「好ましくない」というニュアンスでよく使われる。
- “undesirable consequences” など。
- 結果や状況へ対して「好ましくない」というニュアンスでよく使われる。
not needed(必要でない)
- より直接的に「要らない」という意味を表す言い方。
反意語
wanted(望まれている)
- 必要とされている、または好ましい状態。
- “wanted items” など。
- 必要とされている、または好ましい状態。
desired(望ましい)
- 「望まれている」という、もう少しフォーマルな表現。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA)
- アメリカ英語: /ʌnˈwɑːntɪd/
- イギリス英語: /ʌnˈwɒntɪd/
アクセント
- 「un-WAN-ted」のように、第二音節“want”にアクセントが置かれます。
よくある発音ミス
- “un” を「アン」ではなく「アン(鼻にかからない短い音)」で正確に発音すること。
- “-ed” を「イッド」ではなく「-ɪd」と軽く発音すること。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス
- “unwated” のように「a」を抜かしてしまうミスがある。
- “unwated” のように「a」を抜かしてしまうミスがある。
- “unwanted” と “unwarranted(正当性のない)」の混同
- スペリングと意味が全く異なるので注意。
- スペリングと意味が全く異なるので注意。
- 試験対策
- TOEICや英検の読解問題で「不要・望まれない」という文脈を正しく読み取る必要がある。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「un-」は「ない」や「反対」を意味する接頭語として多くの英単語に登場します。
- 「アン・ウォンテッド」と続けて発音すると覚えやすいかもしれません。
- 「望む(want)」の否定形というシンプルなイメージを持つと、瞬時に意味が思い出せます。
- 不要なメールや電話などの迷惑行為に関連して覚えておくと、実生活でも実感を伴って覚えやすいでしょう。
以上が、形容詞 unwanted
の詳細な解説です。日常からビジネス、学術の場面まで幅広く使われる便利な語彙ですので、しっかりマスターしてください。
要求されない,不必要な