最終更新日:2025/09/20

…‘を'『軽く投げ上げる』,ほうる / …‘を'上下に揺さぶる《+名+about,+about+名》 / 〈体の一部〉‘を'ひょいと上げる(動かす) / (…と,…に)…‘を'軽く混ぜ合わせる《+名+with(in)+名》 / (表・裏で物事を決めるため)〈コイン〉‘を'はじき上げる《+名+up,+up+名》;(…を)〈人〉‘と'トス(コイン投げ)で決める《+名〈人〉+for+名》

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元となった辞書の項目

toss

動詞

…‘を'『軽く投げ上げる』,ほうる / …‘を'上下に揺さぶる《+名+about,+about+名》 / 〈体の一部〉‘を'ひょいと上げる(動かす) / (…と,…に)…‘を'軽く混ぜ合わせる《+名+with(in)+名》 / (表・裏で物事を決めるため)〈コイン〉‘を'はじき上げる《+名+up,+up+名》;(…を)〈人〉‘と'トス(コイン投げ)で決める《+名〈人〉+for+名》

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彼はボールを友達に軽く投げ上げた。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: toss

品詞: 動詞(他動詞 / 自動詞 で使われることが多い)

活用形:


  • 現在形: toss

  • 三人称単数現在形: tosses

  • 現在分詞/動名詞: tossing

  • 過去形/過去分詞: tossed

意味(英語):

“To throw lightly or carelessly” / “To move or mix something by throwing it up and letting it fall.”

意味(日本語):

「軽く放る、投げる」「(サラダなどを)あえて混ぜる」「(寝床の中で)身をよじる」などの意味を持ちます。

例えばボールを軽く投げたり、サラダを混ぜ合わせるときに使います。雰囲気としては「ひょいっと投げる」「さっと混ぜる」ような動作をイメージすると良いでしょう。

CEFRレベル:


  • B1(中級)

    日常英会話でも頻出する単語です。わりとやさしい単語ですが、「throw」よりも軽いニュアンスで使われることが多いです。

他の品詞形:


  • 名詞形で“toss”が“the act of tossing (コイントスなど)”という意味で使われることがあります。例:“We decided who would start by a coin toss.”


2. 語構成と詳細な意味

語構成:


  • 特別な接頭語や接尾語はなく、単語自体が動詞として独立しています。

派生語や類縁語:


  • toss-up: 名詞で「勝敗がどちらになるかわからない状況」「50-50」という意味。

  • toss around: 「話題をあれこれと話し合う」「〜を投げて回す」

  • toss aside: 「〜を放り投げる」「聞き流す」

  • toss out: 「(アイデアなど)を提案する」「捨てる」

  • tossed salad: 「混ぜ合わせたサラダ」

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個):


  1. toss a coin(コイントスをする)

  2. toss a ball(ボールを放る)

  3. toss and turn((寝床で)寝返りを打つ、落ち着かない)

  4. toss out an idea(アイデアを提案する)

  5. toss away garbage(ごみを捨てる)

  6. toss in some spices(香辛料を加える)

  7. toss back a drink(飲み物を一気に飲む)

  8. toss salad(サラダをあえる)

  9. toss something aside(何かを脇に放り投げる)

  10. toss someone a question(人に質問を投げかける)


3. 語源とニュアンス

語源:

中英語(Middle English)の “tossen” に由来するとされ、古フランス語の “torser” (to twist) が起源ともいわれます。古い時代は「揺れ動かす」「ねじる」「放り投げる」の意味が中心でした。

ニュアンス・使用時の注意点:


  • “throw” ほど力強い投げ方ではなく、もう少し軽い、カジュアルなイメージ。

  • “toss and turn” は主に「夜中に寝付けず、寝返りを繰り返す」イメージ。

  • 口語的にも文章的にも使われますが、フォーマルな文書では “throw” を用いる場合が多いかもしれません。


4. 文法的な特徴と構文


  • 他動詞: “He tossed the ball to his friend.”(目的語が必要)

  • 自動詞: “The small boat tossed on the waves.”(身をよじるように揺れる、動く)

イディオムや一般的な構文例:


  • toss something to someone: 「(誰かに何かを)軽く投げる」

  • toss and turn: 「寝返りを打つ」

  • be tossed about/around: 「(波・風などに)揺れ動かされる」

使用シーン:


  • カジュアル/日常会話で頻繁に使われる。

  • ビジネスシーンでは “toss around an idea” 「アイデアを気軽に出し合う」のように比喩的に使われることもある。


5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “I’ll toss you the keys. Catch!”


