…‘を'『軽く投げ上げる』,ほうる / …‘を'上下に揺さぶる《+名+about,+about+名》 / 〈体の一部〉‘を'ひょいと上げる(動かす) / (…と,…に)…‘を'軽く混ぜ合わせる《+名+with(in)+名》 / (表・裏で物事を決めるため)〈コイン〉‘を'はじき上げる《+名+up,+up+名》;(…を)〈人〉‘と'トス(コイン投げ)で決める《+名〈人〉+for+名》
toss
…‘を'『軽く投げ上げる』,ほうる / …‘を'上下に揺さぶる《+名+about,+about+名》 / 〈体の一部〉‘を'ひょいと上げる(動かす) / (…と,…に)…‘を'軽く混ぜ合わせる《+名+with(in)+名》 / (表・裏で物事を決めるため)〈コイン〉‘を'はじき上げる《+名+up,+up+名》;(…を)〈人〉‘と'トス(コイン投げ)で決める《+名〈人〉+for+名》
1. 基本情報と概要
単語: toss
品詞: 動詞(他動詞 / 自動詞 で使われることが多い)
活用形:
- 現在形: toss
- 三人称単数現在形: tosses
- 現在分詞/動名詞: tossing
- 過去形/過去分詞: tossed
意味(英語):
“To throw lightly or carelessly” / “To move or mix something by throwing it up and letting it fall.”
意味(日本語):
「軽く放る、投げる」「(サラダなどを)あえて混ぜる」「(寝床の中で)身をよじる」などの意味を持ちます。
例えばボールを軽く投げたり、サラダを混ぜ合わせるときに使います。雰囲気としては「ひょいっと投げる」「さっと混ぜる」ような動作をイメージすると良いでしょう。
CEFRレベル:
- B1(中級)
日常英会話でも頻出する単語です。わりとやさしい単語ですが、「throw」よりも軽いニュアンスで使われることが多いです。
他の品詞形:
- 名詞形で“toss”が“the act of tossing (コイントスなど)”という意味で使われることがあります。例:“We decided who would start by a coin toss.”
2. 語構成と詳細な意味
語構成:
- 特別な接頭語や接尾語はなく、単語自体が動詞として独立しています。
派生語や類縁語:
- toss-up: 名詞で「勝敗がどちらになるかわからない状況」「50-50」という意味。
- toss around: 「話題をあれこれと話し合う」「〜を投げて回す」
- toss aside: 「〜を放り投げる」「聞き流す」
- toss out: 「(アイデアなど)を提案する」「捨てる」
- tossed salad: 「混ぜ合わせたサラダ」
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個):
- toss a coin(コイントスをする)
- toss a ball(ボールを放る)
- toss and turn((寝床で)寝返りを打つ、落ち着かない)
- toss out an idea(アイデアを提案する)
- toss away garbage(ごみを捨てる)
- toss in some spices(香辛料を加える)
- toss back a drink(飲み物を一気に飲む)
- toss salad(サラダをあえる)
- toss something aside(何かを脇に放り投げる)
- toss someone a question(人に質問を投げかける)
3. 語源とニュアンス
語源:
中英語(Middle English)の “tossen” に由来するとされ、古フランス語の “torser” (to twist) が起源ともいわれます。古い時代は「揺れ動かす」「ねじる」「放り投げる」の意味が中心でした。
ニュアンス・使用時の注意点:
- “throw” ほど力強い投げ方ではなく、もう少し軽い、カジュアルなイメージ。
- “toss and turn” は主に「夜中に寝付けず、寝返りを繰り返す」イメージ。
- 口語的にも文章的にも使われますが、フォーマルな文書では “throw” を用いる場合が多いかもしれません。
4. 文法的な特徴と構文
- 他動詞: “He tossed the ball to his friend.”(目的語が必要)
- 自動詞: “The small boat tossed on the waves.”(身をよじるように揺れる、動く)
イディオムや一般的な構文例:
- toss something to someone: 「(誰かに何かを)軽く投げる」
- toss and turn: 「寝返りを打つ」
- be tossed about/around: 「(波・風などに)揺れ動かされる」
使用シーン:
- カジュアル/日常会話で頻繁に使われる。
- ビジネスシーンでは “toss around an idea” 「アイデアを気軽に出し合う」のように比喩的に使われることもある。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “I’ll toss you the keys. Catch!”
- (鍵を軽く投げるね。受け取って!)
- (鍵を軽く投げるね。受け取って!)
- “Could you toss the blanket over me? I’m feeling a bit cold.”
