〈結び目など〉‘を'『開く』,ゆるめる,〈ボタンなど〉‘を'はずす / 〈包みなど〉‘を'『開ける』;〈かんぬきなど〉‘を'はずす / 〈一度やったこと〉‘を'『元どおりにする』,取り消す / 《文》《しばしば受動態で》…‘を'破滅させる,だめにしてしまう
undo
〈結び目など〉‘を'『開く』,ゆるめる,〈ボタンなど〉‘を'はずす / 〈包みなど〉‘を'『開ける』;〈かんぬきなど〉‘を'はずす / 〈一度やったこと〉‘を'『元どおりにする』,取り消す / 《文》《しばしば受動態で》…‘を'破滅させる,だめにしてしまう
1. 基本情報と概要
単語: undo
品詞: 動詞 (他動詞)
活用形:
- 現在形: undo
- 過去形: undid
- 過去分詞形: undone
- 現在分詞形: undoing
意味(英語): to reverse the effect of something; to cancel or remove the effect of an action that was done.
意味(日本語): 何かが行われた(結ばれた、設定された、変更された)状態を元に戻すこと。例えば「結び目をほどく」「変更を取り消す」といったときに使われます。
「undo」は何かを「やり直し」または「取り消し」して、元の状態に戻すニュアンスの動詞です。日常会話では靴ひもをほどく話題から、パソコン操作(”Ctrl+Z”で「元に戻す」)まで、幅広く使われる単語です。
CEFRレベル目安: B1(中級)
- 日常生活や一般的なコンピューター操作に関連して、よく登場する単語であり、比較的習得しやすいレベルです。
「undo」が他の品詞になった例:
- 【形容詞系】 “undone” は過去分詞形ですが、形容詞的に「ほどけた状態の」「未完成の」といった意味でも使うことがあります。
2. 語構成と詳細な意味
語構成:
- 接頭語: “un-” (否定・反転の意味を持つ接頭語)
- 語幹: “do” (「する」「行う」という意味)
「do(する)」に「un-(取り消す、反転する)」がつくことで、“何かをした状態を取り消す”という意味が生まれています。
関連(派生)語や類縁語:
- “redo” (再び行う)
- “overdo” (やりすぎる)
- “undoable” (取り消し可能な、あるいは実行不可能にも文脈次第で)
- “undone” (「ほどけた」「未完了の」など)
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(例)
- undo a knot → 結び目をほどく
- undo a button → ボタンをはずす
- undo a zip → ファスナーを開ける
- undo changes → 変更を元に戻す
- undo damage → 損害を取り消す(取り返す)
- undo the past → 過去をなかったことにする
- undo one’s shoelaces → 靴ひもをほどく
- undo the work → 作業を取り消す
- click “Undo” → 「元に戻す」をクリックする
- undo your mistake → ミスを取り消す・修正する
3. 語源とニュアンス
語源:
- 古英語の “undōn” にさかのぼります。「un-(逆に、取り消す)+ do(する)」という組み合わせで、何かを「やった以前の状態に戻す」という意味が由来です。
ニュアンスや使用上の注意:
- 「取り消す」「ほどく」という原義から、パソコン操作の「Undo(元に戻す)」などにも広く使われます。
- 「undo」にはフォーマルさ・カジュアルさの両面がありますが、一般的にそこまで硬い印象はなく、ふつうの会話でもよく使われます。
- ただし、「undo the past(過去を取り消す)」のように比喩的に使うときは、強い感情を込めて「過去をなかったことにする」というニュアンスが入る場合があります。
4. 文法的な特徴と構文
他動詞として使われます。必ず「何を取り消すか・戻すか」という目的語が必要です。
- 例: “I need to undo the changes.” (変更を元に戻す必要がある)
- 例: “I need to undo the changes.” (変更を元に戻す必要がある)
イディオムや一般的構文:
- “Can’t be undone” → 「取り返しがつかない」
- “undo something” → 「〜を取り消す / 元に戻す」
- “Can’t be undone” → 「取り返しがつかない」
使用シーン:
- パソコン操作のコマンド
- 日常生活の「ほどく」「外す」「キャンセルする」など
- 文章、会話ともに広く使われる
- パソコン操作のコマンド
5. 実例と例文
(A) 日常会話での例文
“Could you help me undo this knot? It’s too tight.”
