元となった辞書の項目
talented
IPA(発音記号)
解説
1. 基本情報と概要
単語: talented
品詞: 形容詞 (adjective)
意味 (英語・日本語)
- 英語: Having a natural ability or aptitude for something; gifted.
- 日本語: 「才能がある」「優れた能力をもつ」という意味です。
- 誰かが何かの分野で特に優れた能力を持っている、というニュアンスの単語です。
活用形
- 原形: talented
- 比較級: more talented
- 最上級: most talented
形容詞のため、基本的に「talented → more talented → most talented」と規則的に変化します。
他の品詞への変化例
- 名詞形: talent (才能)
- 副詞形: 直接的な副詞形「talentedly」は日常的にはほとんど使われません。同じ意味を表すには “with great talent” のように副詞句で表現するのが一般的です。
CEFRレベルの目安
- B1(中級)〜B2(中上級)
比較的よく使う形容詞ですが、ニュアンスを正確に使い分けるには少し応用力が必要になります。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹: talent
- 接尾語: -ed (形容詞化を示す)
“talent” は「才能」を意味し、そこに形容詞化の接尾語 “-ed” がついた形。もともとの名詞に形容詞的な性質をもたせたものです。
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- highly talented → 非常に才能のある
- naturally talented → 生まれつき才能のある
- extremely talented → とても才能のある
- a talented musician → 才能ある音楽家
- a talented writer → 才能ある作家
- a talented artist → 才能ある芸術家
- incredibly talented → 信じられないほど才能に恵まれた
- a gifted and talented student → 資質が高く才能に恵まれた学生
- recognized as talented → 才能があると認められている
- considered talented by peers → 仲間から才能があるとみなされている
3. 語源とニュアンス
語源
- talent はもともと古代ギリシャ語の「talanton (重量の単位)」に由来し、ラテン語を経由して中世英語に入った単語です。
- 重さを表す単位というイメージから “金銭” “価値” “賜物” へと意味が広がり、最終的に「特別な能力」という意味になりました。
- そこに “-ed” がついて形容詞形の “talented” ができました。
ニュアンス・使用時の注意
- 「talented」はポジティブで賞賛を含む表現です。カジュアル・フォーマルを問わず、よく使われます。
- 「gifted」よりももう少し日常で幅広く使われ、「非常に才能がある」から「そこそこ才能がある」まで幅広いニュアンスを伝えます。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞なので、名詞を修飾する形で使ったり、補語として使ったりします。
- 例: He is talented. / She’s a talented dancer.
- 例: He is talented. / She’s a talented dancer.
- フォーマル・カジュアルどちらでも使えます。ビジネス文書などでも自然に使える単語です。
一般的な構文として
- S + be + talented + (in 名詞 / at ~ing)
- 例: She is talented in mathematics. / He is talented at cooking.
イディオム
特定のイディオムはありませんが、「be talented in/at ~」がよく使われる定型です。
5. 実例と例文
日常会話(口語)
- “My sister is really talented at drawing.”
(私の妹は絵を描くのが本当にうまいんだ。) - “Wow, you’re so talented at playing the guitar!”
(わあ、ギターめっちゃうまいね!) - “He’s talented, but he needs more practice to reach the next level.”
(彼には才能があるけど、次のレベルに行くにはもっと練習が必要だね。)
ビジネス
- “We’re looking to hire talented individuals to join our design team.”
(当社のデザインチームに参加してくれる優秀な(才能のある)人材を探しています。) - “She’s a talented project manager with a proven track record.”
(彼女は実績を持つ、有能なプロジェクトマネージャーです。) - “Our company seeks to foster the growth of talented employees.”
(当社は才能ある社員の成長を促進していきます。)
学術的な文脈
- “A talented student can excel in interdisciplinary research.”
(才能ある学生は学際的な研究で卓越した成果を上げることができる。) - “Talented researchers often drive innovation in their fields.”
(才能ある研究者は、しばしば自身の分野でイノベーションを推進する。) - “Many universities focus on scholarships for talented undergraduates.”
(多くの大学は才能ある学部生に奨学金を提供することに力を入れている。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- gifted(才能に恵まれた)
- “gifted” は「生まれつき非常に優れた才能を持った」というニュアンスが強い。
- “gifted” は「生まれつき非常に優れた才能を持った」というニュアンスが強い。
- skilled(熟練した)
- 「訓練や経験による技術」を強調。
- 「訓練や経験による技術」を強調。
- able(有能な)
- 才能や技巧というより、「しっかりこなせる能力がある」というニュアンス。
- 才能や技巧というより、「しっかりこなせる能力がある」というニュアンス。
- proficient(熟達した)
- 「習熟度が高い」という意味合いで、ややフォーマル。
反意語 (Antonyms)
- untalented(才能がない)
- incompetent(能力が低い / 無能な)
- unskilled(未熟な)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ˈtæl.ən.tɪd/ (米音・英音ほぼ共通)
- アクセントは “tal” の部分に強勢があります: TAL-en-ted
- アメリカ英語とイギリス英語で大きな違いはありませんが、イギリス英語で /t/ の発音がややはっきりする傾向があります。
- よくある間違いとして、母音を「テイ(tei)」と誇張しすぎたり、子音連結で舌足らずになったりすることがあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “talanted” と “a” を余計に挿入してしまうミス。
- 「talent」と「talented」を混同し、形容詞と名詞の使い方を間違えてしまうことがあります。
- 例: “She is a talent singer.” → 誤
- 正しくは “She is a talented singer.”
- 例: “She is a talent singer.” → 誤
- 試験対策(TOEIC・英検など)では、類義語との言い換え問題として出題される場合があります。
- たとえば “talented = capable / gifted” などの言い換えが頻出。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “talent” + “-ed” → 「才能を持った人」。単純に「才能に ‘覆われた・満ちた’」というイメージを思い浮かべると覚えやすいです。
- スペリングは “talent + ed” と意識するとミスしにくいです。
- “タレント”というカタカナ語も日本語で「芸能人」という意味で使われており、それを思い浮かべると「才能」と関係があると覚えやすいでしょう。
以上が形容詞「talented」の詳細な解説です。ぜひ日常会話からビジネス、学業まで幅広いシーンで使ってみてください。
意味のイメージ
意味(1)
才能のある(gifted)