- (ブランケットをかけてもらえる?少し寒いの。)
- (ブランケットをかけてもらえる?少し寒いの。)
- “I tossed the leftover food in the trash.”
- (残り物の食べ物をゴミ箱に捨てたよ。)
- (残り物の食べ物をゴミ箱に捨てたよ。)
(2) ビジネスでの例文
- “Let’s toss around some ideas for next quarter’s marketing campaign.”
- (来期のマーケティングキャンペーンについてアイデアを出し合いましょう。)
- (来期のマーケティングキャンペーンについてアイデアを出し合いましょう。)
- “We tossed the proposal to the board for review.”
- (私たちはその提案を役員会に提出したよ。)
- (私たちはその提案を役員会に提出したよ。)
- “Could you toss me the file on last year’s sales data?”
- (昨年の売上データのファイルを回してもらえますか?)
- (昨年の売上データのファイルを回してもらえますか?)
(3) 学術的な(教養/アカデミック)文脈での例文
- “The scientist tossed various hypotheses around during the conference.”
- (その科学者は会議中にさまざまな仮説を提案していた。)
- (その科学者は会議中にさまざまな仮説を提案していた。)
- “When studying quantum mechanics, many students find themselves tossing and turning with complex equations.”
- (量子力学を学ぶとき、多くの学生は複雑な方程式に悩んで夜も寝返りを打つ。)
- (量子力学を学ぶとき、多くの学生は複雑な方程式に悩んで夜も寝返りを打つ。)
- “He tossed out a bold theory regarding climate change.”
- (彼は気候変動について大胆な理論を提示した。)
- (彼は気候変動について大胆な理論を提示した。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語:
- throw(投げる)
- “toss” よりも一般的で、力強くも弱くも使える幅広い単語。
- “toss” よりも一般的で、力強くも弱くも使える幅広い単語。
- pitch(投げる)
- 野球などの場面で使われることが多い。「投じる」感が強い。
- 野球などの場面で使われることが多い。「投じる」感が強い。
- fling(勢いよく投げる)
- 怒りや感情がこもっている場合がある。 “toss” よりも力強いニュアンス。
- 怒りや感情がこもっている場合がある。 “toss” よりも力強いニュアンス。
- chuck(ポイっと投げる)
- 口語的表現で、砕けた場面で使われる。
- 口語的表現で、砕けた場面で使われる。
反意語:
- catch(受け取る)
- “toss”の投げる行為に対して、反対に「受け取る」動作を表す。
- “toss”の投げる行為に対して、反対に「受け取る」動作を表す。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA):
- アメリカ英語: /tɑːs/ または /tɔs/(地域によって異なる)
- イギリス英語: /tɒs/
アクセント:
- 短い単語であり、はっきりとした強勢は語頭 “toss” に置かれます。
よくある発音ミス:
- 母音を長く伸ばしすぎて “tos” (短い[a]) とするべきところを「トォース」と伸ばしすぎる場合があるため注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “tos” や “tose” などと書いてしまわないように気をつける。
- “toast” と混同しないように注意(toast は「トースト」や「乾杯の発声」の意味)。
- TOEICや英検などのテストで、熟語 “toss out an idea” や “toss and turn” が選択肢に出ることがあります。知らないと選択を誤る場合もあるため要確認。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “toss” は “Throw Or Something Softly” とイメージすると覚えやすいかもしれません。
- コイントスの場面を思い浮かべると「軽く投げる」というニュアンスが分かりやすいです。
- 「s」が2つあることで、投げたものが「ひょいっと弧を描いて戻ってくる」イメージを思い出すと綴りも覚えやすくなります。
以上が “toss” の詳細解説です。ボールやコインを「軽く投げる」イメージから、アイデアや提案を「投げかける」といった比喩的表現まで幅広く使える便利な動詞です。ぜひ、イメージと例文をセットで覚えて活用してみてください。
…‘を'軽く投げ上げる,ほうる
…‘を'上下に揺さぶる《+名+about,+about+名》
〈体の一部〉‘を'ひょいと上げる(動かす)
(…と,…に)…‘を'軽く混ぜ合わせる《+名+with(in)+名》
寝返りを打つ,(特に,睡民中に)ころげ回る《+about》
前後に揺れる,振り回される《+about》
(…を)コインを投げて決める《+[《英》up]for+名》
(表・裏で物事を決めるため)〈コイン〉‘を'はじき上げる《+名+up,+up+名》;(…を)〈人〉‘と'トス(コイン投げ)で決める《+名〈人〉+for+名》