    • (鍵を軽く投げるね。受け取って!)


  2. “Could you toss the blanket over me? I’m feeling a bit cold.”


    • (ブランケットをかけてもらえる?少し寒いの。)


  3. “I tossed the leftover food in the trash.”


    • (残り物の食べ物をゴミ箱に捨てたよ。)


(2) ビジネスでの例文


  1. “Let’s toss around some ideas for next quarter’s marketing campaign.”


    • (来期のマーケティングキャンペーンについてアイデアを出し合いましょう。)


  2. “We tossed the proposal to the board for review.”


    • (私たちはその提案を役員会に提出したよ。)


  3. “Could you toss me the file on last year’s sales data?”


    • (昨年の売上データのファイルを回してもらえますか?)


(3) 学術的な(教養/アカデミック)文脈での例文


  1. “The scientist tossed various hypotheses around during the conference.”


    • (その科学者は会議中にさまざまな仮説を提案していた。)


  2. “When studying quantum mechanics, many students find themselves tossing and turning with complex equations.”


    • (量子力学を学ぶとき、多くの学生は複雑な方程式に悩んで夜も寝返りを打つ。)


  3. “He tossed out a bold theory regarding climate change.”


    • (彼は気候変動について大胆な理論を提示した。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語:


  1. throw(投げる)


    • “toss” よりも一般的で、力強くも弱くも使える幅広い単語。


  2. pitch(投げる)


    • 野球などの場面で使われることが多い。「投じる」感が強い。


  3. fling(勢いよく投げる)


    • 怒りや感情がこもっている場合がある。 “toss” よりも力強いニュアンス。


  4. chuck(ポイっと投げる)


    • 口語的表現で、砕けた場面で使われる。


反意語:


  • catch(受け取る)


    • “toss”の投げる行為に対して、反対に「受け取る」動作を表す。



7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA):


  • アメリカ英語: /tɑːs/ または /tɔs/(地域によって異なる)

  • イギリス英語: /tɒs/

アクセント:


  • 短い単語であり、はっきりとした強勢は語頭 “toss” に置かれます。

よくある発音ミス:


  • 母音を長く伸ばしすぎて “tos” (短い[a]) とするべきところを「トォース」と伸ばしすぎる場合があるため注意。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “tos” や “tose” などと書いてしまわないように気をつける。

  • “toast” と混同しないように注意(toast は「トースト」や「乾杯の発声」の意味)。

  • TOEICや英検などのテストで、熟語 “toss out an idea” や “toss and turn” が選択肢に出ることがあります。知らないと選択を誤る場合もあるため要確認。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “toss” は “Throw Or Something Softly” とイメージすると覚えやすいかもしれません。

  • コイントスの場面を思い浮かべると「軽く投げる」というニュアンスが分かりやすいです。

  • 「s」が2つあることで、投げたものが「ひょいっと弧を描いて戻ってくる」イメージを思い出すと綴りも覚えやすくなります。


以上が “toss” の詳細解説です。ボールやコインを「軽く投げる」イメージから、アイデアや提案を「投げかける」といった比喩的表現まで幅広く使える便利な動詞です。ぜひ、イメージと例文をセットで覚えて活用してみてください。

意味のイメージ
toss
意味(1)

…‘を'軽く投げ上げる,ほうる

意味(2)

…‘を'上下に揺さぶる《+名+about,+about+名》

意味(3)

〈体の一部〉‘を'ひょいと上げる(動かす)

意味(4)

(…と,…に)…‘を'軽く混ぜ合わせる《+名+with(in)+名》

意味(5)

寝返りを打つ,(特に,睡民中に)ころげ回る《+about》

意味(6)

前後に揺れる,振り回される《+about》

意味(7)

(…を)コインを投げて決める《+[《英》up]for+名》

意味(8)

(表・裏で物事を決めるため)〈コイン〉‘を'はじき上げる《+名+up,+up+名》;(…を)〈人〉‘と'トス(コイン投げ)で決める《+名〈人〉+for+名》

和英選択問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

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