最終更新日:2025/11/01

〈C〉後に残したもの, 足跡 / 小道, (踏みなされた)道

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元となった辞書の項目

trail

名詞

〈C〉後に残したもの, 足跡 / 小道, (踏みなされた)道

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解説

1. 基本情報と概要

単語: trail

品詞: 名詞 (※動詞としても使われます)

英語での意味


  • A path or track, especially one that is beaten or trodden out by the feet of people or animals.

日本語での意味


  • 「道筋」「小道」「跡」「痕跡」のような意味を持ちます。ハイキングコースや森の中の細い小道、または何かが通った後に残る跡を指して使われることが多いです。

    「森にある細いハイキングコース」「誰かが通った足跡や痕跡」というニュアンスを持っています。


  • CEFRレベル目安: B1 (中級)

    日常でもよく使われる単語であり、ハイキングや捜査ドラマなどで頻出します。


派生品詞


  • 動詞: trail (「引きずる」「後を追う」「遅れを取る」など)

  • 形容詞化した例: trailing (たとえば “trailing vines” 「伸びているツル/つる植物」 など)

活用形 (動詞としての例)


  • 現在形: trail

  • 過去形: trailed

  • 過去分詞: trailed

  • 現在分詞・動名詞形: trailing

名詞としては数えられる場合が多く、可算名詞です。(例:a trail, two trails など)


2. 語構成と詳細な意味

「trail」は一般的には明確な接頭語や接尾語を含まない単語ですが、語源をたどると古フランス語の “trailler” (「引きずる」「すそを引く」の意) に関係すると言われています。ここでは大きく分けて以下のような意味の使い方があります:


  1. 小道・道筋


    • 特に森林や山道、自然の中にある歩行者向けの小道。


  2. 痕跡・跡


    • 人や動物が通った後に残る足跡やにおいなど、捜査などでも使われる。


よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. hiking trail (ハイキングコース)

  2. nature trail (自然歩道)

  3. leave a trail (跡を残す)

  4. on the trail of ~ (~の跡を追って)

  5. trail marker (トレイルの標識)

  6. trail head / trailhead (トレイルの入り口)

  7. follow the trail (道筋をたどる)

  8. blazing a trail (先駆けとなる・新たな道を切り開く)

  9. paper trail (文書の記録、書類上の痕跡)

  10. scent trail (においの痕跡、動物を追跡するためのにおいの跡)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 古フランス語 “traillier” (引きずる) に由来すると考えられています。

  • そこから「引きずってできた道・跡」を指すようになり、転じて現在の「小道・道筋」「痕跡」の意味へ広がりました。

ニュアンス・使用時の注意


  • カジュアルにもフォーマルにも使用できます。

  • 「痕跡」という意味では、小説や捜査ドラマでもよく登場します。

  • 「小道」という意味では、ハイキングやアウトドア関連の文脈でよく使われます。

  • 感情的なニュアンスとしては「足取り」「足跡」を連想させ、ロマンチックなイメージとしても使われることがあります。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 可算名詞


    • 例: “There is a narrow trail through the woods.” (森の中に細い道がある)


  2. 動詞として使われる場合


    • 他動詞:「~を引きずる」「遅れを取る」という意味

    • 自動詞:「後をついて行く」「後に続く」という意味


  3. よく使われる構文例


    • “be on someone’s trail” (誰かの後を追っている)

    • “blaze a trail” (新しい道を切り開く) → 慣用表現・イディオム

    • “pick up a trail” (足跡や痕跡を見つけて追い始める)


使用シーンはアウトドア関係の会話、ミステリやサスペンスの物語、またビジネスや抽象的表現として「新たな道を切り開く」といった比喩的使い方など幅広く登場します。


5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “Let’s go for a walk on the nature trail this afternoon.”

    (今日の午後、その自然歩道を散歩しようよ。)

  2. “We followed the trail down to a beautiful lake.”

    (私たちは小道をたどって、美しい湖まで行った。)

  3. “I got lost on the trail and had to use my phone’s map.”

    (小道で迷ってしまって、スマホの地図を使わざるを得なかったよ。)

(2) ビジネスシーンでの例文


  1. “We need to leave a clear paper trail for auditing purposes.”

    (監査のために明確な書類上の記録を残す必要があります。)

  2. “Our competitor is blazing a trail in virtual reality technology.”

    (競合他社はバーチャルリアリティ技術で新境地を切り開いています。)

  3. “Be sure to follow the email trail for any project updates.”

    (プロジェクトのアップデートがあれば、メールのやり取りを追跡するようにしてください。)

(3) 学術的・専門的な文脈での例文


  1. “The researchers analyzed the migration trail of the endangered birds.”

    (研究者たちは絶滅危惧種の鳥の移動経路を解析しました。)

  2. “A forensic team found a blood trail leading out of the building.”

    (法医学チームは建物の外へ続く血痕を発見しました。)

  3. “They plotted the data points to visualize the trail of the hurricane’s path.”

    (彼らはデータポイントをプロットして、ハリケーンの進路を可視化しました。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. path(小道): 一般的な「道」を示す。「trail」はとくに踏み固められた小道や足跡のニュアンスが強い。

  2. track(跡): 車や動物などが通った跡。スポーツ競技場の「トラック」にも。

  3. route(道筋・ルート): 目的地に向かう道筋。交通手段や計画された道取りに使うことが多い。

  4. pathway(小道・道筋): とくに庭園や公園などの歩行者用通路を示すことが多い。

反意語 (Antonyms)


  • road (舗装された道): 「trail」は自然地帯など未舗装の道のイメージが強い。

  • highway (幹線道路): 大きい道路を表すため、「trail」とは正反対のニュアンス。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /treɪl/

  • アメリカ英語: tréɪl

  • イギリス英語: treɪl

強勢(アクセント)の位置


  • “trail” 一音節の単語なので、特に強勢もそのまま“treɪl”に置かれます。

よくある発音の間違い


  • [triːl]のように「イー」を長く発音しすぎることがあるので /treɪl/ に注意してください。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “trial” (裁判・試み) と書き間違える。

  • 同音異義語との混同はさほどありませんが、「trail」と「trial」はスラっと見ると文字の似通いがあるため間違えやすいです。

  • TOEICや英検のリーディングなどで「footpath」「paths and trails」という形で混在する場合がありますので、文脈で意味をとれるように注意してください。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “Trail” = “Track + Rail” とイメージすると「何かが通った跡・道」を想像しやすいです。(実際に“rail”とは関係ありませんが、語感で覚えると定着しやすいです)

  • 「引きずる (動詞) → 跡ができる → (名詞として)跡や道筋」とイメージすると、動詞形と名詞形の意味のつながりが理解しやすいです。

  • ハイキングや自然など視覚的イメージで覚えると、「森の中に一本道ができている絵」を連想しやすく、記憶に残ります。


以上が名詞「trail」の詳細な解説です。ハイキングや捜査シーンなど、いろいろな場面で見聞きする単語なので、例文やコロケーションとあわせてぜひ覚えてみてください。

意味のイメージ
trail
意味(1)

(動いているものが)後に残したもの(煙・ほこりなど),(長く続く人・車などの)流れ

意味(2)

(人・動物などの)足跡,跡に残したにおい,臭跡

意味(3)

(荒野などに自然にできた)小道,(踏みなされた)道

和英選択問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

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