元となった辞書の項目
swollen
IPA(発音記号)
解説
1. 基本情報と概要
単語: swollen
品詞: 形容詞 (動詞 “swell” の過去分詞形が形容詞として機能)
CEFR レベルの目安: B1(中級)
- 日常会話で比較的よく登場し、ケガや炎症などについての描写をする際に使われるため、中級学習者が理解するべき単語です。
意味 (英語)
“Swollen” means enlarged or expanded beyond normal size, often due to injury, infection, or inflammation.
意味 (日本語)
「腫れ上がった」「むくんだ」という意味です。怪我をしたり感染したりしたときに、身体の一部が普段より大きくなる状態を表します。カジュアルな場面でもフォーマルな場面でも、「手足が腫れている」「目がむくんでいる」のように、身体の状態を説明するときによく使われる形容詞です。
活用形
- 原形 (動詞): swell
- 過去形 (動詞): swelled (口語では “swoll” と言うこともありますがまれです)
- 過去分詞 (形容詞としても使う): swollen
- 動名詞 (動詞的役割): swelling
他の品詞になった例
- 動詞: to swell(腫れる/膨らむ)
- 名詞: swelling(腫れ、膨らみ)
- 形容詞: swollen(腫れ上がった、むくんだ)
2. 語構成と詳細な意味
“swollen” は動詞 “swell” の過去分詞形が転じて形容詞として定着した形です。
- swell(語幹)+ -en(英語でしばしば過去分詞形や形容詞形を作る語尾)
派生語や類縁語
- swell (v.): 腫れる、膨らむ
- swelling (n.): 腫れ、膨らみ
- swelled (adj.): 形容詞的に用いる場合は「腫れた」状態を指すが、実際は “swollen” の方が頻繁に用いられます。
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- swollen ankle(腫れた足首)
- swollen foot(腫れた足)
- swollen eye(腫れた目/むくんだ目)
- swollen lips(腫れた唇)
- swollen lymph nodes(腫れたリンパ節)
- swollen glands(腫れた腺)
- painfully swollen(痛いほど腫れている)
- extremely swollen(極端に腫れている)
- swollen face(むくんだ顔/腫れ上がった顔)
- swollen knee(腫れた膝)
3. 語源とニュアンス
“Swollen” は、古英語の “swellan” から派生した “swell” の過去分詞形です。古くから身体の部位や物理的な膨張を表す際に用いられてきました。
- ニュアンス / 使用時の注意点:
- 痛みや怪我、炎症による腫れを表すことが多く、医学的・日常的に用いられます。
- 物がふくらんでいる状態にも使われますが、多くの場合身体や生物に関するときに登場します。
- カジュアルな日常会話から医療関連のフォーマルな場面まで、幅広く使われます。
- 痛みや怪我、炎症による腫れを表すことが多く、医学的・日常的に用いられます。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞として使われるとき、主に「be 動詞 + swollen」の形をとります。
- 例: My ankle is swollen. (私の足首が腫れている)
- フォーマル / カジュアルいずれにも対応可能ですが、病院やビジネスの健康管理など、状況に応じて使い方を変えるだけで、単語自体は幅広く使われます。
- “Swollen” は可算・不可算の制約はなく、純粋に状態を表す形容詞です。
一般的な構文
- “(人や物の一部) + be + swollen”
- “(人や物の一部) + appears/seems/looks + swollen”
イディオム
- とくに “swollen” を含む決まったイディオムは少ないですが、 “swollen with pride” (誇りで胸が膨らんだ) のように抽象的な比喩表現として使われることがあります。
5. 実例と例文
日常会話での使用例 (3文)
- “My eyes are swollen because I cried all night.”
(一晩中泣いたせいで目が腫れちゃった。) - “Your ankle looks swollen. Did you twist it?”
(足首が腫れてるみたい。捻挫したの?) - “This ring is too tight on my swollen finger.”
(腫れた指にはこの指輪はきつすぎる。)
ビジネスシーンでの使用例 (3文)
- “I can’t come to the meeting; my foot is too swollen to walk.”
(ミーティングに出られません。足が腫れすぎて歩けないんです。) - “Make sure you visit the company nurse if your hand remains swollen.”
(もし手の腫れが続くようなら、必ず社内の看護師に診てもらってください。) - “After the accident, I reported a swollen knee and was advised to rest.”
(事故のあと、膝が腫れていると報告して休むように言われました。)
学術的な文脈での使用例 (3文)
- “Patients with an allergic reaction often present swollen eyelids and lips.”
(アレルギー反応の患者は、しばしばまぶたや唇が腫れた状態を示す。) - “The study examines the effectiveness of cold compresses on swollen tissues.”
(この研究は、冷湿布が腫れた組織に及ぼす効果を調査している。) - “Swollen lymph nodes can indicate an underlying infection or immune response.”
(腫れたリンパ節は、体内の感染または免疫反応を示す場合がある。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- inflamed(炎症を起こした)
- 腫れだけでなく赤みや熱を伴う場合に使われる。
- 腫れだけでなく赤みや熱を伴う場合に使われる。
- puffy(むくんだ)
- ややカジュアルに、むくんでいて柔らかそうな印象を与えるとき。
- ややカジュアルに、むくんでいて柔らかそうな印象を与えるとき。
- enlarged(拡大した)
- よりフォーマルかつ医学的な文脈や物理的に大きくなった状態全般。
- よりフォーマルかつ医学的な文脈や物理的に大きくなった状態全般。
- bloated(膨満した)
- 特にお腹や胃腸がガスや液体で膨れたときなどに使われる。
- 特にお腹や胃腸がガスや液体で膨れたときなどに使われる。
反意語
- “normal-sized” (通常の大きさの)
- “deflated” (しぼんだ) : 物理的に膨らみがなくなった状態を指すときに使われる。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA):
- アメリカ英語: /ˈswoʊlən/
- イギリス英語: /ˈswəʊlən/
- アメリカ英語: /ˈswoʊlən/
- アクセント位置: 第1音節 “swo-” / “swə-” にアクセントがあります。
- よくある間違い: “swoll-en” のように途中で平坦に読んでしまって不自然になったり、動詞 “swell” と混同して “swellon” と表記する誤りがあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペリングミス: “swollen” は “w” の後に “o” と “l” が続くことに注意しましょう。
- 同音異義語との混同: 同じ音をもつ単語はさほど多くありませんが、過去形の “swelled” とごちゃまぜになることがあります。
- 試験対策: TOEIC や英検などでは、文章の中で身体の状態を説明する文脈や、医療英単語のリストで登場する可能性があります。「be swollen with + 感情(prideなど)」の一部で出題されることもあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “swell” → 水が「スーッと(s)湧いて(w)いっぱいになる(ell)」イメージで、「膨らむ・腫れる」を連想しましょう。
- 過去分詞の “-en” は、形容詞化や状態を表現する際によく出てくるので、“broken” や “frozen” とセットで覚えるとよいです。
- イメージとしては膨らんだ風船や、腫れた手足を思い浮かべると記憶に残りやすくなります。
以上が “swollen” の詳細な解説です。身体のどこかが腫れた・むくんだ状態を表す際によく使うので、体調の話題や医療・健康に関する話題で非常に役立つ単語です。ぜひ活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
swell の過去分詞
意味(2)
膨れた,はれあがった;(…で)膨れた《+with+名》
意味(3)
《名詞の前にのみ用いて》誇大な,大げさな