元となった辞書の項目
unfriendly
解説
1. 基本情報と概要
英単語
“unfriendly”
品詞
形容詞 (adjective)
意味(英語)
Not friendly; hostile or lacking kindness.
意味(日本語)
「友好的でない」「冷たい」「愛想がない」という意味です。
たとえば、人に対してよそよそしく接したり、助けようという気持ちが感じられないときに「unfriendly」と表現します。口調が冷たかったり、態度がそっけなかったりするときに使われやすい単語です。
CEFRレベルの目安
- B1(中級)からB2(中上級)程度
日常会話でも使う頻度が高く、少し抽象的なニュアンスを扱えるレベルです。
活用形・関連する品詞
- unfriendly (形容詞)
- more unfriendly / most unfriendly (比較級・最上級)
- 例: “He seemed more unfriendly than before.”
- 例: “That was the most unfriendly response I’ve ever received.”
- 例: “He seemed more unfriendly than before.”
- unfriendliness (名詞)
- 例: “His unfriendliness made me feel uncomfortable.”
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語: un- (否定を示す接頭語)
- 語幹: friendly (「友好的な」を意味する形容詞)
“unfriendly” は、「友好的」(friendly) という意味を打ち消す形容詞で、「不親切な、愛想のない」という意味を持ちます。
派生語・類縁語
- friendly (形容詞) : 友好的な
- friend (名詞) : 友人
- unfriendliness (名詞) : 不愛想さ、冷たさ
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10例)
- unfriendly tone(冷たい口調)
- unfriendly gesture(そっけない身振り)
- unfriendly stare(敵意のある視線)
- unfriendly environment(居心地の悪い環境)
- somewhat unfriendly(やや不親切な)
- an unfriendly crowd(敵対的な群衆)
- become unfriendly(不親切になる)
- sound unfriendly(冷たい響きがする)
- appear unfriendly(よそよそしく見える)
- remain unfriendly(依然として友好的でないままでいる)
3. 語源とニュアンス
語源
- 「friendly」は古英語の “freond”(友達) から派生した “friendly” に、
- 「~ない」を意味する接頭語 “un-” がついた形です。
歴史的背景・使用上の注意
- 元々 “friendly” は「親切な」「好意的な」というポジティブな言葉ですが、
“unfriendly” はそれを否定するので「敵意がある」「冷たい」などのネガティブな感情を表します。
微妙なニュアンス
- 「嫌悪」や「攻撃的」とまでは言えなくても、単に「親切ではない」という程度に使われることも多いです。
- カジュアル・フォーマルどちらでも使われますが、相手の態度を指摘する場合は強い印象を与えるので、やや直接的・カジュアルな場面で使われることが多いです。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞としてのみ使用されます。
- 使い方は「be動詞 + unfriendly」の形で状態を表したり、「He gave an unfriendly look.」のように名詞を修飾する形でも使用されます。
- 比較級・最上級は “more unfriendly” / “most unfriendly” とするタイプです。(friendly系の単語の比較級につきやすいパターン)
イディオム・一般的な構文
- “He was being unfriendly.”(彼は不親切な態度をとっていた)
- “I found her comments quite unfriendly.”(彼女のコメントはかなり冷たいと感じた)
- “Don’t be unfriendly.”(不愛想にしないで)
可算・不可算の区別
- 形容詞なので可算・不可算はなく、名詞形には “unfriendliness” があるものの、これは不可算名詞です。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3例)
- “I asked for directions, but the store clerk was unfriendly.”
(道を尋ねたけど、お店の店員さんは不親切だった。) - “Don’t worry too much about her unfriendly attitude; she’s just busy.”
(彼女の冷たい態度をあまり気にしないで。彼女はただ忙しいだけだよ。) - “He gave me an unfriendly look when I bumped into him.”
(ぶつかったとき、彼は私に冷たい視線を向けた。)
ビジネスシーンでの例文(3例)
- “The customer found our receptionist’s behavior unfriendly, so we need to address that.”
(お客様はうちの受付の態度を不愛想だと感じたので、その点に対処する必要があります。) - “Even if you disagree, try not to sound unfriendly in your emails.”
(たとえ意見が合わなくても、メールで冷たい印象を与えないように気をつけてください。) - “Our company culture discourages unfriendly interactions.”
(弊社の企業文化では、不親切なやり取りは望ましくないとされています。)
学術的・フォーマルな文脈での例文(3例)
- “The survey results indicated that an unfriendly workspace significantly reduces employee morale.”
(調査結果によれば、不愛想な職場環境は社員の士気を大幅に下げることが示されました。) - “In some cultures, direct criticism may be perceived as unfriendly.”
(文化によっては、直接的な批判は不親切と受け取られることがあります。) - “The study focused on the psychological impact of unfriendly social environments.”
(その研究は不親切な社会環境が心理に与える影響に焦点を当てました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- “hostile” (敵意のある)
- “unfriendly”よりも明確に「敵意」を示す。
- “unfriendly”よりも明確に「敵意」を示す。
- “cold” (冷たい)
- 感情のこもらない冷ややかさを強調。
- 感情のこもらない冷ややかさを強調。
- “aloof” (よそよそしい)
- 態度が距離を置くイメージ。ややフォーマル。
- 態度が距離を置くイメージ。ややフォーマル。
- “standoffish” (つんけんした)
- 態度がよそよそしく、近づきがたい印象。
反意語 (Antonyms)
- “friendly” (友好的な)
- “kind” (親切な)
- “welcoming” (歓迎する)
「unfriendly」は、これら反対の性質を否定する語です。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA)
- 米国英語: /ˌʌnˈfrɛndli/
- イギリス英語: /ˌʌnˈfrɛndli/
いずれも “un-FRIEND-ly” と“friend”の箇所にアクセントがあります。
- “un” は弱く、
- “FRIEND” が強く、
- “ly” は短い音になります。
よくある間違い
- 「アンフレンドリィ」と発音してしまいがちですが、ネイティブスピーカーは “アンフレン(d)リ” のように d の音をややはっきり発音します。
- アクセント位置を “FRIEND” に置くことが大切です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス
- “unfreindly” とよく間違えますが、正しくは “unfriendly” (i の前に r)。
- “unfreindly” とよく間違えますが、正しくは “unfriendly” (i の前に r)。
- “unfriend” との混同
- SNS上で「友達リストから削除する」という意味で “unfriend” という動詞が近年ありますが、“unfriendly” は形容詞で意味が異なるので混同しないように。
- SNS上で「友達リストから削除する」という意味で “unfriend” という動詞が近年ありますが、“unfriendly” は形容詞で意味が異なるので混同しないように。
- 丁寧度の調整
- ビジネスメールやフォーマルな場面で直接的に “unfriendly” と言うのはきつい印象を与える場合があります。もう少し遠回しに “seem a bit cold” などを使う場合もあります。
試験対策
- TOEICや英検などでは、類義語や反意語を問う問題や、文中での文脈判断問題などで出題される可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「un- + friendly = 友好的じゃない」 という単純な構成で覚えやすい。
- 「友達 (friend) に ‘un-’ がついている」イメージで、友達になりたくない・なれない態度と覚えると頭に入りやすいです。
- 勉強テクニックとしては、反意語の “friendly” とのセットで覚えて、感情表現の幅を広げましょう。
以上が形容詞 “unfriendly” の詳細な解説です。
意味のイメージ
意味(1)
友情のない,不親切な
意味(2)
都合の悪い,不利な