- 「この結び目をほどくのを手伝ってくれない? きつすぎて取れないの。」
- 「この結び目をほどくのを手伝ってくれない? きつすぎて取れないの。」
“I accidentally tied my shoelaces too tight. I need to undo them.”
- 「靴ひもを間違えてきつく結んでしまった。ほどかないといけないな。」
- 「靴ひもを間違えてきつく結んでしまった。ほどかないといけないな。」
“If you pull gently, you can undo the ribbon without tearing it.”
- 「優しく引っ張れば、リボンを破かずにほどくことができるよ。」
(B) ビジネスシーンでの例文
“We should undo the recent changes to the database until the issue is resolved.”
- 「問題が解決するまでは、データベースへの最近の変更を元に戻すべきです。」
- 「問題が解決するまでは、データベースへの最近の変更を元に戻すべきです。」
“Please undo your last update so I can review the original document.”
- 「オリジナルのドキュメントを確認したいので、最後の更新を取り消してください。」
- 「オリジナルのドキュメントを確認したいので、最後の更新を取り消してください。」
“You can click ‘Undo’ if you made a mistake while editing the spreadsheet.”
- 「スプレッドシートを編集中にミスをした場合は、『元に戻す』をクリックできます。」
(C) 学術的な文脈での例文
“In genetics, we cannot simply undo a mutation once it occurs.”
- 「遺伝学では、一度起こった突然変異を簡単に取り消すことはできません。」
- 「遺伝学では、一度起こった突然変異を簡単に取り消すことはできません。」
“Research shows it’s nearly impossible to undo the long-term effects of severe sleep deprivation.”
- 「研究によると、深刻な睡眠不足の長期的な影響を取り消すのはほぼ不可能です。」
- 「研究によると、深刻な睡眠不足の長期的な影響を取り消すのはほぼ不可能です。」
“It is challenging to undo decades of environmental damage from industrial pollution.”
- 「産業汚染による何十年にもわたる環境破壊を取り返すのは困難です。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms):
- reverse (元に戻す)
- cancel (取り消す)
- revoke (無効にする)
- nullify (無効化する)
- これらは「取り消す・キャンセルする」という意味合いで使われますが、フォーマル度がやや異なります。特に“reverse”は「方向や状態を逆にする」ニュアンス、“revoke”や“nullify”は法律や契約などを「取り消す」イメージが強いです。
反意語 (Antonyms):
- do (する)
- perform (実行する)
- confirm (確定する)
これらは「行う」「確定する」など、取り消すの反対の意味を持ちます。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA): /ʌnˈduː/
- アメリカ英語: [ʌnˈduː](アメリカでは [ʌ] と [uː] がややはっきりと発音されます)
- イギリス英語: [ʌnˈdjuː](イギリスでは [djuː] のように “d” と “y” の要素がやや混ざった音になる場合があります)
アクセント: 第2音節 “-do-” に強勢があります。
よくある間違い:
- “and” と混同して /ænd/ のように聞き間違えることはあまりありませんが、スペルミスで “undu” などに気をつけましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “undo” は “un + do”。“undue” (不当な) という別の単語と紛らわしいので注意が必要。
- 発音混同: “undo” /ʌnˈduː/ と “and do” /ænd duː/ は続けて言うと似て聞こえることもあるので、意識して発音すると良い。
- 試験対策: TOEIC・英検などのリスニングや長文読解で “undo changes” などのフレーズが出てくる場合があります。「取り消す」という意味を理解しておくと多彩な文脈に対応できます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「un- は“反対”や“取り消す”の意味がある」というイメージと、「do(する)」を組み合わせて、“するのを取り消す” と覚えると分かりやすいです。
- パソコンのショートカットキー “Ctrl + Z (元に戻す)” を使う場面を思い浮かべると、すぐに定着するでしょう。
- “un-” はほかにも “unfold(開く),” “unlock(鍵を開ける),” “unplug(プラグを抜く)” など、「逆の動作をする」という単語が多いので、併せて覚えると便利です。
〈結び目など〉‘を'開く,ゆるめる,〈ボタンなど〉‘を'はずす
〈包みなど〉‘を'開ける;〈かんぬきなど〉‘を'はずす
〈一度やったこと〉‘を'元どおりにする,取り消す
《文》《しばしば受動態で》…‘を'破滅させる,だめにしてしまう